カラーブックスの「日本の私鉄 近畿」

カラーブックスの鉄道ネタから。
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「日本の私鉄」シリーズの地方鉄道シリーズはこれまで10年くらいかけて数冊揃えたのですが、ここに来てようやく「日本の私鉄 近畿」(井上 広和、高橋 摂 共著 保育社)を揃える事ができました。

 近畿地方は近鉄をはじめ、多くの大手私鉄が集中していますが、一方で中小私鉄も個性的な成り立ちを持つものから、地域密着を絵に描いたようなローカル風景がこよなく似合うものまで数多く存在しました。
 (規模からいえば北大阪急行や泉北高速鉄道みたいな大手私鉄と見分けがつかない車両が行き交うのもあれば、単行の気動車が日に何度か行き来するだけのものまで、規模の振幅が激しいのもこの地域の特徴かもしれません)

本書の上梓は1983年ですから加悦鉄道や有田鉄道の様に今では営業していないものや叡山鉄道になった京福叡山線など、時代の変転を感じさせるところもあります。
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 ですが、全体の雰囲気は1980年代の関西の中小私鉄の姿をよく俯瞰していると思います。
むしろ、これまでのシリーズのどれよりもバラエティが楽しめる一冊と言えるかもしれません。
殊にわたしの様に、鉄コレの充実から地方私鉄に関心を持ちはじめた身からすれば、本書はまさにツボに入る一冊です。
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 この時期の各私鉄の車両は、これまでの鉄コレのラインナップとかなりの部分で重なっていますからガイドブックとしての機能も高いですし。

 レイアウト派に面白いと思われるのは、巻末にある「近江鉄道全駅の構内配線図」ではないでしょうか。
 規模から言って、レイアウト向けの配線が多いので、単線行き違いのレイアウトを作る上で参考になるのではないでしょうか。

光山鉄道管理局
 HPです。


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