KATOの「三菱FTO」

先日サブブログで「トミカにならなかったそいなみ車(そういえばいつの間にか見なくなってしまったクルマ)」のひとつとして三菱FTOを取り上げたことがありました。
その際に「FTOのミニカーはKATOがHOスケールのものを出したっきりで、たまに出物でもあるととんでもない値付けになっている」とも書きました。
もちろん、それを書いた時点で「FTOのミニカーにお目にかかることなどないだろう」とわたし自身思っていたのですが、まさかそれから二月も立たないうちにそれにお目にかかるとは。

ここでおさらいしておきますと、三菱FTOというのは1994年に登場し、その年のカーオブザイヤーを獲得したGTカーです。
セリカやシルビアを仮想敵として2リッターのV6エンジンや学習機能付きマニュアルモードATなどの先進装備を搭載。
加えて他車にはない個性的かつアグレッシブなフォルムで一時期かなりの人気があった車です。
ですが登場のタイミングがミニバンやSUVの人気に火が付き始めた時期と重なったため、後半は人気が失速しひっそりと生産を終えてしまった悲劇の車とも言えます。そのせいか当時はミニカー化の機会に中々恵まれず、KATOがミニカー市場への参入を期してリリースしたものが数少ない製品化となっていたものです。
(同時期、KATOは他にトヨタスープラや日産フェアレディなどを製品化しています。但し43分の1かHOスケールですが)

先日立ち寄った中野の某店での出物で、その「KATOの FTO」を見つけたとき、「まさか!」の思いで一瞬固まりました(笑)
お値段は3000円ちょっとで、最近の奥の落札相場より心持ち安い程度。
ですが、この機会を逃すと後悔する様な気持ちになって、つい手を出してしまいました(汗)
間違いなく今回の上京で1番の散財です。

87分の1のHOスケールなので、一見貧弱に見えるくらい小さいのですが、そこはNゲージや16番で鳴らしたKATOの造形。
曲面を駆使した、ぬめっとしたフォルムの造形はサイズを超えた存在感を見せます。このスケールで5穴のホイールもきちんと造形していますし、インテリアも色刺しのない黒一色ながらきちんと造形されています。
(加えてドアミラーも別パーツ化ですよ、奥さん!)
プラ製ミニカーにありがちな「重々しさの欠如」と言う欠点に対しては「シャシをダイカスト製にして落ち着かせる」というハイブリッド構成。
総じて、サイズの割にはかなり手間を掛けたミニカーという印象で、同じメーカーのフェアレディよりも好感が持てます。

唯一難を言わせてもらうなら、白のボディカラーがボディの抑揚を感じにくくさせている点で、写真に撮ると白飛びがひどく「白い塊」にしか見えなくなってしまう事でしょうか。
それにしても
このあまりにもアヴァンギャルドなデザインのFTOが似合う様なHOの日本風レイアウトというものは、わたしにはちょっと想像ができません(笑)
光山鉄道管理局
HPです。

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この記事へのコメント
GTOの弟分といった位置づけで登場したクーペですね。
イタリア車を思わせるルックスと、マニュアルモード付AT「INVECS-II」の採用も懐かしいです。
FF車だった故かFR車シルビアほどの人気は得られず、また同じFF車でありながらもインテグラ・タイプRが登場してからはあからさまに人気が下降するなど、華々しく登場した割にはあまり報われなかったイメージのクルマですが、まだ三菱が元気にクルマ創りをしていた時代を懐かしく想起させてくれますね。
FTOがトミカになっていなかったというのは意外でした。
90年代後半といった雰囲気のレイアウトには似合うクルマだと思います。
当時の三菱はスポーツカーでもGTOとランエボに人気が集中しやすく、FTOやミラージュサイボーグは陰に隠れがちでしたね。
あの当時のトミカはFTOどころかGTOやインテグラタイプR、SW-20も製品化していなかったので無理もなかったかもしれません。
(ただし後の三車は最近トミカプレミアムで登場しました)