IGRいわて銀河鉄道7000系・KATOとマイクロを比較する

 前回に引き続き、IGRいわて銀河鉄道7000系0番代ネタ。
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 実はNゲージ完成品でのIGRの7000系の製品化はこれが最初ではありません。
 もう20年近く前になりますか、仙台色の701系や青い森鉄道の701系とともにマイクロエースからIGR仕様もリリースされた事があります。

 わたしも10年近く前に中古を入線させていますが、20年くらいの製品化時期の差もあって「KATOの7000系が出たら相当に見劣りするのでは」とか危惧していたのも確かです。

 今回の入線に合わせてマイクロの仕様も引っ張り出して比較してみることにしました。
まず造形、質感の面から書きますとマイクロの仕様はKATOのそれよりもステンレスの質感がやや希薄。加えて青帯の彩度が強いのでKATOよりも派手な印象があります。尤も、これが実車準拠かどうかについては見る者によって印象や解釈が異なる面があるので一概に優劣を語れません。
 実際これが、どちらかだけだったらそう不満は感じない気もします。
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 前面部の造形は、全般にマイクロの方が大味な印象。特にテールランプがかなり目立つ造形なのと、ドアの表現に些かラフなところも感じます。

 屋根のカラーはKATOのグレーに対してマイクロは車体色と同じ銀色でこれが最も違いを感じる点ではあります。
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 と、造形に関しては20年の時代の差を感じざるを得ないKATOとマイクロの7000系ですが、話はここで終わらない。

 実はそれ以外の点でKATOとマイクロには違いがあるのです。
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 まずパンタグラフは、KATOのシングルアームに対してマイクロは通常形。
 屋根上はKATOの0番代がクーラー以外つるつるなのですがマイクロは機器更新前の仕様でクーラーに並んでどっかりと抵抗器が乗った仕様。
 車体自体もマイクロの方はトイレ(車椅子スペース兼用)のついた仕様で今回のKATOとは車体こそ似ていますが異なる仕様なのです。よく見るとスカートも異なるものがついていますし。
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 走行性はマイクロの方がガサツな走りなものの、4軸駆動なので勾配には強い(と言うよりも普通の電車並の登坂能力ということなのですがw)と思われます(この点についてはKATO共々勾配線を試走させてみたいですが)

 つまり今回KATOの7000系が出た後でも、マイクロの製品にもそれなりに存在意義はあると言うことになります。マイクロは4連セットなので4連編成はもとより、動力編成とトレーラー編成の使い分けもできますし。

光山鉄道管理局
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この記事へのコメント

通りすがり
2021年12月08日 11:55
マイクロのは車椅子対応の新造車と通常の譲渡車が入っていますが、新造車は本来ない抵抗器が乗ってるのが残念ですね…
屋根色は車体と一緒が正しいのでこれはマイクロがあってますね
光山市交通局
2021年12月08日 22:30
>通りすがりさん

 コメントとご指摘ありがとうございます。

 モデルの考証は、資料が揃わないとなかなかわからない事も多いので、今回のご指摘は有難かったです。

 それにしても20年近く経ってからの後出しなのに、KATOの方が屋根色があっていないというのは不思議な気もしますね。