「JRの特急列車・Ⅲ」

塩尻の戦利品から
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今回は久しぶりのカラーブックスネタです。

久しぶりに鉄道ネタの古本カラーブックスを購入してきました。

「JRの特急列車Ⅲ 九州・四国」(諸河 久、松本典久共著)

本書は平成初めころの時点でのJR九州、四国の特急列車を俯瞰したJRの特急シリーズのひとつです。
わたし自身は平成14年頃まで鉄道模型趣味を中断していましたし、カラーブックスの新刊は昭和60年代初め頃には買わなくなっていましたから   当然「JR化以降の鉄道ネタカラーブックス」には縁がありませんでした。

その「エアポケット時代」に出ていたカラーブックスなので店頭で見つけた時には少なからず興味を覚えたものです。

平成3年初版の本書ではJR九州では「ゆふいんの森」「ハイパー有明」が話題を拾い始めた時期、後の三戸岡デザインが本格化してJR屈指の個性的な車両群が軒を並べる直前のタイミングに当たります。
四国は四国で2000系「しおかぜ」やキハ185系が活躍し始めた時期でした。
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時期的にも旧国鉄時代の車両がJR風にメイクアップされ始めた時期でもあり「真っ赤な電気釜のみどり」四国では「青いラインのキハ181系」などが話題を集めていました。
が、今にして思えばこうした「JR風味の国鉄特急車」はまさに時代に仇花みたいなものだったという気がします。

そんな中に混じってボンネットの485系が旧国鉄塗装のまま走っている写真を見ると妙にほっとさせられたりもします。

さて、本書では九州・四国の特急車だけで一冊纏めるのは難しかったと見えて、後半が「特急牽引機関車」の特集になっています。
最初何の気なしにパラパラめくっていたらいきなり「ED79」や「EF64」「DD51」がどんと出てきて一瞬面くらいました。なぜってどれもが九州や四国の特急に縁のない(或いは薄い)機関車ばかりだったからです。
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このコーナーは出版当時に客車特急を牽引していた現役機関車の名鑑。なので「JR全体」を機関車の面から俯瞰した内容になっています。
まあ、これはこれで嬉しかったのですがこの部分だけで全体の3分の1くらいのボリュームがありますし「一冊まるごとJR九州、四国の本」を期待してレジに持って行った人の中には肩透かし感もあったのではないでしょうか。

巻末には「この5年間(JR発足からの期間)のJR特急の変遷」というJR全般を考察したページもあり、本書はどうやら「JRの特急列車Ⅰ‣Ⅱ」とセットで読まれることを念頭に置いたシリーズだった様です。
さて、そうなると1・Ⅱもいつかは買わなければならない気になってきました(汗)

光山鉄道管理局
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