「TEZMO SYNDOROME」に夏休みの工作を思い出す・・・

 WEBコミックの「TEZMO SYNDOROME」8月分の更新は3週間近く前なのですが、今回も本作を読んで思った事から。

 (今回に限りませんが、このネタの記事を読む際は、ぜひオリジナルの本編を読んでからこちらに目を通すことをお勧めします。この記事自体が読後感想文の駄弁り会みたいなものですから)
鉄道ホビダス TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)30話

 高嶋先輩の指導の下、前々回辺りから続いてきた宮浦さんと風奈のパイク製作も細部のパーツを追加、ウェザリングを経ていよいよ完成というのが今回のストーリー。

 宮浦さんの併用軌道パイクは「学研のペーパーストラクチャー唐竹割り」という荒業を見せてくれましたが、作例のと同じ自転車屋さんのキットはわたしも以前製作したことがあります。
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 作中で宮浦さんが語る通り「店頭部分ののりしろや折り込みがきっちりいかず、仕上がりが微妙に歪んでしまう」のに苦労させられました。
 流石に唐竹割りまでは試せませんでしたが、これに限らず作品作りには「どこかで必要ない部分をカットできる非情さ(笑)というか思い切り」が大事だという事も実感します。
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 一方、風奈が作った「廃車体と巨木を用いたパイク」
 年季の入ったマニアならこういう雰囲気を好むのではないかという気もします。
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 特にSLファンやナローゲージのファンだったら、作例の様な鄙びた雰囲気のジオラマには強烈なノスタルジーを掻き立てられることが多いでしょうし、田舎育ち(いや、今だって田舎住まいですが)のわたしも何かグッとくるものがあります。
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 上の写真は10年以上前の食玩のパーツを基に作ったものですが、以前はこういうアイテムすら製品化されていました。
 ただしここでの主役は同じ廃車体でも鉄道車両ではなくパトカーでしたが。
 (尤も、モデルとなった実物は線路沿いにあったのでまんざら鉄道に縁がない訳ではないw)

 ですが、今回の一連のジオラマ(パイク)製作記事を読んでいて感じたのは作中のこの賑々しさが趣味の活動というよりも「夏休みの工作」を感じさせる事です。
 わたし的に「工作」をイメージする季節は、涼しくなって実際に工作が進む秋~冬にかけてよりも、本来暑くてやる気が削がれやすい筈の「夏」です。やはり子供の頃の夏休みのイメージがモデルを作っていてもどこかに残っているのかもしれません。
 そのせいかこの時期は何が出来上がっても「夏休みの宿題のひとつをものにした」ような気分に一時浸れる気がします。

(まあ、秋なら秋で「文化祭の前日」の気分にはなりますが。でも夏のJAMに出展するモデラーの皆さんは毎年この気分を味わっているのかもしれませんね)

・・・とか言いつつ、わたしに関しては今年は何一つとして作っていないのですが(大汗)

(写真自体は一部を除き本編とは関係ありません)

光山鉄道管理局
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この記事へのコメント

鉄道模型大好きおじさん
2023年08月30日 21:24
パトカーの廃車体とは珍しいですね。
良からぬ事に使われなければ良いですが…
光山市交通局
2023年09月01日 21:26

>鉄道模型大好きおじさん
>
 厳密にはこれは形態こそパトカーですが「交通指導車」と明記されている事が多いです。
 現実には実車のパトカーが廃車体を野ざらしにしたり民間に払い下げたりする事はありません。

 普通のセダンの廃車体をそれらしく偽装し、おまわりさんのマネキンとセットで道端に配置するのが普通でしたが、何年かすると劣化が進み文字通りお化けパトカーのノリになりますw

 モデルとなったグロリアの個体は、当時の東北本線沼宮内駅近くの線路に並行した国道4号線沿いにかつて存在したものをモデルにしています。

 この手の交通指導車の大概のケースはあまりパトカーに縁のないカローラとかサニー辺りのセダン(要するに廃車体が安い個体)が使われる事が多かったですね。
光山市交通局
2023年09月01日 21:33
 追記です。

 パトカーや自衛隊の車両は上記の様に払下げは行われませんが、同じサイレンカーでも消防車や道路公団のパトカーは払下げがされるケースがあります。

 また救急車は民間の病院が所有する事が多く、そちらは敷地内に野ざらしになっている場合もあります。

 消防車の場合は工場やホテル、映画の撮影所などで第二の人生を送るケースが多いですね。
 道路公団のパトカーは某無線雑誌の記事で覆面パトカーそっくりに偽装させる記事を見た事がありますし、工場内のパトロールカーのセダンが映画の撮影でスタントに使われたケースもあります。