今月の入線車・マイクロのDD12タイプ
先日、近所にハード〇フの新店舗がオープンし、開店当日の夕方に早速押しかけました(笑)
前にも書いた気がするのですが、オープン前後のこの種のチェーン店は変わり種のアイテムが並ぶことが多く、掘り出し物の狙い目になるからです。
(ただし、ここでいう「掘り出し物」とは「あの人気モデルがこんな値段で!」という意味ではなく専ら「ジャンク狙いの変わり者がニマニマする」といったレベルのはなしなのですが)
その意味で言うなら今回はなかなか面白いものがいくつか拾えたと思います。
今回はそれらの戦利品の中から。
マイクロエースの3軸小型機関車から「DD12タイプ・国鉄色」
このメーカーの同種の機関車はED91、DD51、ED14などがリリースされていますがDD12は後から追加された車種で、しかもプラの量産品では競合モデルとなるオリジナルが存在しない機種です。
実車は戦後すぐのタイミングでアメリカから持ち込まれた狭軌仕様のGE製8500型機関車。国鉄に貸与され後に国鉄及び一部私鉄にも譲渡されましたが、電気式とはいえ前後にエンジンを搭載した凸型のフォルムはDD13以降のDLのプロトタイプの趣を持っている一方でアメリカ流の「ボンネットが異様に高く両側の窓から前を見る」文法も踏襲されているので結果として「後にも先にも似た機関車が存在しない」一種孤高の地位を占める変わり種DLでもあります。
全長10MちょっとのDD軸配置なので既存の動力ユニットを使ったモデル化が困難だった(ついでにマイナー過ぎてスケール機の売れ行きに自信が持てなかった?)せいか、マイクロでは既発売の3軸ショーティ機シリーズのバリエーションとして製品化したようです。
帰宅後実際に線路に乗せてみるとサイズを超えた存在感を感じたのには正直驚かされました。
特に斜め前からのフォルムはスケール機に勝るとも劣らない堂々とした佇まいを見せます。
走行性ですが、実を言いますとマイクロのこのシリーズの動力は信頼性が今ひとつというのがわたしの中での常識でして過去に入線させたロコのトラブル率は40~50パーセントくらい。
しかも大半が「モーターがシャシから微妙に浮き上がってギアが空転するパターン」なので構造が簡単な割に修正も難しいのです。
その基準からすると今回のモデルについては「及第点ギリギリ」のレベル。
どうにか走ることは走るといった感じでした。
とはいえ、今回の個体は(箱なしという条件からか)1500円でおつりがくるレベルだったので、まあ掘り出し物と言っていいレベルと思います。
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前にも書いた気がするのですが、オープン前後のこの種のチェーン店は変わり種のアイテムが並ぶことが多く、掘り出し物の狙い目になるからです。
(ただし、ここでいう「掘り出し物」とは「あの人気モデルがこんな値段で!」という意味ではなく専ら「ジャンク狙いの変わり者がニマニマする」といったレベルのはなしなのですが)
その意味で言うなら今回はなかなか面白いものがいくつか拾えたと思います。
今回はそれらの戦利品の中から。
マイクロエースの3軸小型機関車から「DD12タイプ・国鉄色」
このメーカーの同種の機関車はED91、DD51、ED14などがリリースされていますがDD12は後から追加された車種で、しかもプラの量産品では競合モデルとなるオリジナルが存在しない機種です。
実車は戦後すぐのタイミングでアメリカから持ち込まれた狭軌仕様のGE製8500型機関車。国鉄に貸与され後に国鉄及び一部私鉄にも譲渡されましたが、電気式とはいえ前後にエンジンを搭載した凸型のフォルムはDD13以降のDLのプロトタイプの趣を持っている一方でアメリカ流の「ボンネットが異様に高く両側の窓から前を見る」文法も踏襲されているので結果として「後にも先にも似た機関車が存在しない」一種孤高の地位を占める変わり種DLでもあります。
