今月の「TEZMO SYNDOROME」と「学研のペーパーストラクチャー」
今月更新されたWEBマンガの「TEZMO SYNDOROME」ネタから。

このあいだ、このマンガで「みにちゅあーとや東京ジオラマファクトリーのペーパーストラクチャーキット」を取り上げていて当ブログでもそれをネタに一席書かせて頂いた事があるのですが、その時のコメントの中に「学研のペーパーストラクチャーキットが出ていないのはなぜだろう」と言った意味のものがありました。
その時はわたしも返信で「事によると作者も気づかなかったのではないか」とか作者に失礼な内容の返信をしてしまっていたのですが、今月のマンガでその「学研ペーパーストラクチャー」が取り上げられていて驚くと同時にとても恥ずかしい思いであります(大汗)
ふとしたきっかけで学生時代の先輩から学研のストラクチャーキットを譲り受けた主人公の風奈が未組み立てのキットを手にしながらこれをどうしようか悩むのが6ページにわたって展開するというのが今回のストーリー。

本編でも書かれていますが、Nゲージストラクチャーの黎明期にGM/TOMIXなどのプラ製ストラクチャーとは別にペーパー製の組み立てキットとしてリリースされていたのが「学研の一般建物シリーズ」でした。
当時エーダイナインを吸収しローカル駅関連の建物類はシステム化されたプラ完成品を出していた学研でしたが、流石にオリジナルの一般建物までプラで出す余裕がなかったのか(あるいは一般建造物のニーズを読み切れなかったのか)ペーパー製の印刷済みキットという意表をついた形で出されたものです。
(当時は学研のほか、さくら工房というメーカーもペーパーストラクチャーをリリースしていたのですが生憎実物を手にする機会がありませんでした)

これらは一般へのばら売りと共に基本セットのおまけとしても封入されていた記憶がありますが、店頭で見かけた期間は短いものでわたし自身かつて入手していながら趣味の再開以降はすっかり忘れていた存在でした。
ごく最近になってその事を思い出し、1,2軒製作してレイアウトにこっそり組み込んでいますw

このキットの身上は何といってもその手軽さ。当時の値付けで建物2軒が300円内外というのはGMやTOMIXの半額以下。組み立て工程も基本的に箱を組み立てれば塗装やディテーリングの手間もかからず簡単に街並みを作る事ができました。
売る側にしても学習雑誌の付録でも出すような手軽さで種類を簡単に増やせるのでメリットはそれなりにあった様な気がします。
トータルで10種類、20タイプ近くの建物が出ていたと思いますが、GMやTOMIXのプラ製品が(おそらく金型設計の煩雑さから?)建物の基本形を共通化させ、ディテールでバリエーションを出す形だったのに対し学研のそれは建物の形状自体のバリエーションを広げる形でラインナップを増やしたため意外にメリハリのある街並みになったのではないかと思います(特に住宅や角地の建造物に顕著)
屋根板などで凹凸を付け、マッハ模型のストラクチャーペーパー風の処理を施したパーツもありますし、ビルの窓がきちんと抜けていてユーザーレベルで窓ガラスを付けるなどの工夫の余地を残している辺りは玩具というよりも模型屋さん的な配慮で今見直すと結構侮れません。
ですが、惜しいのはそこまで工夫していながら妙に艶っぽい紙質と幾分マンガ的な処理の印刷が少なからず安っぽさを感じさせる点で安さと手軽さの割に話題に上る事も少ないままひっそりと消えてしまった印象もあります。

上記の様にわたしも最近になって製作してみたのですが、最近の様に多くのメーカーから一般建物のストラクチャーが数多く出ている今だと「数多くある店やビルのバリエーション」として混ぜ込むと意外によく溶け込んでくれるモデルと感じました。
流石にどアップで見ると粗も感じますが、少し離れて街並みとして眺めるとそれも気になりません。

