テツドウモケイ「今年の初入線」の変遷に思うこと

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 もう1月も半ばを過ぎているというのに今回はお正月に絡んだ思い出話をば(汗)
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 わたしの場合ですが、この趣味を始めた頃(1975年前後)趣味の絡んだ「お正月らしい事」というと「年越し運転」か「走り初め」でした。
 どちらにしても一人部屋に籠ってデーブルトップに敷いた線路の上でちまちまと模型を走らせ(ついでに貨車の上に正月らしい小物でも載せて)個人レベルでの新年の気分を味わうというのが定番だった訳です(故郷では周囲に同好の士がいなかった状況については前回の「TEZMO SYNDOROME」の記事で紹介済みです)

 それもそのはずで、正月になっても当時の商店街は元日から営業している店なんかは殆どなく殊に地方の場合は「正月でお年玉をもらったその足でテツドウモケイを買いに行く」なんて事は不可能でした。
 地元の模型屋さんが開店するのは大概3が日が過ぎた辺りでしたし、新製品が入荷するのは更に1週間程度のインターバルが空くのが普通でしたから、この時期の「今年最初の新入線」は少なくとも1月第3週の前後という感じでした。
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 今でも覚えていますが「1月に初入線の新車を買った」のは1978年頃。TOMIXの113系を1月半ば過ぎに購入したのが最初だったと思います。
 まあ、当時は鉄道模型の新製品自体が少なかった上に「歳末商戦」とか「初売り」とかとは全く無縁の販売形態でしたから「1月に新品を買う」事自体がまれではありました。

 それが1980年代半ばに趣味を中断するまでの状況だったのです。
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 21世紀に入りこの趣味を再開した時も最初の数年は同じ様なノリでしたが、その状況が一変したのは故郷の様な田舎でも「中古の模型ならそこいらのハード●フや万●書店系で正月3が日でも手軽に買える」様になってからです。
 この頃は「正月の帰省のついでに中古の掘り出し物を見つけて持ち帰り、自宅の走り初めに供する」のが定番で、同じ走り初めでも幾分か華やかさとお祭り気分に浸れました。
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 ですがそれで驚くのはまだ早かった。

 帰省のスケジュールの都合でここ10年位正月の帰省が元日に帰宅するのが通例になると「帰路に立ち寄る新宿やアキバでは元日早々に新品のモデルが普通に買える」様になっていたのに驚かされました。まあ、最近のこの界隈は元日でも正月らしさを感じること自体が大分希薄にはなっているのですが。
 
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 昨年の元日に至っては現住地でもそれが可能となり「TOMIXのトーマス号を元日の朝8時に購入、自宅の走り初めに間に合わせる」なんて離れ業レベルの真似すらできる様になりました。

 40年前は「正月にテツドウモケイを買う」という慣習が想像すらできなかったのに、それが今ではこのレベルなのですからまったく時代の変化は速い(笑)

 尤も、こうなったのはわたしの場合、年末年始の帰省絡みのスケジュールの特殊性ゆえに初入線がどんどん早くなったという面が大きいのですが、それでも都市部のファンにとっては「正月にテツドウモケイを買う」のが特殊でもなんでもなくなり、どうかすると「テツドウモケイの福袋」なんてのまで普通に売り出されるご時世となっている訳ですから、改めて凄いと思います。
 
 要するにそれくらいにテツドウモケイユーザーの裾野が広くなったという事ではあるのでしょうね。

 さて、当鉄道の今年最初の入線車については次の機会にでも。
 光山鉄道管理局
 HPです。


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