OO(ダブルオー)スケールの蒸気機関車から
今年初めてのHOサイズモデルから。
行きつけの中古ショップに久しぶりにHOの出物がありそこで私の目を引いたモデルがこれでした。
ホーンビィのLMS1072蒸気機関車。
実はこれはイギリス型なので厳密にはHOスケールでも16番でもない、英国独自のOO(ダブルオーと読みます)規格のモデルです。
線路幅はHOと同じ16.5ミリですがスケールは76分の1。
16番とHOほどにはサイズの違和感は少ないのですが、それでも16番よりは大きめの造形になります。
先日のブログで「HOと16番のはなし」を描いたきっかけがこの「同じレールを使う第3のスケール」のモデル(それも機関車)の入線にありました。
このモデルのどこに惹かれたかと言いますと、これまで16番で出物を見かけず、日本型Nゲージではほとんど製品化がない「4−4−0」の動輪配置にあります。
4-4-0の軸配置の蒸気機関車は明治から大正にかけて日本の幹線の花形機関車でした。このタイプの蒸機はイギリスをはじめアメリカから各種のタイプが輸入され、5680形や6700形、6760形といった国産機も続々製造されていた形式です。
ですから明治期の鉄道を模型化したり、懐かしんだりしようかと思ったら決して外す事の出来ないポピュラーなタイプの機関車なのですが、機関車のサイズが小さい事や明治期の車両に興味を持つ層が以前に比べて薄くなっている事などもあってか特に日本のNゲージでは見かける事の少ない機関車でもあります。
(おそらく現在一番知られていた4-4-0蒸機は昭和40年代初めまで活躍していた東武鉄道のそれではないかと思います)
このモデル、格好は英国型ですが、明治期の蒸機は英国型に範をとったものが多いので違和感も少ないと思います。
(雰囲気的には上述の東武の4-4-0にごく近い雰囲気と思います)
いずれにしろわたし的には結構な掘り出し物でしたしNゲージの蒸気よりも安価(これも大事w)だった事から手を出してしまいました。
ホーンビィというとかつては英国ではドイツのメルクリンや日本のTOMIX並みに普及していたブランドらしいですが最近は中国生産のプラ成形主体のモデルが主流の様です。
日本やドイツのモデルに較べると同じ蒸機モデルでもかなり軽い、華奢な印象のモデルでディテーリングも「一応付いている物は付いている」レベルで見た目に妙な安っぽさを感じます。
ですがその印象も一度レールに載せて走り出すと一変。
軽さが信じられないくらいにスムーズな走りで外見の印象をいい意味で裏切ります。
この軽快感は実車の走りっぷりにも近いのかもしれません。こういうのはなるたけ優雅な走りを愉しみたくなる性質の蒸機と思いますがその点ではまず合格点でしょう。
わたしが4−4−0に興味がなく、モデルが店頭の印象だけだったら、或いは手を出さなかったかもしれないモデルですが、何事も見かけで判断してはいけませんねw
ただ、本機については後からネットで調べた範囲でも情報が皆無に等しい。
ロンドンミッドランド鉄道の制式蒸機らしいというのが朧げにわかる程度です。
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ホーンビィのLMS1072蒸気機関車。
実はこれはイギリス型なので厳密にはHOスケールでも16番でもない、英国独自のOO(ダブルオーと読みます)規格のモデルです。
線路幅はHOと同じ16.5ミリですがスケールは76分の1。
16番とHOほどにはサイズの違和感は少ないのですが、それでも16番よりは大きめの造形になります。
先日のブログで「HOと16番のはなし」を描いたきっかけがこの「同じレールを使う第3のスケール」のモデル(それも機関車)の入線にありました。
このモデルのどこに惹かれたかと言いますと、これまで16番で出物を見かけず、日本型Nゲージではほとんど製品化がない「4−4−0」の動輪配置にあります。
4-4-0の軸配置の蒸気機関車は明治から大正にかけて日本の幹線の花形機関車でした。このタイプの蒸機はイギリスをはじめアメリカから各種のタイプが輸入され、5680形や6700形、6760形といった国産機も続々製造されていた形式です。
