テツドウモケイと「衝動買い」に思うこと(汗)
今回は鉄道模型を購入した時にふと感じたことをば。
先日、行きつけのショップで偶然見かけた鉄コレ京成3600を衝動買いしてしまったというはなしを書きました。
衝動買いとは言っても鉄コレなので2連で3000円前後と悩むほどのお値段ではなかったのですが、それでも衝動買いである事には違いありません。
これが中古モデルとなると衝動買いの比率はさらに高まる(それはそうでしょう。中古モデルともなるとモデルの出会いは「一期一会」どうかするとわずかの差で先客にお目当てをかっさらわれる事もあるのですから)訳でお財布には物騒なことこの上ありません。
まあ、幸か不幸か最近はびっくりする様な掘り出し物が少なくなっている代わりに、無理してまで欲しい様なアイテムもあまりありませんからどうにかなってはいますが。
そこで思ったのですが、元々は鉄道模型というアイテムはそれ自体が「衝動買い」とは無縁なジャンルだった気がします。
HO-16番がメインだった時代でも地方の場合は模型一つ買うにも原則模型屋さんに取り寄せてもらうのが普通でしたし、今よりも工作派が多かった(かな?)せいもあってかパーツ単位で買い集めてモデルを作るというのも普通だった気がします。
(それらの変形として「16番スケールのディスプレイ用プラモデルを動力化して鉄道模型として走らせる」というのも盛んでした)
余程の大都市圏を除けばという但し書き付きですが、少なくともデパートで服を買う様な「よりどりみどりのモデルの中から選んで買う」という買い方はNゲージが勃興するまでは一般的ではなかった様に思います。
いわば、ホビーの世界も原則として計画経済的な買われ方が多かったのではないかと思います。それがあるタイミングから「見つけたらすぐ買う」的な買われ方が鉄道模型の世界にも浸透し始めました。
そもそも「衝動買い」という行為は「欲しいものが目の前にあって手に取って見る事が出来る」から成立する行動といえます(まあ、最近は「ネットで写真だけ見てポチッ」という、ある意味物騒極まりない買い方も普及してはいますが)
あとはそれぞれの懐事情と相談という面もありますが、とにかく「欲しいものが目の前にあるから手を出してしまう」訳です。
その意味で言うなら地方の模型店で「店頭で見つけて、その場で手を出して買う」事ができる様になったのは(わたしの感覚的に、ですが)「トミーナインスケールの300円貨車が店頭に並ぶ様になってから」以降ではないかと思います。
もちろんその時点で関水金属のNゲージもありましたが価格的に手を出しにくかったのも確かでした。
これは単に価格だけの問題ではなく、量的にもプラによる量産が可能になりどこのショップでもそれなりの数のモデルが揃う様になったのが大きいと感じます。
以後(HOに対して相対的に、という意味ですが)安価なNゲージの普及によって「テツドウモケイの衝動買い」の確率も飛躍的に上がっていったような気もしないではありません(笑)
もちろんこれは新品に限ったことではなく、中古でも品揃えのいい店が増えましたし、それどころか「中古モデルのセールのイベント」なんてのがJAMをはじめ各地で見られるようになりましたから「衝動買いのイベント化」みたいな状況すら生まれている気がします。
この消費形態がテツドウモケイ全体の発展にどれくらい寄与しているか(或いは害悪を垂れ流しているか)は正直今でもわからない所もあります。
ただ、今現在でも量産品のNゲージモデルの何割かは「店頭の衝動買い(或いはそれに近い形での予約買い)で買われているかもしれない」という気はしています。
わたし自身は鉄道模型の衝動買いがいいとも悪いとも思いません。ただ、今回の様な「店頭でのモデルとの出会いによる衝動買い」まで否定しないのは確かです。
その意味で気になるのは最近、個人経営の模型屋さんを中心に「テツドウモケイが予約販売のみ」という販売形態が増え始めている点です。
まあ、これには都市部での量販店の増加やネットで鉄道模型を買う事への抵抗感が薄れている事なども背景にあるとは思います。
