5月7日なのでC57のはなし

 GWスペシャルの日付の語呂合わせネタから。
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 一昨年の今日がEF57でしたが、今年はC57で行きたいと思いますw

 私がこの趣味を始めた頃の日本型Nゲージの蒸気機関車といえば関水金属のC11、C62、D51とTOMIXのKSKタイプCタンクの4種のみ。
 故郷で見かける8620やC58なんかは予定にも入っておらず、蒸機主体のレイアウトを楽しむにはいささか寂しいラインナップだったのは否めませんでした。
 実車に関してもこの時期に国鉄最後の営業運転が終わり、SLブームがこのまま尻すぼみになって行くのではないかという不安が高まりかけた頃でもあったのです。

 しかしそれから4年後(1979年)SLやまぐち号が運行を始め、消えかけたSLブームが再び盛り上がる気配を見せ始めました。
 国鉄最後の営業運転で使われ、そして復活した「やまぐち号」でも主役となった蒸機。それがC57でした。
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 このムーブメントが起きるまではNゲージでの製品化の予定が見られなかったC57ですが「やまぐち号」が走り始めた途端TOMIXをはじめ中村精密、KATOが相次いで製品化し、Nゲージでは史上初めて「同一形式の蒸機モデルが3社競作される」というお祭り騒ぎが現出しましたw

 思えばブルトレブームの時の24系25型、EF66の時もそうでしたが発展期のNゲージはブームを巧みに捉えて市場拡大に結び付けるチャンスに恵まれていた気がします。
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 これらのモデルはKATOがエンジン部にモータを内蔵したコンベンショナルなものだった一方でTOMIXがテンダードライブのプラ車体、中村精密がダイカストボイラーの金属製とそれぞれに個性を感じさせる内容で単に模型として比べてもなかなか面白い競作でした。

 C57自体は私の故郷でも運用されていた時期がありましたし、1972年の鉄道100年の時には記念として国鉄盛岡工場でラージスケールのC57のライブスチームモデルが製作(キャブの機関士が『GIジョーの人形』だった5分の1のスケール)されていたこともあるので個人的にはなじみのある機関車ではありました。

 が、当時は貧乏ゆえになかなか増備できず、C57のモデルを始めて入線させたのは趣味を再開した2005年以降となります。
 最初の入線はKATOの初代「やまぐち号」の仕様でしたが、引き続いてTOMIXの第二世代モデルの135号機が入線しその出来の良さにNゲージ蒸機の新時代の到来を強く感じたものです。
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 曲者モデルとしては某中古ショップで不動且つ最悪に近いコンディションのモデルを入手し悪戦苦闘の末に再稼働に成功した中村精密の金属モデルなんかも思い出深い物でした。
 それらも含めて現在の当鉄道でのC57は結構な大所帯になっていますが、スマートなボイラと足回りとのバランスのいいデザインはやまぐち号のオハ35に象徴される様に大窓の旧客との相性が抜群に良いため、客車の牽引には重宝するロコでもあります。
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 昨年はKATOの第二世代モデルも入線し、当鉄道でもそろそろ「偉大なる凡庸」の地位を得つつあるのがC57です。

 個々のモデルの比較については以下のリンクをご参照ください。
歴代C57のモデルを比べてみて思うこと

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