カラーブックスの「世界の鉄道」

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 今回の帰省での戦利品(?)から
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 地震の被害地域をかいくぐってどうにか帰省で実家にたどり着いたまではよかったのですが、翌日になってみると故郷一帯はまさかの大雪。
 それも風交じりの大暴風雪状態となりました。
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 おかげで予定していた墓参(実家の菩提寺は盛岡よりも積雪の多い山の中です)には到底行ける状態でなくなり、コロナ禍と併せて事実上の実家の蟄居状態となりました。
 ですが、その蟄居を利用して実家に埋もれていた書籍類をサルベージできたのは怪我の功名みたいなものかもしれません。
 (必ずしも鉄道関連ばかりではありませんが)

 今回発掘できた一冊はカラーブックスの「世界の鉄道」(久保田 博著)

 鉄道関連のカラーブックスは現住地に引っ越した折に殆ど持ってきていたのですが、この本だけは書棚のどこかに埋もれたまま、その後の帰省でもサルベージできなかったものです。今回、蟄居状態を利用してようやく発掘しました。
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 本書は「日本の鉄道」の姉妹編ともいうべきもので1977年現在の世界各国の鉄道事情と代表的な列車を俯瞰したものです。
 この手の世界の鉄道ネタは入門書の1コーナー程度の扱いで済まされる事が多く、一般書として1冊に纏まったものは意外に少ないものでした。そんな中で本書が出たというのは「鉄道ネタのカラーブックス」の面目躍如たるものがあります。
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 メインが西欧系や北米系に偏りがちなのは当時の鉄道ファンの嗜好を思うとある程度当然ですが、その中にあってトルコや韓国、アルゼンチンなどが取り上げられているのは当時はなかなか新鮮に感じたものです。
 とはいえ、何しろTGVやICEなどが登場する前の本なので各国の最新列車を俯瞰するには今となっては古めかしさをも感じてしまうのはやむを得ません。
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 内容面では各国4P程度のボリュームで要領よくまとめられていますが、流石にこのボリュームでは総花的にならざるを得ないせいか、趣味の本と言うよりも鉄道図鑑に近いノリになっています。
 ですから読み返してみると、ファンブック的なノリの「日本の私鉄」シリーズに比べて突っ込みが不足した印象を感じるかもしれません。

 それでもカラーブックスの性格には割とよく合った鉄道本ではないかと思います。

光山鉄道管理局
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