全長10MちょっとのDD軸配置なので既存の動力ユニットを使ったモデル化が困難だった(ついでにマイナー過ぎてスケール機の売れ行きに自信が持てなかった?)せいか、マイクロでは既発売の3軸ショーティ機シリーズのバリエーションとして製品化したようです。
帰宅後実際に線路に乗せてみるとサイズを超えた存在感を感じたのには正直驚かされました。
特に斜め前からのフォルムはスケール機に勝るとも劣らない堂々とした佇まいを見せます。
走行性ですが、実を言いますとマイクロのこのシリーズの動力は信頼性が今ひとつというのがわたしの中での常識でして過去に入線させたロコのトラブル率は40~50パーセントくらい。
しかも大半が「モーターがシャシから微妙に浮き上がってギアが空転するパターン」なので構造が簡単な割に修正も難しいのです。
その基準からすると今回のモデルについては「及第点ギリギリ」のレベル。
どうにか走ることは走るといった感じでした。
とはいえ、今回の個体は(箱なしという条件からか)1500円でおつりがくるレベルだったので、まあ掘り出し物と言っていいレベルと思います。
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この記事へのコメント
私は残念ながらな実物を見たことは無いです。
同じ小型ディーゼル機関車でもDD11やDD13と較べてボンネットが高いですね。
そこそこ性能は良かったと聞きますが、電気式なせいか国産化はしなかったようですね。
それにしても本国では使えないからとはいえ、只でくれたアメリカは太っ腹だと思います。
大半のNゲージのユーザー側は自由型車両については手出ししたくないので、Bトレインショーティーの延長線あるいは鉄道コレクションの一部として使うのが一番です。
戦後アメリカは国鉄の無煙化に際してGEの機関車を売り込みたい意図があったらしいですが、それに危機感を抱いていた国鉄側が当時潤沢(と思われていた)な水資源を使った水力発電を利用した電化の方向を推し進めたという話は聞いたことがあります。
DD12も案外その前哨戦みたいな意味合いはあったのかもしれませんね。
マイクロのショーティモデルはいくつか出ていますが、フォルムの点でレイアウトに落とし込める形状としてはDD12はまあまあ使えるデザインと感じます。
(あとは産業用凸型機くらい)
外国モデルをそのまま日本型Nのレイアウトで使う場合、スケールの差からくる違和感をどう落とし込むかも鍵の一つですね。
>外国モデルをそのまま日本型Nのレイアウトで使う場合、スケールの差からくる違和感をどう落とし込むかも鍵の一つですね。
自分の場合NW-2、RS-1、RS-3(いずれもKATO)を塗装変更して使っていますがこの3タイプはいずれも屋根高さが日本の機関車と比べてもあまり違和感ありません。
(NW-2が若干屋根の丸みが強いかな?といった程度)
他に以前お見せしましたドイツのプロイセンS10 2型蒸気機関車(フライシュマン)も日本の客車と屋根高さはほぼ同じぐらいでした。
わたしの手持ちの外国型で言うとフライッシュマンのDタンクや産業用DL。V100型DL辺りが引っ掛かります。
屋根の高さはそれほどでもないのですがホームに掛かると日本型の方が高すぎて機関車が埋まってしまうのが(笑)
アメリカ型は元々サイズが巨大でしたし、欧州型も旧モデルなんかはKATO蒸気並みにスケールアウトした設計が多かった様なので違和感は少ないと思います(ただ、ドアのサイズだけは如何ともしがたいですが)
ですから最近のファインスケールモデルなんかだと違和感も拡大する傾向ですね。
これは客車や気動車なんかのほうがもっと大きいです(レールバスなんかは日本型よりも好みのデザインが多いのに日本型よりもはるかに背が低いのが困りものです)
>レールバス
そういえば外国型に限らないのですが、ホーム位置が車体床に比べ低い所だとドア下にステップがあって違和感出る場合もありますね。
余談なんですが、旅客列車のホーム高さは「低床・高床」って国鉄用語では呼び分けないらしく、貨物ホームに対し、普通のを高床・地表から荷役するところを低床ホームと呼び分けたそうです。