ユーザーの側からすればなら買い逃しの心配は薄いでしょうし、衝動買いのデメリットも幾分は減らせるのは確かでしょう。
が、それでも上述した「手に取って見て、欲しいと思う」言わば買い物の原点ともいえるユーザー感情には幾分そぐわない感じもしてはいます。
何より、そういう買い方をするのは「初めて鉄道模型に触れるビギナー」が多くを占めるはずですし、ビギナーが憧れる「実際のモケイが店頭にある」というのと「発売予告ポスターでしか見られない」というのとではやはり違うはずだからです。
ある意味、店頭への衝動買いが趣味の原点とか出発点となるケースは多いと思いますし。
まあそれを別にしても、普通のファンでも年に一度くらいは「店頭での衝動買い」みたいなのがあっても精神衛生上は良いのかもしれないという気はします。衝動買いには後悔とは別に「いつもと違う事をやった時の様な一種の解放感」が伴う事も多いですから。
この辺り、考え込んでみるといろいろな事が思われてくるのですが、考えが纏まったら続きを書こうかと思っています。
(写真へ適当に拾ったもので本題とは関係ありません)
光山鉄道管理局
HPです。
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先日、行きつけのショップで偶然見かけた鉄コレ京成3600を衝動買いしてしまったというはなしを書きました。
衝動買いとは言っても鉄コレなので2連で3000円前後と悩むほどのお値段ではなかったのですが、それでも衝動買いである事には違いありません。
これが中古モデルとなると衝動買いの比率はさらに高まる(それはそうでしょう。中古モデルともなるとモデルの出会いは「一期一会」どうかするとわずかの差で先客にお目当てをかっさらわれる事もあるのですから)訳でお財布には物騒なことこの上ありません。
まあ、幸か不幸か最近はびっくりする様な掘り出し物が少なくなっている代わりに、無理してまで欲しい様なアイテムもあまりありませんからどうにかなってはいますが。
そこで思ったのですが、元々は鉄道模型というアイテムはそれ自体が「衝動買い」とは無縁なジャンルだった気がします。
HO-16番がメインだった時代でも地方の場合は模型一つ買うにも原則模型屋さんに取り寄せてもらうのが普通でしたし、今よりも工作派が多かった(かな?)せいもあってかパーツ単位で買い集めてモデルを作るというのも普通だった気がします。
(それらの変形として「16番スケールのディスプレイ用プラモデルを動力化して鉄道模型として走らせる」というのも盛んでした)
余程の大都市圏を除けばという但し書き付きですが、少なくともデパートで服を買う様な「よりどりみどりのモデルの中から選んで買う」という買い方はNゲージが勃興するまでは一般的ではなかった様に思います。
いわば、ホビーの世界も原則として計画経済的な買われ方が多かったのではないかと思います。それがあるタイミングから「見つけたらすぐ買う」的な買われ方が鉄道模型の世界にも浸透し始めました。
そもそも「衝動買い」という行為は「欲しいものが目の前にあって手に取って見る事が出来る」から成立する行動といえます(まあ、最近は「ネットで写真だけ見てポチッ」という、ある意味物騒極まりない買い方も普及してはいますが)
あとはそれぞれの懐事情と相談という面もありますが、とにかく「欲しいものが目の前にあるから手を出してしまう」訳です。
その意味で言うなら地方の模型店で「店頭で見つけて、その場で手を出して買う」事ができる様になったのは(わたしの感覚的に、ですが)「トミーナインスケールの300円貨車が店頭に並ぶ様になってから」以降ではないかと思います。
もちろんその時点で関水金属のNゲージもありましたが価格的に手を出しにくかったのも確かでした。
これは単に価格だけの問題ではなく、量的にもプラによる量産が可能になりどこのショップでもそれなりの数のモデルが揃う様になったのが大きいと感じます。
