TOMIXの初代EF64 0番台
今年に入りEF64の0番台が新車・中古を問わずに立て続けに入線していますが、先日紹介したマイクロ仕様に続き今回はTOMIX仕様のEF64を紹介したいと思います。
TOMIXからEF64の0番台が出たのは1981年だそうです。おそらく0番台としては最初に出たNゲージモデルではないでしょうか。
ナンバーは今の様なはめ込み式ではなく「何両買っても55号機ばかり」(とはいえ当時の機関車モデルはみんなそんなものでした)前面の青とアイボリーは塗り分けでなくアイボリーの別パーツを組み合わせるという奇策を使い塗分け線のシャープさを出していました。
ですから茶色塗装では不自然な筋が出てしまうのは同じTOMIXのEF62と同様です(笑)
(なお、同じモデルでも後期型はナンバーが選択式に改良されているそうです)
ですが、それ以上に目立つのが前面ガラスこそはめ込み式になっているものの、ワイパーやHゴム類のモールドがされていたのに色刺しがされていなかったため「サングラスみたいなあっさり目の前面」になっている事です。
動力ユニットも運転席までいっぱいに詰まっている上にユニット本体も黒く塗られているので「サングラス」という印象に拍車がかかっています。
屋根上に目をやるとこれまたすべてが一体成型で避雷器も真っ青。パンタの質感だけはマイクロより多少良いかなと思わせるレベルです。
そんな訳で前に紹介したマイクロの0番台に比べると細密感では劣る印象ではあります。ですが、この64はマイクロより少なくとも20年近く前にリリースされたモデルであり、メーカー間というよりも設計年次の差が大きく出ているのではないかという気がします。
それに実際試走させてみると走りのスムーズさはマイクロよりも上。
40年前のモデルである事を勘案しても水準以上の走りを見せてくれたのには正直驚きました。
細密感では劣るにしても全体のプロポーションはいいですし、列車を牽かせてガンガン走らせるという鉄道模型らしい用途には十分に応えてくれるモデルと思います。
実際、そういう使い方をしたくさせる64でした。
光山鉄道管理局
HPです。
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この記事へのコメント
そのせいか重量級なのが多かった気がします。
重たい分だけ走りは安定していたと思います。
最近の機関車は運転席を再現している関係からか、軽くなりましたね。
その代わり牽引力は落ちてるのでは?
昔の機関車製品は、ナンバーが印刷済みでしたが、電車や客車などと比べて比較的早くに選択式になったと思います。
やはり、機関車は同形式を複数購入する機会が多いので、ナンバーが選べるようにして欲しいと希望するユーザーが多かったのでしょうね。
人によっては、ナンバーを付けるのが面倒だから印刷済みで良いという人も居ますけど。
この辺りの感覚は40年前と今とでファンの感じ方に相当な変化がある事を感じさせる部分だと思います。
それこそ昔だったらNゲージのラインナップも貧弱でしたから「出してくれただけでも有難い」というレベルでしたが、ラインナップが充実してくると個々のモデルに対しても「運転席が無い」とか「同じナンバーの車両ばかりなのは不自然」とか不満のレベルも変化(というかどうかすると先鋭化)してきていますね。
ナンバーが選択式になった事で感じるのは「ナンバーが付いていないと間抜けに見えてしまう造形」ですね。特に電機と蒸機はどうにもなりません(笑)なんだかメーカーに「ナンバーくらい自分で付けろ」と急き立てられている様な気になります。
今ではそれがさらに進んで「貨車や客車も1両1両表記が違うセット」が当たり前になっていますね。
運転派の場合、いちいち走っている車両の車番を確認できるかわかりませんが。
さて商品が最大公約数から細分化された仕様になるのは、需要掘り起こしというべきか市場の成熟化というべきか迷うところです。メーカー側としては旧い頃の方式と、現行の方式、どっちが楽なのか聞きたい気がします。
tomix製品のインレタ方式は面倒だという気と、いざとなれば手間を惜しまないなら他形式へ流用できなくもない柔軟さがありがたい、どちらも感じます。昔々にはtomix製50系客車のインレタを、KATO製43系旧仕様を軽く弄ってデッチ上げたオハフ45とオハフ46に流用しました。数字を並び変えたわけでまだ20代前半だからできたことです。今はかなり厳しいものと自供さぜるを得ませんが…。
しかしそう思いつつも今年4月に買ったtomixレサ基本セット2つ、これは両端で作り分けられたレムフ用ダミーカプラーを使いたいという無駄遣いでした。そうなると元々かなりの両数分が用意されたインレタが余ります。そのまま使わず劣化は実に勿体ない。
それで20年近く前から持っていたKATO製レサ編成18両のうち、15両を車番変更してインレタを極力使い切ることにしました。仕上げ用コンパウンドで慎重に5桁の車番を落とします。ただし左の2桁は微かに残しインレタの位置合わせ用にしました。やはりKATOとtomixでは微妙に字の太さが異なり、右3桁だけの転写はでは違和感が出てしまいそうだったのです。
ただしレムフは右2桁だけで済ませました。100(側面の縦リブ)11となっていて、字の太さが違うのは目立たなかったのです。側面リブで視覚的に区切られているせいでした。毎度毎度長々と申し訳ありません。