ED75 0番台・KATOとTOMIXを比較してみる

先日入線したKATOの最新モデルであるED75 0番台後期型の話をば。
ED75 0番台は皆さんもご存知の様に、1年半くらい前にTOMIXからもほぼ同じプロトタイプのモデルがリリースされています。
DD13といいC11といい、最近は2大メーカーがあまりインターバルを開けずに同一形式を競作するケースが増えている気がしますが、買う側からすれば迷わされる事夥しい。
増して先行モデルが出た時にアナウンスされなかった競合モデルが1年かそこらで発売されるなんて現状は(情報が後から分かっても)たまりません。

まあ、愚痴はそれくらいにして
私も御多分に洩れずTOMIXの0番台を入線させていましたからこの機会にKATOと比べてみる事で少々憂さを晴らさせてもらいます(笑)
以前紹介したC11やDD13の時は造形面での違いはごく少なく感じられ、感性的な雰囲気の違いを別にすれば「クローンが2両並んでる」ほどの類似を感じたものです。
それから3年は経っている今回だとどうなっているか。
今回は思ったよりも造形面の違いが多く、クローン感覚はごく希薄にはなっています(でもこれではKATOとTOMIXの重連が様にならなくなってしまいますが)

まず大きな違いを感じるのが屋上機器。
TOMIXは配線や碍子が一体成形の銀色一色なのに対しKATOは白い碍子に金属製の配線でかなり細密感のあるいい雰囲気を出しているのが目を惹きます。
模型の機関車といえども上から覗く機会の方が多いのを考えるとKATOのアドバンテージは高いと感じます。

正面像では屋根上ほどの差は感じられませんが窓周りはKATOが繊細なのに対してTOMIXは印象優先なのか窓枠のHゴムが目立つ造形です。
この点では「らしさ」という点では感じ方の違いなのでどちらかに軍配を上げるのは難しい。
HOの話ですが同じED75でも細密度で上回るTOMIXよりも見せ場を心得た造形の天賞堂のモデルの方が印象の面で良かったという例もありますし。

一方、真横からの印象では2者の差はほとんど感じません。
写真では一見TOMIXの方が車体色が淡い様に見えますが、これはカメラのLEDの白色光がモロに当たってしまっているからで、実際の差はそれほどありません。
どちらも最新モデルなだけに走りっぷりもほぼ同じ。不満を感じることはないと思います。
故郷にいた時、ED75ばっかり見続けていた(爆笑)私の目で見た範囲でもKATO、TOMIXのどちらかだけだったら「うん、リアルだ」と思い、不満を感じる事もなかったと思います。
光山鉄道管理局
HPです。

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この記事へのコメント
当方のナナゴはtomix現行品ばかりですが、問題は悪名高きM-9モーターでいつ死ぬかヒヤヒヤしてます。どうにもならなくなったらKATO製へ移行するか、旧仕様の1000番代を発掘するかですね。M-4モーターなら開放ケーシングですからまだ素人修復法でも延命できなくもないですし。
あとは香港版後期仕様のナナゴもいますが、2エンド側台車内部のプラ製ギヤが1/3ほど削れて回転を支障していたので片台車駆動にしました。少し現行品より車体は大きめで重さがあるせいか、入門セット程度なら緩い坂がある貸しレイアウトでも余裕で走れてます。
かなり手間暇は掛かりそうですが、高圧配管を金属線で表現しているのが非常に美しいです。
ただ、コストアップ=値上げの要因になっているのも間違いと思われ、旧製品とくらべて2000円程度の値上がりをしてますね。
それに対してトミックスは配管と碍子が一体成形で塗り分けもされておらず、最近はかなりシャープな仕上がりになったとはいえ、初代ED75の時代と比べて劇的に改善されているとは感じません。
ここはやはり、模型専業メーカーではなく本業は玩具メーカーということも関係しているのかもしれませんね。
其れなのに価格はカトーと同程度というのが少々不満ではあります。
勿論、トミックスの機関車も最近はフライホイールが装備されて走行性能は格段に向上しているところは評価できますが…
先日紹介したTOMIXのEF30(中古)でも前ユーザーがこの種の色刺しをしていていい雰囲気でしたね。
必ずしもKATOのピカピカ配線が良いという訳でもなく、ある程度使い込まれた様を表現するならこういうのも十分ありだと思います。
香港版後期仕様のED75というと日本製モーター搭載モデルですね。前期型に比べると確かに走りに安定感はあります(ついでに車体色は前期版より実車に近い)
前期版は物によってダイカストの劣化が物凄い(某マイ●ロのそれが可愛く見えるほどに)物があり信じられないレベルの変形をきたしたものがあります。
一般にはED75だけの現象と思われていますが、ED61でも変形が始まっている個体を最近見た事があります。
TOMIX版もそれだけ見ているならそう不満はないと思います。ただ、最近のKATOの交流機の造形は細密度では同等でも見せ場を心得た演出がされている点がアドバンテージですね。
TOMIX製でそれなりに期待するのが新型モータの性能でしょうか。
確かに以前よりスローが効いて惰行もほどほどに停まります。