カラーブックスの「新幹線」
サブブログでも触れていますが、先日ひょんなきっかけから古本のカラーブックスを格安のお値段でまとめて入手する機会を得ました。
その中にはこれまで私が持っていなかった鉄道ネタのカラーブックスも10冊以上含まれており、おかげで当分は退屈しないだけのボリュームだったのが有難かったです。
そんな訳で久しぶりの鉄道ネタカラーブックスから。
今回紹介するのは昭和58年初版の「新幹線」(関 長臣著)
今「昭和58年初版」とわざわざ書いたのは本書が出た当時の状況が今とは大きく異なるからですw
この時期はようやく東北新幹線が盛岡ー大宮間で開業したばかり。
したがってこの当時現役の新幹線電車は0系か200系しかなかったのです。
もちろん2階建て車とか個室車も出ていません。
ですが、当時は新幹線そのものが夢の存在から普通の存在に切り替わるとっかかりの時期に当たります。
「夢の超特急」との呼び名もそろそろ過去のものになり、その間に新幹線が「雪に弱く、やたらと故障し、盆暮れ正月の大混雑が常態化」という現実も定着して「新幹線も所詮普通の電車だった」という認識がそろそろ現れ始めた時期、おまけに映画では爆弾まで仕掛けられたりして(爆笑)いた時期でもありました。
とはいえ、わたし自身は帰省を中心に専ら東北新幹線のお世話になっている身です。
中身も単なる車両の紹介に留まらず、世界初の高速列車(これは「在来線での共用を念頭に置いていなかった高速列車専用の鉄道」という意味合いです)を支える各種施設や運用にもページを割き、時代のニーズの応じた改造や改善の経歴についても触れられています。
実際本書は0系、200系以前の新幹線本としてはなかなか要領よくまとめられていると思います。
その後、新幹線網は函館から鹿児島まで延伸(とはいえ当初考えられていた通しの運用には至っていませんが)し、最初は予定になかった盛岡ー秋田を結ぶ路線まで登場。それに伴い新幹線車両のバリエーションも飛躍的に増えています。
かつてはSLファンが中心だった鉄道ファンから半ば無視(あるいは敵視w)されていた新幹線そのものが今では鉄道趣味中での大きな比率を占めるジャンルになるに至っています(でなければ0系の引退があんなに話題になるわけがない)
ですが、もし今カラーブックスでシンカンセンの本が出ていたら今以上にカラフルでバラエティ溢れたラインナップが楽しめたのではないかという気もします(中には本書以降に出た新型車で既に全車引退したものが「思い出の新幹線」とか書かれていたりしてw)
光山鉄道管理局
HPです。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
鉄道模型ランキング
現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。
その中にはこれまで私が持っていなかった鉄道ネタのカラーブックスも10冊以上含まれており、おかげで当分は退屈しないだけのボリュームだったのが有難かったです。
そんな訳で久しぶりの鉄道ネタカラーブックスから。
今回紹介するのは昭和58年初版の「新幹線」(関 長臣著)
今「昭和58年初版」とわざわざ書いたのは本書が出た当時の状況が今とは大きく異なるからですw
この時期はようやく東北新幹線が盛岡ー大宮間で開業したばかり。
したがってこの当時現役の新幹線電車は0系か200系しかなかったのです。
もちろん2階建て車とか個室車も出ていません。
ですが、当時は新幹線そのものが夢の存在から普通の存在に切り替わるとっかかりの時期に当たります。
「夢の超特急」との呼び名もそろそろ過去のものになり、その間に新幹線が「雪に弱く、やたらと故障し、盆暮れ正月の大混雑が常態化」という現実も定着して「新幹線も所詮普通の電車だった」という認識がそろそろ現れ始めた時期、おまけに映画では爆弾まで仕掛けられたりして(爆笑)いた時期でもありました。
とはいえ、わたし自身は帰省を中心に専ら東北新幹線のお世話になっている身です。
しかも「新幹線のもたらした利便性が無かったら今のわたしのライフスタイルも無かった」わけで、新幹線の存在が人生に影響を与え続けている事実も間違いありません。
ある意味、新幹線もまた「偉大なる凡庸」ではあった訳です。
そんな時期に新幹線を主題とした一冊が上梓されたというのは一種快挙でもありますが、本書について私の印象では「昭和58年時点での新幹線本の決定版」を目指した一冊といったところでしょうか。
そんな時期に新幹線を主題とした一冊が上梓されたというのは一種快挙でもありますが、本書について私の印象では「昭和58年時点での新幹線本の決定版」を目指した一冊といったところでしょうか。
中身も単なる車両の紹介に留まらず、世界初の高速列車(これは「在来線での共用を念頭に置いていなかった高速列車専用の鉄道」という意味合いです)を支える各種施設や運用にもページを割き、時代のニーズの応じた改造や改善の経歴についても触れられています。
実際本書は0系、200系以前の新幹線本としてはなかなか要領よくまとめられていると思います。
その後、新幹線網は函館から鹿児島まで延伸(とはいえ当初考えられていた通しの運用には至っていませんが)し、最初は予定になかった盛岡ー秋田を結ぶ路線まで登場。それに伴い新幹線車両のバリエーションも飛躍的に増えています。
かつてはSLファンが中心だった鉄道ファンから半ば無視(あるいは敵視w)されていた新幹線そのものが今では鉄道趣味中での大きな比率を占めるジャンルになるに至っています(でなければ0系の引退があんなに話題になるわけがない)
ですが、もし今カラーブックスでシンカンセンの本が出ていたら今以上にカラフルでバラエティ溢れたラインナップが楽しめたのではないかという気もします(中には本書以降に出た新型車で既に全車引退したものが「思い出の新幹線」とか書かれていたりしてw)
光山鉄道管理局
HPです。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
鉄道模型ランキング
現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。
この記事へのコメント