ノス鉄の「富井化学工業バッテリーロコ」

 ノスタルジック鉄道コレクションネタから
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 今回のラインナップで最後に紹介するのは「富井化学工業バッテリーロコ」と称する一品。

 見ての通り電気機関車のEB10からパンタを外して自由形の蓄電池機関車に仕立てましたと言うノリの製品です。
 人によってはこの種のフリー機を快く思わない向きもある様ですが、わたし個人としては今回のラインナップで一番「肩の力を抜いた気軽さを感じさせるロコ」と感じました。

 スケールモデルのようなしゃかりきさと言うか、考証にこだわりすぎて窮屈さを感じさせた他のモデルに比べるとこのフリーロコの存在がなんだか清々しさすら感じさせるのだから不思議です。
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 マイクロやTOMIXからもショーティ系のフリー機関車は出ているのですが「〇〇形(ここには適当な人気機関車を代入してくださいw)タイプ」と呼ばれるものばかりで面白みに欠けるものが多いと感じます。

 HOと違って運転上の制約が少ないNゲージの場合、お座敷運転ひとつとってもショーティ機をわざわざ走らせなくともスケール機で間に合ってしまう事情も大きいでしょうし、より小型のレイアウトを指向(或いはデスクトップのお座敷運転)するため確信犯的にスケール車体を縮めたBトレインやプラレールアドバンスなどとキャラが被りやすい事(しかもディフォルメが中途半端)もあるのでしょう。
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 その点、同じフリーでも(色変えのみと言う安直さに目を瞑れば)形態的にも走行性でも無理が感じられないのが今回の機関車と思います。

 ミニレイアウトに使うもよし、メインラインに並走する簡易線や専用軌道に使うもよし、シーナリィに対する機動性にも優れているモデルと言えるでしょう。

光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

鉄道模型大好きおじさん
2021年10月31日 10:34
小型のフリースタイル機関車といえば、やっぱりカトーのチビ凸やチビロコが昔から有名だと思います。
あと個人的に好きなのはマイクロのアメリカ形Cタイプ蒸気機関車です。

小型のフリースタイル機関車がイマイチ普及しないのは牽引力の不足もあるのでは?

レサレサ
2021年10月31日 23:57
静岡ポポンデッタで売れ残ってたので、私にとってはこれが購入できた車両の1つなんですけどね…
ま、結局パンタつけてヘッドライトをボンネット部に移転改造(元の位置だとパンタと干渉)しましたが。

動力も手に入らなかったので、既存の電車客車(三井三池のあれモチーフ、ベースは鉄コレ車両)に動力仕込んで、トレーラー化したこの機関車と固定編成を組ませております。
光山市交通局
2021年11月01日 22:30
>鉄道模型大好きおじさん
 
 マイクロのCタンクというとサドルタンクタイプの奴でしょうか?
 あれはわたしも持っていますが、他社よりも構造が単純そうな割には走りが良いので重宝しています。

 フリーに限らないのですが、Nゲージの小型機関車(それもボギー伝動でない奴)は牽引力も去る事ながら「小型機なのに急カーブに弱い」
 この事がビギナーユーザーの幻滅を招きやすかったというのもあったのではないかと考えています。

 TOMIXのミニカーブやユニトラックの216Rで息を切らす小型機が280R以上の標準カーブだと見違えるような走りになるのですから。
(例えばKSKタイプCタンクとか、マイクロのCタイプとか)
 これがボギー伝動だと旧製品のEF58クラスでも140Rをスイスイ行くのですから参ります。

 恐らく小型モデルの動力の走りがどうにか水準に達したのは、ポケットラインの動力がコアレス化してから後ではないかと思います(って、つい一昨年の事じゃ汗)
光山市交通局
2021年11月01日 22:37
>レサレサさん

 確か実車のAB10とEB10もライト位置は違っていましたね。あの狭い屋根だと実車でもパンタだけで精一杯でしょうし(笑)

 以前週刊SL鉄道模型創刊号の付録のバッテリーロコ(名鉄デキのパンタ撤去品)をショーティ化した時、ライト部が別パーツだったのでやはりボンネット上に移設した事があります。

 小型機の場合、これだけの事でガラッと表情が変わるのが楽しいですね。

 電車客車のユーレイ化。
 まさかノス鉄でもこれを製品化するとは思いませんでしたw
 あの編成なら動力の融通が利くのでいいアイデアですね。