真夜中のジョイント音のはなし
今回は久しぶりに日常のはなしから。
折に触れて書いていますが、私の現住地は自宅周囲の半径3キロ圏内に線路がないという環境にあります。
しかも田舎のくせに自宅前の道の交通量は結構多く、どうかすると真夜中の2時台3時台に大型トレーラーが地響き立てて通過して眠りの浅い時なんかいきなり叩き起こされることもあったりする環境ですw
ですがそれでも真夜中というのは静かなもので、日付の変わる前後の時間帯に外から列車のジョイント音がどこからともなく聞こえる時があります。
時刻表と照らし合わせると、近くのローカル線の最終電車かそのひとつ前くらいのタイミングでしょうか。
してみると、うちから最も近い線路からの通過音なのでしょうが、そこからは上述の様に3キロ以上離れていますし、しかも我が家までの間には一級国道や住宅街を挟んでいます(しかも線路よりも高速道路の方がはるかに近くなのでそっちの音の方がよく聞こえそうな物ですが)から、最初の頃は「こんなところで列車の音が聞こえる」というのは結構な驚きだったりした物です。
まあ、要するに「真夜中にそれくらい静まり返った田舎」という事でもあるのですがw
ですが、就寝前のひと時に列車のジョイント音を聞きながら布団に入るというのはこの趣味の人間にはたまらない夜のアクセントなのも確かです。
全くの無音状態だと逆に何が出てくるのかわからない怖さと共に落ち着かない気分になることすらありますから。
思えば、お盆どきに亡父の田舎である沼宮内に泊まった時には夜行列車全盛期の東北本線を眺められるロケーションだったので周囲が真っ暗な山の中でも列車の音が何か頼もしく感じられた物でした。
(因みに現在の同所は家の裏数メートルのところを東北新幹線が通っているので日付が変わるまでは1時間に2回くらいのペースで列車が通過します。ですが最近の新幹線は騒音対策がよほどしっかりしているのか、それで驚かされることが殆どありません。トンネルの入り口なのに「トンネルドン」すらないのだからすごい話です)
してみると形こそ違え、列車のジョイント音を子守唄代わりに寝られるというのは一種の至福のひとときではあります。
そういえば、そろそろ夏至ですね。
光山鉄道管理局
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