まあ、今更この形式で出し直してもメリットは薄いとは思いますが、もし手持ちのキットをレイアウトビルダーの方がお持ちなら、試しにちょこっとレイアウトに組み込んでみても面白い気はします。
光山鉄道管理局
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このあいだ、このマンガで「みにちゅあーとや東京ジオラマファクトリーのペーパーストラクチャーキット」を取り上げていて当ブログでもそれをネタに一席書かせて頂いた事があるのですが、その時のコメントの中に「学研のペーパーストラクチャーキットが出ていないのはなぜだろう」と言った意味のものがありました。
その時はわたしも返信で「事によると作者も気づかなかったのではないか」とか作者に失礼な内容の返信をしてしまっていたのですが、今月のマンガでその「学研ペーパーストラクチャー」が取り上げられていて驚くと同時にとても恥ずかしい思いであります(大汗)
ふとしたきっかけで学生時代の先輩から学研のストラクチャーキットを譲り受けた主人公の風奈が未組み立てのキットを手にしながらこれをどうしようか悩むのが6ページにわたって展開するというのが今回のストーリー。

本編でも書かれていますが、Nゲージストラクチャーの黎明期にGM/TOMIXなどのプラ製ストラクチャーとは別にペーパー製の組み立てキットとしてリリースされていたのが「学研の一般建物シリーズ」でした。
当時エーダイナインを吸収しローカル駅関連の建物類はシステム化されたプラ完成品を出していた学研でしたが、流石にオリジナルの一般建物までプラで出す余裕がなかったのか(あるいは一般建造物のニーズを読み切れなかったのか)ペーパー製の印刷済みキットという意表をついた形で出されたものです。
(当時は学研のほか、さくら工房というメーカーもペーパーストラクチャーをリリースしていたのですが生憎実物を手にする機会がありませんでした)

これらは一般へのばら売りと共に基本セットのおまけとしても封入されていた記憶がありますが、店頭で見かけた期間は短いものでわたし自身かつて入手していながら趣味の再開以降はすっかり忘れていた存在でした。
ごく最近になってその事を思い出し、1,2軒製作してレイアウトにこっそり組み込んでいますw

このキットの身上は何といってもその手軽さ。当時の値付けで建物2軒が300円内外というのはGMやTOMIXの半額以下。組み立て工程も基本的に箱を組み立てれば塗装やディテーリングの手間もかからず簡単に街並みを作る事ができました。
売る側にしても学習雑誌の付録でも出すような手軽さで種類を簡単に増やせるのでメリットはそれなりにあった様な気がします。
トータルで10種類、20タイプ近くの建物が出ていたと思いますが、GMやTOMIXのプラ製品が(おそらく金型設計の煩雑さから?)建物の基本形を共通化させ、ディテールでバリエーションを出す形だったのに対し学研のそれは建物の形状自体のバリエーションを広げる形でラインナップを増やしたため意外にメリハリのある街並みになったのではないかと思います(特に住宅や角地の建造物に顕著)
屋根板などで凹凸を付け、マッハ模型のストラクチャーペーパー風の処理を施したパーツもありますし、ビルの窓がきちんと抜けていてユーザーレベルで窓ガラスを付けるなどの工夫の余地を残している辺りは玩具というよりも模型屋さん的な配慮で今見直すと結構侮れません。
ですが、惜しいのはそこまで工夫していながら妙に艶っぽい紙質と幾分マンガ的な処理の印刷が少なからず安っぽさを感じさせる点で安さと手軽さの割に話題に上る事も少ないままひっそりと消えてしまった印象もあります。

上記の様にわたしも最近になって製作してみたのですが、最近の様に多くのメーカーから一般建物のストラクチャーが数多く出ている今だと「数多くある店やビルのバリエーション」として混ぜ込むと意外によく溶け込んでくれるモデルと感じました。
流石にどアップで見ると粗も感じますが、少し離れて街並みとして眺めるとそれも気になりません。

まあ、今更この形式で出し直してもメリットは薄いとは思いますが、もし手持ちのキットをレイアウトビルダーの方がお持ちなら、試しにちょこっとレイアウトに組み込んでみても面白い気はします。
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この記事へのコメント
私も最近(といっても数か月前ですが)静岡に行った際、さの模型でこれが置かれていたのを確認しました。
値段は一つ数百円で未開封のため、だれかの未制作品か売れ残りが流れてきたのでしょう。
コロナ禍以来さの模型さんはご無沙汰しているのですが、行けば空手で帰れない様な品揃えが魅力ですね。
学研のキットもありましたか。
今年のグランシップの辺りにでも覗いてみたいですね。