歴代のキハ35系を並べてみる
先日紹介したTOMIXのキハ30のはなしから。

(左からTOMIXブラスモデル、KATO、TOMIX現行モデル)
ご存知のようにキハ30.35系は40年以上前にエンドウがブラス製のモデルをリリース。
その後もMODEMOやKATOがプラ製の完成品で追随し、昨年になってTOMIXもHG仕様のモデルを出すなど、Nゲージの気動車としてはリリースの多い形式です。
この中のいくつかはわたしも入線させていますが、今回のTOMIXのリリースに合わせて、それらを比べてみようと思います。
比較対象はMODEMO、KATOのプラ完成品、エンドウのモデルを焼き直したものとされる「TOMIXのブラスモデル(実質的にTOMIX初・或いは唯一の)」です。
MODEMOだけ片運転台のキハ36と形式が異なりますが、ご勘弁を。

4つを並べてみてまず気付くのはMODEMOだけが異なる色調になっていること。上半分のアイボリーの彩度が高く、一瞬別の形式に見えてしまうことがあります(比較対象がなく、MODEMOだけだったら気にならないかもしれませんが)
その他の3者はほぼ同じ色調で違和感はありません。

(左がTOMIXブラスモデル、右がTOMIX 現行モデル)
ボディの造形では40年前のブラスモデルというハンデを背負った初代TOMIXが細密感に欠けるかと思ったのですが50センチ離れてみると印象的にはあまり変わりません。
元エンドウのモデルの人徳で細密さよりも全体の印象把握が優れている(あと、ブラス故の肉薄なボディの質感の高さ)ので現行のTOMIXと並べてもそれほどハンデを感じないのです。
ただ、これもエンドウのモデルの特徴である「前面の真ん中にハンダの接着部が来る為、前面扉に不自然な筋が入っている」のは頂けません。

(左からTOMIXブラスモデル、MODEMO、TOMIX現行モデル)

(左がKATO 、右がTOMIXの現行モデル)
比較的現行TOMIXに近いのがKATOのモデルですが、ジャンパ栓を別パーツ化しているのがアドバンス。全体の細密感もほぼ同等ですが「ジャンパ栓を付けないと前面に不自然な穴が開いてしまう」のは悩ましいところです。
MODEMOのモデルはプラ製としては最も古いモデルで窓周りに肉の厚みを感じてしまう部分があったり幌の取り付け孔の隙間が大きく、不自然な長方形の隙間を作ってしまうのが弱点。全体の印象も微妙にキハ30らしさに欠ける感じです。

(左がMODEMO、右がTOMIXブラスモデル)
今回のTOMIXモデルは側面ステップを追加したり車体下の配管に気を配っているなど精密さの演出に優れます。全体の造形はKATOよりも微妙にあっさりした感じですが満足度は高いです。
走行性は流石に最新の足回りと新型モータを装備した現行TOMIXが頭ひとつ飛び抜けています。僅差でKATOが続き、以下初代TOMIX(エンドウ)MODEMOの順となります。ただしMODEMOは中古モデルゆえ、走行に引っ掛かりを感じる個体である可能性が高いので、そこは割引く必要があります。
エンドウのユニットを使った初代TOMIXは「重戦車系ノイズと豪快さんな加減速」というエンドウ動力そのまんま。ただし動力自体は非常にタフです。

こうして並べてみるとMODEMOの色調を除けば外観では4者の間に大きな差は感じられませんでした。むしろ走行性の差の方が大きい感じがします。
今だったらTOMIXのモデルも入手しやすいですし、KATOの中古モデルもそれなりに出物もありそうですからどちらを選んでも間違いはないと思います。
光山鉄道管理局
HPです。

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(左からTOMIXブラスモデル、KATO、TOMIX現行モデル)
ご存知のようにキハ30.35系は40年以上前にエンドウがブラス製のモデルをリリース。
その後もMODEMOやKATOがプラ製の完成品で追随し、昨年になってTOMIXもHG仕様のモデルを出すなど、Nゲージの気動車としてはリリースの多い形式です。
この中のいくつかはわたしも入線させていますが、今回のTOMIXのリリースに合わせて、それらを比べてみようと思います。
比較対象はMODEMO、KATOのプラ完成品、エンドウのモデルを焼き直したものとされる「TOMIXのブラスモデル(実質的にTOMIX初・或いは唯一の)」です。
MODEMOだけ片運転台のキハ36と形式が異なりますが、ご勘弁を。

4つを並べてみてまず気付くのはMODEMOだけが異なる色調になっていること。上半分のアイボリーの彩度が高く、一瞬別の形式に見えてしまうことがあります(比較対象がなく、MODEMOだけだったら気にならないかもしれませんが)
その他の3者はほぼ同じ色調で違和感はありません。

(左がTOMIXブラスモデル、右がTOMIX 現行モデル)
ボディの造形では40年前のブラスモデルというハンデを背負った初代TOMIXが細密感に欠けるかと思ったのですが50センチ離れてみると印象的にはあまり変わりません。
元エンドウのモデルの人徳で細密さよりも全体の印象把握が優れている(あと、ブラス故の肉薄なボディの質感の高さ)ので現行のTOMIXと並べてもそれほどハンデを感じないのです。
ただ、これもエンドウのモデルの特徴である「前面の真ん中にハンダの接着部が来る為、前面扉に不自然な筋が入っている」のは頂けません。

(左からTOMIXブラスモデル、MODEMO、TOMIX現行モデル)

(左がKATO 、右がTOMIXの現行モデル)
比較的現行TOMIXに近いのがKATOのモデルですが、ジャンパ栓を別パーツ化しているのがアドバンス。全体の細密感もほぼ同等ですが「ジャンパ栓を付けないと前面に不自然な穴が開いてしまう」のは悩ましいところです。
MODEMOのモデルはプラ製としては最も古いモデルで窓周りに肉の厚みを感じてしまう部分があったり幌の取り付け孔の隙間が大きく、不自然な長方形の隙間を作ってしまうのが弱点。全体の印象も微妙にキハ30らしさに欠ける感じです。

(左がMODEMO、右がTOMIXブラスモデル)
今回のTOMIXモデルは側面ステップを追加したり車体下の配管に気を配っているなど精密さの演出に優れます。全体の造形はKATOよりも微妙にあっさりした感じですが満足度は高いです。
走行性は流石に最新の足回りと新型モータを装備した現行TOMIXが頭ひとつ飛び抜けています。僅差でKATOが続き、以下初代TOMIX(エンドウ)MODEMOの順となります。ただしMODEMOは中古モデルゆえ、走行に引っ掛かりを感じる個体である可能性が高いので、そこは割引く必要があります。
エンドウのユニットを使った初代TOMIXは「重戦車系ノイズと豪快さんな加減速」というエンドウ動力そのまんま。ただし動力自体は非常にタフです。

こうして並べてみるとMODEMOの色調を除けば外観では4者の間に大きな差は感じられませんでした。むしろ走行性の差の方が大きい感じがします。
今だったらTOMIXのモデルも入手しやすいですし、KATOの中古モデルもそれなりに出物もありそうですからどちらを選んでも間違いはないと思います。
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