とある中古コントローラを導入してみる
先日、地元の店で発掘したアイテムから。
チェーン店系の中古ショップで扱われる鉄道模型のアイテムの中で電気系のパーツはその殆どがKATO/TOMIXの2大ブランドで占められ、それ以外のメーカーのアイテムが手に入る事は滅多にありません。
ですからそうしたアイテムを拾うにはあちこちのショップを巡り歩いているだけではなく一種の運の要素もあるのではないかと思います。
過去にわたしが入手した二大メーカー以外のアイテムといえな大宮のハード●フでメルクリンのZゲージ用パワーパックを入手した一度っきりです。
と、前振りはそれくらいにして
先日ふらりと入ったショップに並んでいたアイテムの中にふと目に入った物。
どうもパワーパックらしいのですが形状が見慣れないもので、一瞬どこのメーカーのものかわかりませんでした。
商品タグには「コスミックのパワーパック」と書いてありました。
タグに書いてあるフレーズに「VVVFの音が車両から出せる」とありましたが、思わず不安を感じるくらいの安さの値付けになっていて、買った物かどうか不安を覚えたのも確かです(何しろ同じ店に並んでいたKATOのスタンダードSよりも1000円単位で安い)
という訳で、現物を前に丸々30分逡巡し覚悟を決めた上で財布を開きました。
この品のリアにはKATOのコネクター端子と電源端子のふたつだけ。電源と前後進のスイッチはトグル式で加速率と常点灯のつまみ、力行と制動をひとつのつまみで操作する形式で昔工作ガイドブックで見掛けたトランジスタコントローラのキットによく似た操作系です。
常点灯のつまみがあるところから見てある程度Nゲージに対応した製品だろうと踏んでの購入でした。
帰宅後さっそく本線開通直後のレイアウトに接続。
このパックは他の製品と異なり、いきなりつまみを捻っても即発車(ラピッドスタート)しません。
列車のモータが徐々に唸りを上げ始め、超スローから発進、その後徐々にスピードを上げてゆきます。
この際にVVVFを思わせるサウンドがモーターから発生し、加速率を調整すると音も加減速に合わせて変化してゆきます。
ここで加速率のつまみを捻る事で加速率も上がってゆきます。
減速の時も同様に制動つまみを捻る事で徐々にスピードを落とし最後には人が歩くくらいのスピードで停止。
この一連の流れは文字通り流れるようなスムーズさで、これがこのパックの持ち味かと納得させるものでした。
今回は手持ちの鉄コレ、GM旧動力、マイクロの3社で試しましたが基本的に走り味は同じもので、動力のギアのかみ合わせなどから出足が弱いものもあるもののどれも同じ様なスムーズさをみせています。
おそらくですが他社のパックに比べると電源と出力が安定しているからではないかと思います。
先日入線させたTOMIXのC55でもその威力は絶大でした。発進時に文字通り「人が歩くくらいの低速からスムーズに加速」して見せたのは感動ものでした。
ただし「C55がVVVFの音をたてて加速してゆく」のはこれまた盛大な違和感だったりもするのですがw
でもそれほどのパックならなぜ前ユーザーはこれを手放したのか?
実際うちのレイアウトで編成を変えながら何周か走らせて感じたのですが、このパックは加速も減速もスムーズなのですが停める時に狙った位置にぴったり停めるのが意外に難しいのです。
やってみた範囲ですが、ホームに停車させる時は10回中9回までオーバーランかホーム手前での停止。つまみに頼るより前後進スイッチを切った方が確実に停められるという、まさにリアル版「電車でGO 」の気分が味わえましたw
事によると前ユーザーはこの挙動を嫌って手放したのかもしれないという気はします。
ですがわたし的にはこの走り味は他に代えがたいのも確かです。
なので、メインレイアウトのサブパックとして当面は活躍してもらうつもりです。
追記
後で調べてみたのですが、これは2010年頃に個人メーカーからリリースされたPWMタイプコントローラーの様です。
VVVFの音が出るのはこの製品の元からの仕様らしく、10種類の走行音が再現可能らしいのですが、取説が付いていなかったのでどうすれば切り替えられるのかはわかりません。
光山鉄道管理局
HPです。
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チェーン店系の中古ショップで扱われる鉄道模型のアイテムの中で電気系のパーツはその殆どがKATO/TOMIXの2大ブランドで占められ、それ以外のメーカーのアイテムが手に入る事は滅多にありません。
ですからそうしたアイテムを拾うにはあちこちのショップを巡り歩いているだけではなく一種の運の要素もあるのではないかと思います。
過去にわたしが入手した二大メーカー以外のアイテムといえな大宮のハード●フでメルクリンのZゲージ用パワーパックを入手した一度っきりです。
と、前振りはそれくらいにして
先日ふらりと入ったショップに並んでいたアイテムの中にふと目に入った物。
どうもパワーパックらしいのですが形状が見慣れないもので、一瞬どこのメーカーのものかわかりませんでした。
商品タグには「コスミックのパワーパック」と書いてありました。
タグに書いてあるフレーズに「VVVFの音が車両から出せる」とありましたが、思わず不安を感じるくらいの安さの値付けになっていて、買った物かどうか不安を覚えたのも確かです(何しろ同じ店に並んでいたKATOのスタンダードSよりも1000円単位で安い)
という訳で、現物を前に丸々30分逡巡し覚悟を決めた上で財布を開きました。
