1月7日なのでED17のはなし

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 昨日は今年初めての雪。当然初雪です。
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 うちの近所だとまあ、こんなレベルの降りだったのですが、東京の方は大変な様子。
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 因みに同じ日の故郷はこんな感じです。地域によってこれだけ風景が違うのですから「日本列島が縦に長い」という事実を実感させられますね。

 さて、今回は今日が1月7日という事で「ED17」のはなしでも。
 ED17はマイクロエースのご先祖・しなのマイクロが初めてリリースしたNゲージ機関車モデルと記憶されます。

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 10年前、これがある中古ショップでTOMIXの香港貨車にまじって並んでいたのを見たときには驚きました。何しろ私も実物を見るのが初めてのモデルでしたから(汗)
 値段が割合リーズナブルだった事とサイズが電気機関車としてはかなりコンパクトで短編成の貨物に似合いそうな点を買いました。

 実車のED17は元々英国からの輸入機だったED50を勾配線の多い区間での使用に耐える歯車比に変更、形式変更したものだそうです(外見はほとんど変わらず)ですから私の地元の中央本線で使われる事が多かった様です。また、輸入時期が大正だけあって当初はバッファとネジ式連結器を装備していた時期があり、実際箱型の愛想のない外見ながら意外にバッファが似合いそうな形態でもあります。

 1970年代末にリリースされたしなの製ED17ですが、しなのマイクロは16番からNへのシフトにかかっていた時期の製品です。
 それゆえに全金属製の車体となったと思われます。やや平板なモールドの車体も悪くありませんが、やや腰高な動力ユニットだけは残念でした。
 走りについてはかなり気になっていたのですが、実際はややうるさいものの走行は可能でしたし、当時うちのレイアウトの標準カーブだったミニカーブ140Rも余裕でクリアしてくれました。
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 骨董品とはいえ運行上の守備範囲はかなり広く、オハ31系からオハ61系辺りまでの旧客にでも使える機種なのでローカルの短編成や本線での事業車の牽引に使えるロコといえます。

 とはいうものの、これが新品で出た当所のNゲージャーのメインストリームは小学校高学年から高校生辺りまででしたから、題材が渋すぎた感は否めません。
 あの当時もてはやされていたのは近代的な電車編成か、ブームを反映してブルトレかそれに似合う様なロコでしたが、そんなタイミングでぽっと箱型の旧式電機で打って出たしなのマイクロのラインナップには結構驚かされたものです。

 しかもその後、しなのマイクロはこれでもかという勢いで箱型の旧式ED電機を続々リリースしたのですから。

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この記事へのコメント

Manic
2022年01月07日 07:14
この頃の製品は各社とも今の物と比較してディテールが勝負にならないのに魅力では勝るとも劣らないのは中年オヤジのノスタルジーからなんでしょうかね?(笑)。懐に余裕ある時に安い出物を見るとついつい、となってしまいます(苦笑)。

自分がしなのマイクロのED17を初めて入手したのは30年位前でしょうか?地元の専門店の陳列ケースに並べられた商品の裏側に隠れる様に置いてあったのを発見して売ってもらいました。割りと作られたのでしょうか?オークションでは常に数件の出物が見られる一方、形態の違う7号機のモデルは滅多に出て来ません。鉄道模型考古学Nで持て囃されるED42より見掛けないだけに個人的にいつかは、と思う機関車です。
レサレサ
2022年01月07日 20:58
私はこれじゃなくて「マイクロエース」のED17を持っていますが、これもまた走行性能と曲線通過性能は大変良いですね。
(点灯の都合かヘッドライトがしなのマイクロと比べても分厚いのが気になってこれを切除し、KATOの電車用のASSYパーツに変えましたが)

あと、しなのマイクロもですが、台車の正面部分がのっぺらぼうなので連結器の向かって右にピンバイスで穴をあけて真鍮線かランナー引き延ばし線でエアーホース付けてもいいかもしれません。
ED17は総括制御機能がないのでエアーホースだけでいいし、台車マウントで台車につけているので、首振りの邪魔になることもありません。
光山市交通局
2022年01月07日 23:39
>Manicさん

>懐に余裕ある時に安い出物を見るとついつい、となってしまいます(苦笑)。

 それ、わたしにも覚えがあります(汗)

 わたしの故郷は模型店自体が少なかったのに加えて、中村精密やしなのマイクロの製品の扱いが少なかったので、実物の模型を見る事自体がありませんでした。
 趣味の再開時には現住地の中古屋でぽつぽつ見かけ始めましたが、現在でも故郷の中古屋でしなのや中村の製品を見るのはかなり稀です。

 ED17でも7号機だけは別格の様ですね。確かキット形式ではなかったでしょうか?仰る様にハードルはかなり高いと思います。
光山市交通局
2022年01月07日 23:46
>レサレサさん

 このタイプの箱型電機は何故か足回りの造形に難のあるものが多いですね。走行性優先とはいえ、それでも「ここがこうなら良かったのに」と思わせるモデルも結構ありますし。
 マイクロエース製ではわたしもED18を持っていますが、実は足回りとボディの造形のバランスが一番良いのはマイクロエースの奴ではないかと思っています。

(ワールド工芸の初期製品は見ていられない位カプラーポケットが巨大でしたし、しなの製は腰高で台車の細密度は良かったのですが却って上屋のあっさり造形が目立ってしまう皮肉が)
 エアホースの取り付けは効果的でしょうね。個人的には(ED17に限れば)バッファーもつけてみたい気もします。