ふたつのEF30を比べてみる

 先日入線のKATOのEF30に酔っぱらい、酒の入った勢いだけで描いたようなネタですので今回はどうかご容赦を(汗)

 前回も書きましたが、NゲージのEF30はまず1987年にTOMIXからリリースされました。このモデルは造形から言って当時としては最高に近い水準のモデルでしたが、あいにくリリースの時期が私の趣味の中断中の時期と重なってしまったため当時は注目していませんでした。
 趣味の再開後には通常品のEF30は店頭から払底していたのですが、たまたま記念製品でレールクリーニングカーとセットになった「1・2号機タイプ」と言うのがリリースされたのを幸い、ようやく入線させた思い出があります。
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 (因みに実車の1・2号機はコルゲートがない仕様で、量産型とは長さも異なるので「タイプ」と言う扱いになります)

 その後、中古モデルで通常タイプも入線しましたが、故郷でも地元でも見ない、私にとっては「特殊な機関車」という存在だったにも拘らずEF30はお気に入りの形式となりました。
 それからずっと後にKATOの仕様のEF30が登場した時には「すでにTOMIXの奴が複数入線しているし、今更いいか」とか思っていたのですが、最近になって何故か妙にKATOの仕様が気になりだしたという経緯があります。
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 やはり車体の色つやの表現を中心に「バージョンアップ感」を感じたことが大きかったのかもしれません。

 で、念願かなってKATOのEF30も入線した訳ですが、この機会にTOMIXの旧製品と並べてみたという次第です(TOMIX自身も最近リニューアル品を出していますから、今回の比較はあくまでも「30年分のジェネレーションギャップの比較」という風にとらえてください)
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 屋外の自然光の元ではKATOの色つやのリアルさが光ります(文字通りw)
 コルゲートの表現も旧モデルが細密感があるものの「筋の入った帯」の様に見えるのに対して、KATOのはリブの入ったより細かな表現となり、これもリアルさに貢献しています。
 前面手すりが一体造形から別パーツ化しているのもバージョンアップ感を感じさせる部分ですね。
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 屋根上表現は旧モデルが配線と碍子が一体となったパーツですべてが銀色の成形色のままなのに対してKATOのは配線と碍子が別パーツ化され、しかも碍子が緑色となり、細密感を増しています。

 と、まあざっと並べるとこういう感じなのですが、だからと言ってTOMIXの旧モデルとの差が圧倒的かと言うと、これが案外そうでもありません。元々のTOMIXの製品がリリース当時としては最高水準だった事もあって、それほど大きな差が感じられないのです。
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 特に屋上配線ですが、たまたま前ユーザーが配線やパンタのシューに色刺しをしたモデルがあり、その二つを並べると造形自体はTOMIXもかなり健闘している事が感じられるのです。このくらいのアレンジならばビギナーユーザーでもそう難しくはないでしょうし、その手間を惜しまなければTOMIXの旧モデルでもこのくらいのバージョンアップは可能と思います。

 尤も、KATOのは「別に手を加えなくても最初からこの水準のモデル」なのですが(笑)
 ここをどう解釈するかで評価が分かれるところでしょう。
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 それに、こういう比較は本来なら現行のTOMIXと比べなければならない所ですから。
(強いて言えば「中古の出物でTOMIXの旧製品を見つけた時の参考」くらいしか役に立たない比較です)
光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

秋津のOB
2021年11月23日 20:02
たびたび失礼します。うちにはtomix初代製品が2両いるだけですね。KATO現行品の銀ギラギンでコルゲートの繊細な表現など年代差を感じるのは否めないものですね。しかしながら屋根高圧線への色挿しだけでも見違えるとわかります。

当方はこの2両にガンダムマーカー・リアルタッチマーカーを使い、車体の銀ギラギン感が失われてすっかり黒ずんだ現役末期っぽくしてみました。
光山市交通局
2021年11月23日 21:07
>秋津のOBさん

 ステンレスの車体も使い込めば古ぼけてくるものですね。リブの多いコルゲート車なら尚の事でしょう。

 中古のEF30の色刺しですが、なかなか効果的と思います。昔の交流機のモデルなんかはこれだけで結構雰囲気が変わって見えると思いますが、こういうのを見ていると最近のモデルの配線の別パーツ化の意味をもちょっと考えてしまいます。