この品のリアにはKATOのコネクター端子と電源端子のふたつだけ。電源と前後進のスイッチはトグル式で加速率と常点灯のつまみ、力行と制動をひとつのつまみで操作する形式で昔工作ガイドブックで見掛けたトランジスタコントローラのキットによく似た操作系です。
常点灯のつまみがあるところから見てある程度Nゲージに対応した製品だろうと踏んでの購入でした。
帰宅後さっそく本線開通直後のレイアウトに接続。
このパックは他の製品と異なり、いきなりつまみを捻っても即発車(ラピッドスタート)しません。
列車のモータが徐々に唸りを上げ始め、超スローから発進、その後徐々にスピードを上げてゆきます。
この際にVVVFを思わせるサウンドがモーターから発生し、加速率を調整すると音も加減速に合わせて変化してゆきます。
ここで加速率のつまみを捻る事で加速率も上がってゆきます。
減速の時も同様に制動つまみを捻る事で徐々にスピードを落とし最後には人が歩くくらいのスピードで停止。
この一連の流れは文字通り流れるようなスムーズさで、これがこのパックの持ち味かと納得させるものでした。
今回は手持ちの鉄コレ、GM旧動力、マイクロの3社で試しましたが基本的に走り味は同じもので、動力のギアのかみ合わせなどから出足が弱いものもあるもののどれも同じ様なスムーズさをみせています。
おそらくですが他社のパックに比べると電源と出力が安定しているからではないかと思います。
先日入線させたTOMIXのC55でもその威力は絶大でした。発進時に文字通り「人が歩くくらいの低速からスムーズに加速」して見せたのは感動ものでした。
ただし「C55がVVVFの音をたてて加速してゆく」のはこれまた盛大な違和感だったりもするのですがw
でもそれほどのパックならなぜ前ユーザーはこれを手放したのか?
実際うちのレイアウトで編成を変えながら何周か走らせて感じたのですが、このパックは加速も減速もスムーズなのですが停める時に狙った位置にぴったり停めるのが意外に難しいのです。
やってみた範囲ですが、ホームに停車させる時は10回中9回までオーバーランかホーム手前での停止。つまみに頼るより前後進スイッチを切った方が確実に停められるという、まさにリアル版「電車でGO 」の気分が味わえましたw
事によると前ユーザーはこの挙動を嫌って手放したのかもしれないという気はします。
ですがわたし的にはこの走り味は他に代えがたいのも確かです。
なので、メインレイアウトのサブパックとして当面は活躍してもらうつもりです。
追記
後で調べてみたのですが、これは2010年頃に個人メーカーからリリースされたPWMタイプコントローラーの様です。
VVVFの音が出るのはこの製品の元からの仕様らしく、10種類の走行音が再現可能らしいのですが、取説が付いていなかったのでどうすれば切り替えられるのかはわかりません。
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この記事へのコメント
ボイラーで発電して、その電力をVVVF制御して交流電動機を駆動しているとか。
確かに中古のコントローラーといえば殆どトミックスまたはカトーばかりですね。
天賞堂の高級コントローラーでも無いものかと毎回探してみますが、ありませんね。
10種類の音が出せるのなら、もしかしたら蒸気機関車の音も含まれているかもしれませんね。
VVVFの音がC55からというのは違和感はありますが、あの滑らかな走りなら気にしないでいられる気もします。
この製作者のブログをチェックしているのですが、関西系の私鉄ファンらしいので収録音は基本電車の音ばかりの様です。
(音源が車両のモーターかららしいので蒸機の音は難しいかも)
以前はこれらのコントローラーはレールクラフト阿波座を通して通販もしていた様ですが今はどうなっていますか。
これはヒトを選ぶ使い心地かなと思います。しかしながらこのパワーパックで転がせば単純なエンドレスに短い無人停留所なレイアウトでも楽しめそうに思います。レールバスやキハ04などの中型以下の気動車。混合列車の機関車次位、あるいは最後尾にある客車をキチンとホームに停める遊びをしたいところです。
余談ながら当方だとZJゲージ用のパワーパックを買ったことがあります。小柄なれど金属ケースの重厚感あり、最大出力は10Vで KATO製品と同様の端子を使っていました。当方はtomix線路のため出番はあまりなく、登戸にあった某貸しレイアウト店の持ち込み時のみで使ってました。
そこはパワーパックも持ち込みかレンタルだったものでして。当方では使うアテがないからそのまま同店へ寄付。最大出力10Vを活かし暴走しがちな客に充てていたとか……
仰る通りで「リアル電車でGO !」的な使い方だと単純なエンドレスでもそこそこ楽しめると思います。
ですが、あの滑らかな加減速感を見ると多少のオーバーランなんかどうでも良くなる気もするので、使い手を選ぶコントローラというのも確かですねw
ZJゲージというとAKIAのコントローラでしょうか。
あそこは食玩扱いの当時、電池式のコントローラを引き当てた事がありますが使いどころが思いつけずにいつしか行方不明(汗)
その後、Zゲージは中古の基本セットばかり入手した事もあって端子の規格の異なるパワーパックばかり増殖している気が汗
>>NOBUさま
なるほど、そういう個性的な代物でしたか。儲け度外視な凝り具合を感じます。
遅ればせながら、情報ありがとうございました。
ようやく操作法が分かり助かります。
今は時間の関係でまだ実地に試せていませんが、試すのが今から楽しみです。