TEZOMO SYNDOROMEとジオラマのあるある(笑)

 WEB漫画のテツモシンドロームが今月も更新されました。
 いつもなら懐かしの旧モデルを肴に一石持たれる内容なのですが、今月のはいささか趣を変え、車両加工やジオラマ製作に関してファンが感じるであろう事を並べています。

 久しぶりに通勤電車に揉まれて帰宅した風奈の同居人の麻里の一言から「電車モデルに乗客を乗せる話」「実車の撮影だとノイズになるはずの線路側のフェンスがジオラマでは逆に見せ場として認識される話」など、今回は読み進めるほどに「ああ、こういうのあるある」と膝のひとつも叩きたくなる内容でした。
2011-0125-002.jpg
 確かにレイアウトなんかで列車を走らせると時に気になるのが「乗客はもちろん運転手すらいない車内」です。
 まあ、モデルによっては「乗客どころか椅子ひとつないのっぺらな車内」なんてのもままあるのですが。
 私も一時期そこが気になって習作のつもりで鉄コレの車内に手持ちの人形を載せてみた事があります。ところがこれが手間の割に思ったほどの効果を上げませんでした。
SNShouo71IMG_5755.jpgSNShouo71IMG_5759.jpg
 実車の走行を外から見るのは列車同士が並進している場合を除くと通りすがりの一瞬な事が多いのですが、そこでは乗客は殆どシルエットとしてしか認識されないのが理由の一つではないかと思います。また人形を乗せるにしても車両に比べると人形自体がやや大きめに造形されているらしくまばらに乗せてもかなり乗客が目立ってしまう事、Nゲージのプラ車体のはめ込み窓が分厚いために車内が微妙に歪んで見える事が引っかかりました。

 これが例えばエンドウあたりのブラス車体と透明セルの窓ガラス造形だったらまた違った結果になりそうな気もするのですが、私がやってみた範囲で言うなら人形を乗せるよりも透明セルに乗客を印刷した板を車内に立てた方がまだ効果的な気もします(そういう製品も最近出ている様ですし)
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 その一方で「実車の写真ではノイズとして認識される線路側のフェンスや架線柱などがジオラマでは風景の構成要素として評価される」というのはレイアウトやジオラマをやった事がある人なら誰もが頷くところではないかと思います。
 実車写真はあくまで車両自体が主役ですから余計なものが映り込まないのがいいに決まっていますし、どうかすると背景すらも邪魔になるかもしれない(まあ、流石にそこまでラジカルな撮り鉄もあまりいない気もしますが)
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 ですがこれがレイアウトとなると車両だけではなく周囲の風景を含めた総体としての鉄道の再現に意が用いられる事が多いですから線路側の作り込みへの力量が大きくなると思います。
SNShouo71IMG_6702.jpg
 私自身、レイアウトを作っていて「フェンスや電柱はともかく人形は大した効果を上げないのでは?」と思った事もあるのですが、いざやってみると風景の生き生き感がまるで変わってしまうのに驚いた経験があります。

 そんなこんなで今回のTEZMO SYNDOROMEも色々と考えさせてくれる内容でした。

光山鉄道管理局
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この記事へのコメント

レサレサ
2022年07月22日 20:54
自分の場合、乗員乗客は以下のようにしていますね。

【機関車】
構造上不可能でない限り乗員を原則乗せる。前後に運転台がある場合は両方に機関士を置く。
(基本的に編成内側は見ないので違和感はない)
【客車】(電車なども含む)
構造上不可能でない限り乗員「は」原則乗せる。乗客は以下のように行う。
・点灯する場合(手持ちに少ししかないけど)やその予定の車両は目立つので乗客を乗せる。
・非点灯の場合、GMのように窓ガラスに自由度が効く場合は一部の窓を開けてそこに乗客。
 鉄コレのように難しい場合は、大きめな窓やドア周辺に派手な色の人を置く、あるいは内側からスモークで塗りつぶす。
(分解に失敗して窓を破壊した場合はGMと同じ)
【貨車(ほぼ緩急車)】
車掌をデッキに置いたり窓を覗くように配置。(青服は意外に目立つ)

客車の場合、TMSで言われた「カーテンをおろす」もおすすめです。
(特に旧型客車など窓周りが暗い色の場合は明るいカーテンがあると目立ちます)
光山市交通局
2022年07月22日 23:26
>レサレサさん

 今の季節なんかは、旧客でも直射日光を避けるために日向を向いた側のブラインドは大概降りていましたね(半開を含む)
 
 今の電車ではあまり見なくなっている様な気もしますが、それでも風情のある光景だったのを思い出します。

 旧い客車だと夏場は「デッキのドアを開け放って涼んでいる乗客」というのも定番でした。他の乗客も表現できていないと効果が薄い気もするのですがこれもひとつの手でしょうね。