1/80の「いすゞピアッツァ」から

 今回は80分の1、16番スケールのミニカーの話です。

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 ネタは「チョロQシルエットのいすゞピアッツァ」

 ピアッツァはわたし自身は今でも大好きなクルマでして、40年くらい前に実車がデビューした折、バンダイの20分の1のプラモデルに即飛びつき、以後もダイヤペットのミニカーを入手しておりました。

 が、その一方でこのクルマ、トミカサイズのミニカーには恵まれない車で随分期待していたTLVや絶版名車でもついに出ず仕舞い。
 過去に辛うじてHOスケール、80分の1のチョロQシルエットでラインナップされていたと聞き、ここ数年来探していたモデルでした。

 実車のピアッツァはトヨタの初代ソアラとほぼ同時期のリリース。今でも名車と名高い117クーペの後継者という位置づけでした。

 ですが、このクルマで悲劇だったのは、この当時の一般ユーザーの目から見て未来的、先進的な流面形デザイン自体が嫌われてしまった事です。
 当時の某自動車誌の一般投票で、登場したその年にいきなり「嫌いなクルマの第一位を飾った」という事実がそれを物語ります。
 あの頃はソアラやセリカXXに象徴されるペキペキ直線形がデザイントレンドだった中、ピアッツァの評価については「まさにおまんじゅう感覚」というコメントが端的にそれを象徴していました。
 
 実際、流面形デザインが日本でもそこそこ認知されるようになったのはこの数年後、セリカやカリーナEDがヒットしてから以降の事です。
 デザインに関する限りはピアッツァは「悲劇の早熟児」だったと言わざるを得ません。
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 一般的な「チョロQ」のイメージとは異なり実車準拠のプロポーションと造形がなされた「シルエット」シリーズの中でも今回入手したピアッツァの造形はピカイチです。
 プラ造形ゆえに実車の持つ「流面形でありながらシャープさも同時に感じさせる」イメージが巧みに再現されているのが嬉しい。
 この点はヘルパやヴィーキングのHOスケールミニカーに共通したメリットと言えます。

 ただ、個体差かもしれませんが真横から見たとき実車の持つ「前下がり」のイメージが希薄でやや不自然に後ろに沈み込んでいるのが惜しい。
 尤もチョロQの系譜を持つモデルだけに「プルバックで自走できる」と言うアドバンテージもあります(アドバンスになるのかな?w)
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 あれから時が流れ、時代が二回りか三回りした今の目でピアッツァを見ても未来的なデザインは全く色褪せません。何だったら今新型として出しても通用しそうな流麗さすら感じます。
 ですから、背景にややクラシカルな街並みを置いても結構よく似合います。
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 そんなクルマですから、鉄道車両と並べるなら500系新幹線とかユーロスター辺りがぴったりくるのではないでしょうか。

光山鉄道管理局
 HPです。


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