ですから明治期の鉄道を模型化したり、懐かしんだりしようかと思ったら決して外す事の出来ないポピュラーなタイプの機関車なのですが、機関車のサイズが小さい事や明治期の車両に興味を持つ層が以前に比べて薄くなっている事などもあってか特に日本のNゲージでは見かける事の少ない機関車でもあります。
(おそらく現在一番知られていた4-4-0蒸機は昭和40年代初めまで活躍していた東武鉄道のそれではないかと思います)
このモデル、格好は英国型ですが、明治期の蒸機は英国型に範をとったものが多いので違和感も少ないと思います。
(雰囲気的には上述の東武の4-4-0にごく近い雰囲気と思います)
いずれにしろわたし的には結構な掘り出し物でしたしNゲージの蒸気よりも安価(これも大事w)だった事から手を出してしまいました。
ホーンビィというとかつては英国ではドイツのメルクリンや日本のTOMIX並みに普及していたブランドらしいですが最近は中国生産のプラ成形主体のモデルが主流の様です。
日本やドイツのモデルに較べると同じ蒸機モデルでもかなり軽い、華奢な印象のモデルでディテーリングも「一応付いている物は付いている」レベルで見た目に妙な安っぽさを感じます。
ですがその印象も一度レールに載せて走り出すと一変。
軽さが信じられないくらいにスムーズな走りで外見の印象をいい意味で裏切ります。
この軽快感は実車の走りっぷりにも近いのかもしれません。こういうのはなるたけ優雅な走りを愉しみたくなる性質の蒸機と思いますがその点ではまず合格点でしょう。
わたしが4−4−0に興味がなく、モデルが店頭の印象だけだったら、或いは手を出さなかったかもしれないモデルですが、何事も見かけで判断してはいけませんねw
ただ、本機については後からネットで調べた範囲でも情報が皆無に等しい。
ロンドンミッドランド鉄道の制式蒸機らしいというのが朧げにわかる程度です。
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この記事へのコメント
>ロンドンミッドランド鉄道の制式蒸機らしいというのが朧げにわかる程度です。
Wikipedia英語版をざっと見た限りですが、LMSの機関車で車軸配置・番号が1072などからすると下記の2つのどっちかじゃないかと思います。
【LMS Compound 4-4-0】(合併後に製造)
https://en.wikipedia.org/wiki/LMS_Compound_4-4-0
【Midland Railway 1000 Class】(合併前のミッドランド鉄道で作られた準同型)
https://en.wikipedia.org/wiki/Midland_Railway_1000_Class
3シリンダーの旅客用機関車みたいですね・・・
>
情報ありがとうございます。とても参考になりました。
あの華奢な車体で3シリンダーだったとは驚きです。英国では19世紀の頃から旅客列車のスピード競争が盛んだったとの事で、その過程で3シリンダ機が早くから採用されていたようですね。
見た目は似ているものの日本で使われていた英国型4-4-0は2シリンダでしたが、恐らく狭軌ゆえに機構の複雑な3シリンダが使いづらい事情もあったのかもしれないですね。
有井から出ているHOゲージプラモデルは基本的にこのカプラーです。
勿論、ケーディーなどにも交換できますけど。
HOも結構色々なカプラーが乱立していますが、異なるメーカー同士の連結などで困ることはありませんか?
今回のモデルはベーカーに似ていますが微妙に構造の異なる物の様です。但しねじ止めなので他機種への交換は容易なようですね。
私の場合は原則としてカプラーはケーディか上位互換の効くKATOカプラーに交換して使っています。
カプラーがねじ止めの事が多いのでNゲージに比べて交換自体は楽なのがHOの取り柄ですね。
ただ、今回悩みどころなのはこの機関車自体ケーディだとバッファー付きに今ひとつ似合わない様に見える事です。