鉄道150年の月に「JR貨物コンテナ弁当」を食する

 目ぐすりを探そうとして、なにげなく鞄をあけると、夕方京都駅で買った駅弁がそのまま入っていた。
 ビュッフェとか食堂車に入るのはまずいと思い、京都駅で買っておいたのだが、車内では顔に新聞をのせて寝たふりをしていたのでとうとう食べずに持って帰ってしまったしまったのだ。
(中略)
「三時半にチェックインして、四時ごろ、駅弁を買いに行きました。金もあまりないし、旅に出たら駅弁が食べたいと思っていたから。そして六時ごろ部屋で食べました」
(これだと自然でいい。もし、ホテルを出るところや、駅で姿を見られていても駅弁を買いに行っていたといえる。あと、この部屋を掃除した人がごみ入れに駅弁の空があったことを証明してくれるだろう)
(中略)
 夕方に買ったのだが、まだ傷んでいない。考えて見ると、昼に軽い食事をしたきりで、殺人をしたあととはいえ、やはり空腹である。大沢は弁当を食べることにした。

(光文社刊 最新ベストミステリー 山村美紗作 「黒枠の写真」303~304P より引用)

 上記の小説は京都から新幹線を使って東京にいる上役を殺害した犯人が駅弁をアリバイ工作に使うくだりを引用したものです。
 肝心の車内で駅弁を食べていないので旅情に欠けること夥しいのですが(笑)犯人の緊迫した心理描写を想像しながら、部屋の中で駅弁を食べるというのも何か別の感慨が得られるような気がします(そのかわり決してうまいめしにならないのも確かだと思いますが汗)

 というわけで今回は趣向を変えて駅弁ネタです。
 今月は鉄道150周年の鉄道記念日を迎える記念すべき月とも言える月です。
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 とはいえ、世間一般の盛り上がりが鉄道100年(昭和47年)の時ほどかというとあまりそういう感じもありません。
 流石に駅とかならそれなりにイベントの告知もありますが、わたしの現住地のような田舎では少なくとも自宅の周囲でそれを感じることも少ないのが現状です。

 ・・・とか思いながら夕飯のおかずを買いに近所のスーパーへ出かけたら
 普段、そこのスーパーではなかなか見ない駅弁フェアをやっていたのに驚きました。
 何しろそのスーパーの半径2キロ以内には線路一本ないのですから意外性も抜群だったりして(笑)

 とはいえ晩御飯を買いに行って鉄道150年を実感するなんて機会もそうあるものではないと思い思わず散財しました。
(何でもかんでも値上げの昨今、駅弁の高さにも驚かされっぱなしですし)
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 今回は普段は現住地でなかなか見ない関西系の駅弁から

 神戸のJR貨物コンテナ弁当。
 手に取った時のずっしり感はスーパーの総菜系弁当とは一線を画しますが「何でまたこんなに重いんだろう」と帰宅後開けてみたら、
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 そのものずばりのコンテナが現れたのには驚きました。模型としては面白いのですが、あまりにリアルすぎる外観ゆえ、とっさにこの中に弁当が入っているとは想像できないのは確かです(笑)
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 ふたを開けると中はすき焼き丼が詰まっています。
 肉が主役なのは当然として焼き豆腐とシイタケの存在が「すき焼き」を主張しているのがなかなかですね。

 味の方は個人的にはお値段相応の風味。味付けは関西らしく(?)幾分あっさり系ですが駅弁の特徴のひとつである「冷たくてもそこそこ美味しい」という原則には忠実だと思います。

 食べ終わった後のコンテナはそのまま弁当箱にも使えそうですが、角ばった箱なので洗うのは大変そう。ここは素直に小物入れとして使うのが吉でしょう。

 でも、上記の小説で犯人が食べたのがこんな弁当だったりした日には、見た目がギャグでしかない気もしますが(爆)

 さて、今回の一連の買い物では他の駅弁もいただいていますがそれについては次の機会に。
光山鉄道管理局
 HPです。


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