フライッシュマンピッコロのDB120-2形電気機関車

 帰省の戦利品から
 今回入線の外国型電機をば。
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 物はフライッシュマンピッコロのDB120 0形です。
 120形は1979年から1989年にかけて製造された西ドイツの客貨両用型の交流機です。

 中でも今回入線させたのは初期の試作型とされるもので前の型である103電機と同様のTEEカラーなのが特徴だそうです。
 (後の量産機は朱色の単色)
 実車は103に比べて武骨さが目立つデザインで性能面でも特に高速走行で見劣りした事から103形やその後継の101形に比べると影が薄く、現在では2線級の運用がメインになっているとのこと。

 事前の期待ほど活躍できなかったという意味では理由こそ違え、ドイツのEF200みたいな存在かも知れません。

 ですが模型としての120形は日本のED級機関車に比べると伸びやかなプロポーションで特にTEEカラーは良く似合っていると思います。
 もしこれが現行の赤一色だったら多分手を出さなかったでしょう。
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 交流機特有の屋根上配線も碍子を含めて金属パーツを奢っているのも端正な印象に一役買っています。
 
 恐らくモデルとしては40年以上前のものと思われるのですが、最初こそもたつくもののギアの当たりが付いて来ると独特の滑らかさを感じさせる走りを見せてくれます。
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 ただ、架線集電を想定したと思われる「異様に高く跳ね上がるパンタグラフ」は外国製Nゲージの電機に共通した弱点。
 うちのレイアウトで跨線橋や立体交差をくぐらせようとすると必ずパンタがぶち当たってしまうのには聊かストレスを感じてしまいます。
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 とはいえそれでも模型としての魅力が感じられるのが欧州型Nゲージなので多少の事には目をつぶってしまうのですが。貨車が日本型でもチキやタキ43000みたいなやつとなら相性も良さそうですね。

 純粋にデザインの(個人的に感じる)魅力で外国型を走らせるというのも模型ならではの面白さと思いますし、それと同じ観点で「外国型機関車に似合う日本型の客車や貨車をセレクトしてみる」のもコーディネートの楽しさを感じます。

光山鉄道管理局
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この記事へのコメント

鉄道模型大好きおじさん
2023年04月23日 01:32
欧州形電気機関車の模型は架線集電を考慮したものが多いですね。 
しかし、その割には外国形を扱う模型店に行っても架線が販売されてないのが不思議ですが。

もし架線集電をする予定が無いのでしたら、カトーなどの国産パンタグラフに交換されては如何でしょうか?
光山市交通局
2023年04月24日 23:41
>鉄道模型大好きおじさん

 仰る通りで肝心の架線が無いのは不思議です。架線集電用のパンタは張力が強いので下手なダミー架線を受け付けないですし。

(KATOのHOモデルで架線集電時とそうでない時でパンタの上昇を変えられる装備がありましたが、この手のストッパーがNにあるなら使ってみたいところです。

 日本型と欧州型ではスケールの違いからパンタを交換すると却って違和感が出る場合もある(まして今回のはシングルアームですし)ので慎重に検討したいと思います。
さいとう たいいち
2023年04月26日 13:53
ヨーロッパ型の鉄道模型は架線集電対応で交換するのは無理と述べているそうですが、改造してそれに近いパーツと交換するよりも、レイアウトの中にあるトンネルや交差する陸橋の下に真鍮線で架線を張って壊れないようにする方が良いかもしれません。日本の架線の高さよりもヨーロッパ諸国やアメリカの電化鉄道の方が高いので無理もない話です。
パンタグラフは走行する際は日本の交流電気機関車と同じく後ろ側の方だけを上げてください。(例外あり)
光山市交通局
2023年04月30日 23:14
>さいとう たいいちさん

 返信が遅くなりすみません。

 ダミー架線も一つの方法ですね。

 お座敷運転中心のせいか日本では架線集電が定着しませんでしたがダミーでも架線があると結構雰囲気は変わりますね。
 (逆に日本のモデルは架線集電を想定していないのでなまじっかなダミー架線だと逆にパンタの方がやられますが汗)