鉄道ミステリとテツドウモケイ 番外編「ロンドン指令X」
今回はTVのミステリドラマと鉄道模型ネタの番外編です。
紹介するのはゲーリー&シルビアアンダーソンの手になる特撮スパイアクションドラマの「ロンドン指令X」
(1969年 放映はNHKにて1970年)
(講談社「TV映画ヒーローメカ超マシーン大事典」22P より画像引用)
本作はサンダーバードで有名になった「特撮人形劇」の中でも後期の作品ですが、地上波の放映が本放送のみで40年以上再放映がなかった(21世紀になってからCSで再放映されました)事と作風がサンダーバードに比べて地味極まりなかった事から、今ではなかなか顧みられる事のない作品と思います。
opのナレーションはこんな感じです(ナレーターはおそらく中江真司)
このように内容は普通にスパイアクション物なのですがSF的な要素は「人体を縮小して諜報活動を行う」くらいなもので、派手さはないものの不思議とアダルトかつウィットに満ちた小品という印象の作品でした。
さて、この話のどこに鉄道模型が絡むかと言いますと、第5話が「列車消失に絡むアクション物」を扱っている話という点なのです。
というのが大まかなストーリーです。
本作が制作される少し前にイギリスでは現金輸送列車を襲撃して25億円を強奪する事件が実際に起こっており、これにドイルの「臨時急行列車の消失」の要素を絡めた物が本作と言えます。
画面的な見どころはなんと言ってもミニチュア(というか鉄道模型)を駆使した「列車の暴走シーン」
スーパーマリオネーションと呼ばれたこの種の人形劇のシリーズはサンダーバードをはじめ何本か作られていますが、全編鉄道を舞台とした物は案外少ないのです。
元が人形劇の世界の表現なだけにミニチュアの列車描写は基本的に違和感がない物ですが、走行シーンを眺めていると「レイアウト(というかモジュール)が主役のドラマを見ているような錯覚」を覚えるのがなんとも(笑)
基本的に線路周辺のシーナリィしか表現されていないので視覚的な奥行き感に欠けるところが却って「レイアウトっぽさ」を感じさせてくれますw
信号所をはじめとするストラクチャーやアクセサリがカットによって使いまわされている所なんかも何かレイアウト的です。
現金輸送列車はおそらくプロトタイプのないオリジナルの単行車両と思われますが、自動車のミニチュアとの絡みで大きさの違いに違和感を感じるカットが一瞬あるので、車両自体は事によるとHOかOOの模型をベースにしたものかもしれません。
今回のはCSでの再放映を機会に何の気なしに見始めたシリーズなのですが、案外な拾い物でした。
光山鉄道管理局
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紹介するのはゲーリー&シルビアアンダーソンの手になる特撮スパイアクションドラマの「ロンドン指令X」
(1969年 放映はNHKにて1970年)
(講談社「TV映画ヒーローメカ超マシーン大事典」22P より画像引用)
本作はサンダーバードで有名になった「特撮人形劇」の中でも後期の作品ですが、地上波の放映が本放送のみで40年以上再放映がなかった(21世紀になってからCSで再放映されました)事と作風がサンダーバードに比べて地味極まりなかった事から、今ではなかなか顧みられる事のない作品と思います。
opのナレーションはこんな感じです(ナレーターはおそらく中江真司)
静かな田舎町の教会。
この窓に立つ穏やかな顔つきのスタンレー神父が、実はイギリス情報部の特捜員であることは、誰も気がつくまい。
しかし、ひとたびロンドン本部から指令Xが飛ぶと、スタンレー神父と助手マシューは秘密兵器ミニマイザーを頼りに、恐るべき国際犯罪網や、スパイ組織の中に敢然と飛び込むのだ!
このように内容は普通にスパイアクション物なのですがSF的な要素は「人体を縮小して諜報活動を行う」くらいなもので、派手さはないものの不思議とアダルトかつウィットに満ちた小品という印象の作品でした。
さて、この話のどこに鉄道模型が絡むかと言いますと、第5話が「列車消失に絡むアクション物」を扱っている話という点なのです。
巨額の古紙幣をロンドンから郊外の処理工場に運ぶため、専用の現金輸送列車が仕立てられ運ばれる事になった。
しかし鉄道側の警備責任者を首魁とする強盗団は現金の強奪を目論み、トンネル内で分岐する今は廃線となっている支線を使って現金を列車ごと盗み出す作戦にかかっていた。
かねて彼らの存在を警戒していたスタンレー神父はミクロ化して貨物のアタッシェケースに忍び込ませていた助手・マシューと共に列車に乗り込み、警備にあたるのだが・・・
というのが大まかなストーリーです。
本作が制作される少し前にイギリスでは現金輸送列車を襲撃して25億円を強奪する事件が実際に起こっており、これにドイルの「臨時急行列車の消失」の要素を絡めた物が本作と言えます。
画面的な見どころはなんと言ってもミニチュア(というか鉄道模型)を駆使した「列車の暴走シーン」
スーパーマリオネーションと呼ばれたこの種の人形劇のシリーズはサンダーバードをはじめ何本か作られていますが、全編鉄道を舞台とした物は案外少ないのです。
元が人形劇の世界の表現なだけにミニチュアの列車描写は基本的に違和感がない物ですが、走行シーンを眺めていると「レイアウト(というかモジュール)が主役のドラマを見ているような錯覚」を覚えるのがなんとも(笑)
基本的に線路周辺のシーナリィしか表現されていないので視覚的な奥行き感に欠けるところが却って「レイアウトっぽさ」を感じさせてくれますw
信号所をはじめとするストラクチャーやアクセサリがカットによって使いまわされている所なんかも何かレイアウト的です。
現金輸送列車はおそらくプロトタイプのないオリジナルの単行車両と思われますが、自動車のミニチュアとの絡みで大きさの違いに違和感を感じるカットが一瞬あるので、車両自体は事によるとHOかOOの模型をベースにしたものかもしれません。
今回のはCSでの再放映を機会に何の気なしに見始めたシリーズなのですが、案外な拾い物でした。
光山鉄道管理局
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