以後(HOに対して相対的に、という意味ですが)安価なNゲージの普及によって「テツドウモケイの衝動買い」の確率も飛躍的に上がっていったような気もしないではありません(笑)
もちろんこれは新品に限ったことではなく、中古でも品揃えのいい店が増えましたし、それどころか「中古モデルのセールのイベント」なんてのがJAMをはじめ各地で見られるようになりましたから「衝動買いのイベント化」みたいな状況すら生まれている気がします。
この消費形態がテツドウモケイ全体の発展にどれくらい寄与しているか(或いは害悪を垂れ流しているか)は正直今でもわからない所もあります。
ただ、今現在でも量産品のNゲージモデルの何割かは「店頭の衝動買い(或いはそれに近い形での予約買い)で買われているかもしれない」という気はしています。
わたし自身は鉄道模型の衝動買いがいいとも悪いとも思いません。ただ、今回の様な「店頭でのモデルとの出会いによる衝動買い」まで否定しないのは確かです。
その意味で気になるのは最近、個人経営の模型屋さんを中心に「テツドウモケイが予約販売のみ」という販売形態が増え始めている点です。
まあ、これには都市部での量販店の増加やネットで鉄道模型を買う事への抵抗感が薄れている事なども背景にあるとは思います。
ユーザーの側からすればなら買い逃しの心配は薄いでしょうし、衝動買いのデメリットも幾分は減らせるのは確かでしょう。
が、それでも上述した「手に取って見て、欲しいと思う」言わば買い物の原点ともいえるユーザー感情には幾分そぐわない感じもしてはいます。
何より、そういう買い方をするのは「初めて鉄道模型に触れるビギナー」が多くを占めるはずですし、ビギナーが憧れる「実際のモケイが店頭にある」というのと「発売予告ポスターでしか見られない」というのとではやはり違うはずだからです。
ある意味、店頭への衝動買いが趣味の原点とか出発点となるケースは多いと思いますし。
まあそれを別にしても、普通のファンでも年に一度くらいは「店頭での衝動買い」みたいなのがあっても精神衛生上は良いのかもしれないという気はします。衝動買いには後悔とは別に「いつもと違う事をやった時の様な一種の解放感」が伴う事も多いですから。
この辺り、考え込んでみるといろいろな事が思われてくるのですが、考えが纏まったら続きを書こうかと思っています。
(写真へ適当に拾ったもので本題とは関係ありません)
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この記事へのコメント
特に販売店が特売セールをネットで予告すると、何か買えるような商品がないかと詮索します。実際に行くとお目当てのものがあれば儲けもの、だめならあきらめるの二択です。
HO/16番ゲージなら真鍮製バラキットの特製完成品やKATOやTOMIXの製品のカスタマイズ仕様があればすぐに買ってしまいます。
Nゲージなら絶版品やキット形式しかないものの完成品モデルを買いました。
中古モデルは文字通り「衝動買いイベントの極致」みたいな面がありますね。
以前はそれこそ上京でもしなければ「中古モデルの即売会」には当たらなかったものですが、最近では模型屋のないような地域にまで「中古チェーン店」がイベントを仕掛けるケースが増え、いつの間にか一般的になってしまいました。
それどころか田舎の自宅にその手のセールのダイレクトメールまで送られてくるようになったのですから時代は変わるものです。
中古モデルはまあ、それでいいのですが。記事で上げたように地方の場合、新品モデルで店頭買いができる環境が以前より狭められている現状には一種の危惧を感じてもいるのですが。
しかし、衝動買いした模型には愛着が湧かず結局すぐに手離してしまうことも 多いのではないでしょうか?
私など衝動買いした模型を最短3週間で売却したこともあります。
新品、中古関係なく店頭で掘出し物と慌てて飛び付きほとぼりが覚めたら手離してしまう。
こういうことが割とあります。
ですから最近は、本当に自分に必要かよく考えてから購入しています。