駅ビルから「本屋」が消えた日・・・

今回は模型ネタから少し離れます。
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私の現住地から近い「駅ビルのある街」というと一に甲府、二に八王子という事になりますが、その甲府の駅ビルの中の本屋さんが先日閉店したというニュースが入ってきました。
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わたしにとってそう利用頻度の高い店ではなかったのですが、何より「駅ビルから本屋さんが消えた」というその事実だけでかなり衝撃を感じています。
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列車の利用が主に故郷の帰省とか出張など、特急や新幹線を使っての往復が多いわたしにとって「列車の中で本を読む」という行為はそれ自体が旅情の一部となっています。
かつての帰省の時だと「最終の下り新幹線の車内で読むための本を東京駅や大宮駅の本屋で調達する」のが恒例でしたし、帰りの時は盛岡駅の本屋で地元タウン誌や郷土書を買い込んで読むというのも定番でした。
まあ、硬い本でなしに「クルマ雑誌」や「アウトドア誌(やりもしないのにw)」なんかを読み通すのも楽しみでした。
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同じ列車でも各駅停車の鈍行なんかだったら、車窓の風景を眺めるのも楽しみですが、殊「目的地に早く着くのが目的の特急や新幹線」だと風景を眺めるより本を読んでいる方が集中できました。
ある意味優等列車の中と言うのは最高の読書環境のひとつではないかと思います。

それは列車に乗る前でも同じ事で「エキナカの本屋さんで車内用の本を探す」或いは「乗り換えまでのひと時を立ち読みしてつぶす」というのも私にとっては(例え旅行とは関係ない本であっても)「旅の一部」でした。
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そんなわたしですから「駅ビルの中に本屋があるのは当たり前」と言う感覚でしたし「レイアウトに駅ビルを組み込む時には必ずその中か隣接地に本屋を配置する」という癖すらついていました(笑)

なので、今回の様に「駅ビルの中の本屋さんがなくなる」というのは、旅情の一部をごっそり持っていかれた様な感覚な訳で落ち込む事甚だしいものがあります。
確かに昨今は電子書籍時代で、スマホ一個で最新の雑誌が居ながらにしてダウンロードできますし、かく言うわたしも正月の帰省の読書で「元日にアップロードされた青空文庫を読む」なんてのを、実はここ数年来やってはいます。
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ですが「駅ビルの本屋での本との出会い」というのはそれらよりも「本と旅情、思い出が直結した感覚」をももたらしてくれる意味で電子書籍とは異質なものだと思います。
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この間だって「車内販売のコーヒー」と言う列車旅ならではの楽しみが消えたばかりなのに、これからの特急旅は「どんどん自分が車内の貨物みたいな存在にされていくような空漠感」を感じない訳には行きません。

光山鉄道管理局
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この記事へのコメント

2022年01月26日 10:23
全国で書店の数が減っているのはもう20年以上続いている話題ですが、駅ビルからも書店が消える時代ですか・・
電子書籍や、ネットに載る情報にはスピードという点で遠く及ばないのは仕方ないですが寂しいですね。

私の家の近くからも書店が消えて、雑誌を買うだけでも自動車で走り回らなければいけなくなっています。
でもやはり書店で本を探すという行為自体が楽しいんですけどね。
光山市交通局
2022年01月26日 21:50
>柴乃さん

 列車旅に限らず「旅先で本を買う、選ぶ」というのは独特なワクワク感がありますね。その楽しみが減るだけで結構憂鬱になりそうです。

 私の現住地もご多分に漏れず「クルマでないと本屋に行けない」環境な上にそれらの大半が郊外店かショッピングモールのテナントと言うのが現状です。

 が、最近は一部を除いてどこに行っても客がまばらですし、店自体が「本好きがやっていない」感が全開(特に某巨大スーパー直系の書店はひどい)なので本を探す事に楽しさを感じにくくなっている気がします。

 駅ビルの本屋さんはその意味でハズレが少なかったので安心していたのですが・・・