七人の刑事・「ブルートレインはふるさと行き」
この間の「古畑任三郎」をはじめとして当ブログでも何本か「鉄道ネタの刑事ものテレビドラマ」を取り上げていますが、今回はその中の一本から。
その名も「ブルートレインはふるさと行き」という一作です。
これは数年前にCSで再放送されているのを観た「七人の刑事」(昭和53年 TBS)の一編です。
本作のオリジナルははテレビ草創期の刑事ドラマの草分けとして知られている長寿番組でしたが、その後10年近いブランクの後、これまた当時人気だった刑事ドラマの「太陽にほえろ!」の裏番組にぶつける形で製作された新シリーズです。
(出演は旧シリーズから芦田伸介、佐藤英雄、天田俊明が継続、新人として中山仁、樋浦勉、三浦浩一、中島久之が登場、後に本作が初レギュラーとなる宅麻伸、ボクサーとして有名な輪島功一が加入)
その中の一本である本篇はブルートレイン「富士」の車内で起こった殺人事件の捜査を扱った内容のドラマですが、放映時期が昭和53年という、ブルトレブームのとっかかりの時期に当たります。
確か本作の直前くらいに同じTBSの「日曜特バン」(TBS版の木曜スペシャル)でもブルートレインの特集が組まれた事がありましたが、或いはそれに合わせて本作のロケもやったのかもしれません。
鉄道公安官ものでもないのに1時間弱のドラマで主人公が3度もブルトレに乗る描写があったり、たまたま殺人のあった個室の隣の部屋で「録り鉄小学生がテレコを回しており、その中に犯行の手掛かりが録音されていた」とかブームならではの演出がたっぷり(笑)
本編ではDF50やEF65の500番台時代の24系&24系25型の描写が結構見られました。
(但し夜行列車の性質上、EF65の走行シーンは殆どシルエット同然の扱いです)
寝台車内の描写はセットと実車を組み合わせたもののようです。本作と同じ頃に平泉行きのツアーで24系に乗ったわたしからすれば、当時の視聴はそれなりに楽しめる追体験でした。
それでいて、劇中に出て来るA寝台は個室でしたし、ツアーにはなかった「車内販売」の描写があったりと「あの頃のブルトレ」の空気を感じさせてくれたのは拾い物だったのです(笑)
その他インパクトを感じたのはゲストに登場する「髪の黒い浜村純」とか酔っぱらいの役で登場している池田鴻(機動戦士ガンダムの主題歌を歌った方ですが役者として同時期の刑事ドラマではちょくちょく見かけます)とかでしょうか。
七人の刑事と言えば社会派刑事ドラマの古典ですが本作を含む昭和53年のリメイク版(続編?)は裏が「太陽にほえろ!」だったのを意識しすぎて、中途半端に派手さや外連を意識した演出(たとえば馬で現場入りする刑事が居たり、刑事が駐車違反で切符を切られるギャグがあったり)が割と多かったため、ドラマの真面目さとのギャップが目立っていた印象があります。
ブーム便乗型のこの話もそうした流れを考えていたのでしょうが、こうして観返してみると他のはなしに比べて地味ながら生真面目に作られている印象が感じられて悪いイメージはなかったです。
因みに「七人の刑事」ではもう一本「ブルートレインの女」というのが製作されていますが、こっちはこっちで「竹下景子の列車ジャック」がクライマックスに来るという驚愕の展開なのですが、専務車掌の役が同じ柳澤慎一だったりとある程度連続性を意識している様です。
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これは数年前にCSで再放送されているのを観た「七人の刑事」(昭和53年 TBS)の一編です。
本作のオリジナルははテレビ草創期の刑事ドラマの草分けとして知られている長寿番組でしたが、その後10年近いブランクの後、これまた当時人気だった刑事ドラマの「太陽にほえろ!」の裏番組にぶつける形で製作された新シリーズです。
(出演は旧シリーズから芦田伸介、佐藤英雄、天田俊明が継続、新人として中山仁、樋浦勉、三浦浩一、中島久之が登場、後に本作が初レギュラーとなる宅麻伸、ボクサーとして有名な輪島功一が加入)
その中の一本である本篇はブルートレイン「富士」の車内で起こった殺人事件の捜査を扱った内容のドラマですが、放映時期が昭和53年という、ブルトレブームのとっかかりの時期に当たります。
確か本作の直前くらいに同じTBSの「日曜特バン」(TBS版の木曜スペシャル)でもブルートレインの特集が組まれた事がありましたが、或いはそれに合わせて本作のロケもやったのかもしれません。
鉄道公安官ものでもないのに1時間弱のドラマで主人公が3度もブルトレに乗る描写があったり、たまたま殺人のあった個室の隣の部屋で「録り鉄小学生がテレコを回しており、その中に犯行の手掛かりが録音されていた」とかブームならではの演出がたっぷり(笑)
本編ではDF50やEF65の500番台時代の24系&24系25型の描写が結構見られました。
(但し夜行列車の性質上、EF65の走行シーンは殆どシルエット同然の扱いです)
寝台車内の描写はセットと実車を組み合わせたもののようです。本作と同じ頃に平泉行きのツアーで24系に乗ったわたしからすれば、当時の視聴はそれなりに楽しめる追体験でした。
それでいて、劇中に出て来るA寝台は個室でしたし、ツアーにはなかった「車内販売」の描写があったりと「あの頃のブルトレ」の空気を感じさせてくれたのは拾い物だったのです(笑)
その他インパクトを感じたのはゲストに登場する「髪の黒い浜村純」とか酔っぱらいの役で登場している池田鴻(機動戦士ガンダムの主題歌を歌った方ですが役者として同時期の刑事ドラマではちょくちょく見かけます)とかでしょうか。
七人の刑事と言えば社会派刑事ドラマの古典ですが本作を含む昭和53年のリメイク版(続編?)は裏が「太陽にほえろ!」だったのを意識しすぎて、中途半端に派手さや外連を意識した演出(たとえば馬で現場入りする刑事が居たり、刑事が駐車違反で切符を切られるギャグがあったり)が割と多かったため、ドラマの真面目さとのギャップが目立っていた印象があります。
ブーム便乗型のこの話もそうした流れを考えていたのでしょうが、こうして観返してみると他のはなしに比べて地味ながら生真面目に作られている印象が感じられて悪いイメージはなかったです。
因みに「七人の刑事」ではもう一本「ブルートレインの女」というのが製作されていますが、こっちはこっちで「竹下景子の列車ジャック」がクライマックスに来るという驚愕の展開なのですが、専務車掌の役が同じ柳澤慎一だったりとある程度連続性を意識している様です。
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