「紙で作る日本の蒸気機関車」5680を作る・その2

「紙で作る日本の蒸気機関車」工作ネタその2です。
 今回は先ず、作っていて感じたことから(或いは愚痴ともいいますw)
20220216SE (5).jpg
 本書の組み立て説明書は一見わかりやすそうな構成ですが、工作にあたって改めて読み込んでみたら、例えばボイラーの据付位置、キャブの取り付け位置の設定などにどんぶり勘定的なところがあり、知らずに適当にやってしまうと後から泣きを見そうなところがあります。

 これについては表紙や裏表紙の完成写真などと照合する必要があります。
 (解説書の完成予想図では足りず)

 あと美里山さんのご指摘の通りディテーリングに関しては公式側の側面しか書かれていないものがあり、非公式側については資料が必須の様です。
 (気の早いはなしですが、今回の工作で他の蒸気が仕上がったあと、最後に作る蒸気については既に何にするかを決めています。上記の事情が最も影響しそうな機種がひとつありまして。まあ、別にメジャー機では無いのですが)
20220216SE (6).jpg
 それはさて置いて、
 ここまでで、どうにか機関車らしい車体にはなりましたが、ここまで来るのに(寝る前の人と時を使うという条件はあったにせよ)たっぷり2週間掛かっています。

 紙を丸める、貼り合わせるなどの手間も去ることながら、一番時間を食うのが「各パーツを切り出す」工程。
 これでもクラフト用のカッターを使っているので、破綻は最低限に収まってはいますが、特に曲線や円の切り出しの手間は半端ありません。
20220216SE (7).jpg
 おまけに下手な16番モデル並みの細密さなので各パーツがこれまた細かい。
 これから本格的なディテーリングに入るのですが、切り出しだけで結構時間を食いそうですね(汗)

 また、最初は結構親切に思われた組み立て説明書も結構曲者。
 パーツリストに無い「1ミリ幅の紙帯」をいくつも切り出しさせるし、しかもその帯の貼り付け位置についても実にアバウトなのです。
 結局、完成写真や説明書だけで足りずに「陸蒸気からひかりまで」まで引っ張り出すはめになりました。
 また、糊代の部分も型紙通りに切り出して貼り合わせると不自然な膨らみが出てくる部分が散見され、一部の糊代をカットした方が良い仕上がりになる場合もある様ですね。

光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

鉄道模型大好きおじさん
2022年03月19日 13:31
このペーパー製の蒸気機関車はディスプレイモデルでしょうか?
それとも動力を入れて走らせることは可能なんですか?

ペーパー製の蒸気機関車は珍しいですね。
電気機関車なら簡単そうですが、曲面が多い蒸気機関車は難易度が高いのでしょうね。
光山市交通局
2022年03月21日 23:46
>鉄道模型大好きおじさん

 惜しい事にこのモデルはディスプレイ専用です。動力を入れる事は考えていない構造ですし、もしやっても今どきのモケイの細密感には劣ります。

 ペーパー製蒸機の本はわたしの知る限り後にも先にもこの1冊だけではないかと思います。
 蒸気以外ならかつて科学教材社などからHOゲージの電車や客車を扱った本が出ていましたが。

 さらに古い例ですが確かカツミか天賞堂辺りが「台車のおまけに101系のペーパーキットを付けた」と言う実例があります。
(当時の広告が「台車を買ったら車体が付いて来た」でしたw)
レサレサ
2022年03月21日 23:57
>鉄道模型大好きおじさん
>曲面が多い蒸気機関車は難易度が高いのでしょうね。

そういえば昔、TMSでNゲージの流線形C55タイプ(当時はそもそもC55自体がNにありません)の真鍮エッチング版を販売したことがありまして、ああいう角ばった流線形なら何とかなるかもしれません。

自分も75年10月号にこれの図面があったのでこれをコピーしてケント紙に印刷し、手持ちの車両にかぶせて使えないかやったことがあります。
(凹凸は印刷で再現できないので、2つ作って表側を何枚かに分割し張り合わせた)

最大の問題は私が持っていた一番大動輪の機関車がKATOのC50(2代目)ということで、縮尺を調節しても合わないというw