「TEZMO SYNDOROME」とGMの板キットの思い出

 毎月更新のWebコミック「TEZMO SYNDOROME」関連の話をば。
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 本作は5月にも更新されていたのですが、その時期トレインフェスタ関連記事を優先したため感想を上げられなかったので、遅ればせながら6月も10日になろうというタイミングの今回上げさせていただきます。

 5月の題材はGMの塗装済み板キット「東急8000系更新車」
 箱なしの中古でこれを手に入れた主人公の風奈が「まだランナーにパーツがついている状態のキットを愛でる描写が全編にわたって展開する」というある意味異色作の話かもしれません(笑)

 解説にありましたがこのキットは元々CROSS POINTのブランドでGM直営店限定のキットだった様ですが、後に通常品としてどこでも買えるようになったと言う経緯のある製品だそうです。
 実は本編を読んだすぐ後、トレインフェスタのついでに静岡駅のポ●ンデッタを覗いた折に、この8000系のキット(もちろん箱入りですが)が店頭に並んでいるのを見て妙な気分になったりしたばかりです(笑)

 それは置いておいて、
 東急8000は持っていませんが、本編の題材である「GMの塗装済みキット」はわたしにとっては趣味の再開以来そこそこ馴染みのある存在です。
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 GMの板キットは趣味の中断前に客車に手を染めたことはありますが、当時はまともな工具もない状態なのに加えて「塗装」に関するハードルが高く早々と諦めてしまった経緯があります(当時はスプレー塗料もろくになくエアブラシなど夢のまた夢。事実上筆塗りしか無かったこともあって仕上がりが大惨事だった)
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 趣味の再開後、故郷の模型屋さんで見つけたGMのキハ22「うとう号」が塗装済みキットとの出会いでした。当時はキット組みの最大のハードルだった「塗装と塗り分けがクリアされている」と言うだけで盛り上がってしまい帰宅後勇んで製作したのですが、塗装済みゆえに「貼り合わせでボンドがはみ出すと悲惨なことになる」と言う事実をも思い知らされることになりました(大汗)
 とはいえ、動力込みのキットだけに「仕上がって即走らせられる」と言うのは大変嬉しかった物です。
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 これをきっかけに、もっぱら中古ですが小田急9000系、キハ23盛岡色、そして新旧塗装で京王6000系2編成など「塗装済み板キット」を折に触れて作る様になりました。
 その積み重ねのせいか「未塗装の板キット」への心理的抵抗が薄められたのも確かでこの時期以降、客車を中心に未塗装板キットを作る様になったのも余得といったところですかw
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 本編でも語られている様にこの塗装済みキットはモデラーが改造前提で目を三角にして手がけると言うよりも、ごく気軽な感覚で鉄道模型の工作自体を楽しむような気分で手掛ける方が似合っているとは思います。
 実際、組立図の通りに素組みしていても不思議と充実した感じもありますし。
 ただ、現在はそういうレベルの工作すら幅広く支持されているとは言い難い状況の様な気がします(完成品のリリースのペースが早い事と目ぼしい系式が大概出てしまっている事から、敢えてキットに手を掛けようとするニーズが薄まっていることはあるかもしれません)
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 時たま秋葉のGMストアーなどを覗いていて思うのですが、未塗装キットをディテールアップや改造素材としてモデラーが使う用途の方が多い様に感じるのは私の僻目でしょうか?

光山鉄道管理局
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この記事へのコメント

さいとう たいいち
2022年06月10日 16:43
グリーンマックスの塗装済キットはかつては何種類も買って作ったことがあります。
キハ23の東北地域色とキハ22の盛岡色、秩父鉄道1000系が手元にあります。作り方はキットの説明書を見ることでは不十分なのでRM MODELS に掲載された記事をもとに制作したことです。
キハ23のベンチレーターの切断方法やなるべく接着剤を使わないで作る方法が出てくるので役に立ちました。
今では見返ることはないと思いますが、メーカーのポリシーを身近に感じる製品と考えてます。
レサレサ
2022年06月11日 10:19
塗装済みだとGMではなくトミックスですが、ジオコレの「石垣C・レンガ」を購入してすごく困ったことがありましたよ。
・レンガ色は塗装なので切れない、切ると下地の色になる。
・塗装のせいでプラ系接着剤が効かない、使うと塗装が溶けて汚れ、接着は起きない。
・無加工だと厚みもあるし真四角なので使い道が困難

こういう加工前提の奴は形成色で作成、無塗装で販売すべきですよねぁ・・・
GMの石垣は昔の灰色以外に現在は茶色もあるようですが、こちらは形成色・無塗装みたいですし。
光山市交通局
2022年06月11日 23:51
>さいとう たいいちさん

コメントありがとうございます。

未塗装モデル時代の板キットは見た目に簡単そうでいて、塗装も含めるとモデラー一人一人の個性(と腕の優劣)が反映されやすいという意味では奥の深いアイテムだったと思います。

(そういえば客車キットだけだった時代、当時のTMSがわざわざ「キットの作り方」を特集した事もありました)

塗装済みになっても案外その辺りは変わっていない気がします(特に自作の出来を顧みて汗)
光山市交通局
2022年06月11日 23:58
>レサレサさん

 先日、某カメラ屋さんの売り場を覗いてみたらGMの商店キットまでも「塗装(どころか看板まで印刷)済みキット」が出ていて驚きました。しかもお値段が3軒で2500円弱。
 これではジオコレと大差ありません。

 建物自体がそう魅力のあるものでもないのでこれを敢えて買う層がどれだけいるかよくわかりません。
(尤も、未塗装キットを別個に売っているのはGMなりの良心かも)

 個人的に思うのはGMのストラクチャーに関してはキットを一種のマテリアルと捉えて「改造、キットバッシュの作例集」でも出して制作意欲を刺激する方向で売り込んだ方がいい様な気もします。
(元々がそれに近いポリシーの製品ですし)