「紙で作る日本の蒸気機関車」5680を作る・その1

 前回まで紹介してきた「STEAMで深まる〜」のペーパーキットの製作。
 実はこの工作にはもうひとつ目的がありました。
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 今年の正月、今年の計のひとつとして挙げていた「紙でつくる日本の蒸気機関車」に挑戦するにあたっての肩慣らしだったのです。

 この本の入手は50年近く前、まだわたしが小学生の時分だったのですが、試しに作ったB20があまりに大惨事な出来だったことから以後封印同然の状態で塩漬けしてきたものでした。
 その時のトラウマがいい歳になった今まで続いてきたのですから困ったはなしですが、昨年美里山倶楽部さんのブログで本書の工作が取り上げられたことで「そろそろやってみようか」と思い立ったのでした。
20220210SE (11).jpg
 今回選択したのは「5680」
 明治期の機関車らしい4−4−0の古典機だったのと「曲面が多く貼り合わせに要領を要しそうだったから」の選択。
 つまりこれが上手くいったら他の大概の蒸気もどうにかいけそうに思えたからです。例えばC55とか(笑)

 とはいえご覧のように部材はかなり細かく、STEAMの様に切れ目がついているわけではないので切り出しの段階でかなりの手間がかかります。

 これについては美里山さんのアドバイスで「細工用カッター」を用意、ボイラーなどのカーブを作るための丸棒も太さの異なる2、3本を用意しました。
20220210SE (12).jpg
 実際、細工用カッターの威力は凄く円形の窓の切り抜きが予想よりも遥かにスムーズにできたのは助かりました。普通のカッターではとてもこうはいかなかったでしょう。
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 切り出しはそれでよかったのですが、一部それらを曲げながら接着する工作は流石に一筋縄ではいきません。
 ボイラーとキャブの一部を取り付けるまでで2時間以上かかりました。

 接着ではタミヤのクラフトボンドを用いましたが、速乾の必要のある部分では「STEAM〜」に付属していたロケットカードグルーも威力を発揮しそうな感じがするので次の工程で試験的に使ってみるつもりです
20220210SE (14).jpg
 前の「STEAM〜」よりも難しいのは間違い無いですが、それでも肩慣らしして勢いをつけてから掛かったのは(心理的に)無意味では無かった気がします。

光山鉄道管理局
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この記事へのコメント

レサレサ
2022年03月12日 12:21
>細工用カッター
こんな便利そうなものがあるとは知らなかった・・・
自分普通のカッターでは刃がぶれ(隙間があるので力をかけると刃が動く)て精密作業ができないので、こういう場合デザインナイフを使ってたのですが、これはこれで使いにくいので困っていました。

それにしても「紙でつくる日本の蒸気機関車」は、5680形まで載っているとはマニアックすぎるw すごい本ですね。
光山市交通局
2022年03月13日 21:25
>レサレサさん

 細工用カッターの存在は私も美里山さんのアドバイスで初めて知りました。
 刃先の角度が急なのはデザインナイフと同じですが、オルファカッターの要領で刃先がなまれば即折れるので、切れ味を保ちやすい利点があります。

>5680形まで載っているとは~
 実は本書で近代型制式蒸機はD51,C62,C55,E10などが出ているのですが明治・大正期の古典機のラインナップがやたら多く、7100を筆頭に1850、900、6400、4500、4110、8620と錚々たるものです。
 5680もそのひとつなのですが、この時代の蒸機はNでのモデル化が極端に少ないのでかえって新鮮ですね。

 それにしてもこのラインナップ、著者の趣味がかなり濃厚に反映されていますねw