5月5日でEF55のはなし

 GWの語呂合わせネタから。
 今日は5月5日ですのでEF55のはなしから。
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 KATOがここに来て製品化を予告し、風雲急を告げる(大袈裟な)EF55ですがNゲージでのモデル化は意外に古く1980年代の終わり頃にワールド工芸のキットがリリースされたのが最初と思われます。

 初代のモデルは実車準拠に近い寸法との事でのちの製品よりも車体幅が狭く、加えて前頭部の造形の難易度の高さからか作り手が違うと顔の表情が変わるという良い意味で個性的な物だったそうですが、生憎実物を見たことがありません。
 先輪まわりを写真で見る限りでは315Rでもカーブのクリアはかなり難しそうです。
DSCN7681.jpg
 2代目、3代目のモデルはカーブでのクリアランスを取るためか初代よりも幅が広く全長も長くなっているのが特徴だそうです。
 特に3代目は急カーブクリアのために独自の動力横動機能を備えたとの事で、実際350R位ならどうにかクリアできます。

 マイクロからのEF55は2000年に初代モデルがリリースされ、2009年に改良品が投入されました。こちらの特徴は見た目と走行性のジレンマをクリアするために「先輪を2種類用意する」という荒技を使ったのが最大の特徴。
 走行用の先輪は第1軸がダミー化され線路から浮き上がった状態で走りますが、運転会なんかで遠目から見ても不思議な違和感を感じてしまうのが惜しいところです。
DSCN7678.jpg
 ワールド(3代目)とマイクロのEF55のボディ造形の違いについては以前当ブログで取り上げていますので以下のリンクをご参照ください。
ワールド工芸のEF55・マイクロと比べてみる
 さて、ここに来てKATOがEF55の製品化に乗り出して来て、わたしの周りでも話題になっていますが、試作品を見る限りでは先頭部の窓ガラスのツライチ度はマイクロはもちろんワールドのそれよりも優れている印象です。

 加えてKATO独自の足回りによる急カーブクリアの仕掛けにも大きな関心が寄せられていますが、わたし自身これを入線させるかというと躊躇します。
 すでにマイクロとワールドの2タイプが在籍している上にこの上KATOのが加わったら「同一機番のメーカー違いが3両並ぶ」事態になりますから。
 (コレクターだったら気にしないでしょうが)

光山鉄道管理局
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この記事へのコメント

鉄道模型大好きおじさん
2023年05月05日 14:45
実物のEF55は3両製造されましたから、模型で3両あっても可笑しくはないかと思います。 
機番はサードパーティのナンバープレートで変えることも出来ますし。

5月5日で語呂合わせするなら、C55やキハ55、阪神5500系などもイケそうですね。
鉄道模型大好きおじさん
2023年05月05日 20:28
ネットなどで検索したところ、マイクロエースのEF55を改造することによって、2軸先台車を付けたままでカーブをクリアさせる方法が幾つか紹介されてました。
雪篠電車
2023年05月05日 20:56
ご無沙汰しております。
私も鉄道模型大好きおじさん様と同意見です。いっそ三重連にしてみては如何でしょう。現実にはあり得ない、変な迫力がでてくるのではないかと(笑)
三両目は後ろ向き繋いでみてもいいかもしれません。カプラーの関係で無理な様でしたら並べて置いてみるだけでも(汗)
光山市交通局
2023年05月06日 23:48
>鉄道模型大好きおじさん

 やはりあの走行用先輪の違和感を気にする向きは多いという事でしょうか(笑)
 走行性改善にかける創意工夫の記事は見ているだけで楽しくなります(自分が実行できるかどうかは別として)
 
光山市交通局
2023年05月06日 23:54
>鉄道模型大好きおじさん
>雪篠電車さん

 予算が許してくれれば3両目も考えたいところではありますが今の段階では難しそうです。ですがKATOの「決定版商法」の粋を凝らしたEF55であれば模型としての興味も尽きないですね。

 先頭部のダミーカプラーはカプラー自体が首を振りにくい構造なので実用としての3重連は難しそうです。KATOの55はどうなっていますか。

 語呂合わせネタの「55」ですがキハ55は一昨年にやっていますしC55はつい最近TOMIXのモデルが入線しているため次回以降に回す予定でいます。