今月の「TEZMO SYNDOROME」とマイクロースのミニ機関車のはなし
WEBコミックの「TEZMO SYNDOROME」の今月号かアップされました。
題材がこれまたわたしに刺さる「Nゲージのミニ車両」それもマイクロエースの「フリースタイル3軸機関車」と来ています(笑)
できれば今回の記事はコミックを見てから読んでいただけると有り難いです。
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小さいことはいいこと!ミニマムな鉄道模型を嗜む… TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)33話
今回の題材に選ばれたマイクロエースの「工事用凸型ディーゼルタイプ」ですが、このモデルはわたしも今は無き天賞堂エバーグリーンで他の機関車と共にまとめ買いをした事があります(その理由は後述)
マイクロのCタイプ機関車は、いわゆるショーティタイプのフリー機関車をNゲージで本格展開した最初のケースでしたが、DD51みたいに一瞬使い道に困る様な中途半端なデザインのもあれば、ED91タイプの様に「2両合わせてスケール機を作ってみたくなる」と「鉄道模型考古学・N」で書かれたような(で、わたしみたいなボンクラが実際にやってみたりする)大穴モデルもあり、わたし的には憎めないシリーズではあります。
これらはミニSLレイアウトの「棚幡線」を製作したあたりから注目していたシリーズでした。
が、お手軽度は非常に高かったものの走行性に難のあるモデルが多かったのもこのシリーズの特徴でして、コミック本編でも触れられている様にモータは回るのに動きがぎこちない→シャシの変形でモータがギアから浮き上がって空転してしまい、事実上不動品と化している確率が非常に高いシリーズでもありました。
上記の凸型機関車も一緒に買った3両中1両が不動だったので1両を動力ドナー用に追加購入したものです(尤も1両1200円でしたから悲壮感もそうなかったですが)
この種のモデル、それもマイクロのCタイプが出ていた頃は、作中で風奈が語っている様に「小さく可愛らしい車両がちょこまかと走る小動物的な魅力」がありました。
が、それは同時に大型車(あるいは標準車)の様なスローな走行が困難だったという事でもあり、小レイアウトでもある程度勢いをつけないとポイントやクロッシングの無通電区間で立ち往生したり、急カーブの抵抗に負けてしまったりしやすく、結果として「小動物みたいな走りにならざるを得なかった」面もあります。
このジャンルは後にトミーテックのノス鉄が追随したり、津川洋行やワールド工芸がスケール機でこれより小さい機関車を製品化したりして以前には考えられない活況を呈しています。
とどめにKATOのちびロコシリーズが動力をリニューアルしてこの種の小型機の泣き所だった走行性を劇的に改善させるに及び、新たな楽しみとしてこれにオリジナルの車体を載せたり他社の動力とコンバートする様な楽しみ方も出てきています(ノス鉄の動力もマイクロに比べると走行性はかなり良いですし)
まあ、わたし的には、トラブルが多いとはいえマイクロのこのシリーズは他社の小型機シリーズにない独特の地位と魅力を感じているのも確かで、そうでなかったら不動モデルの多さを承知で買ったりすることもなかったでしょう(苦笑)
光山鉄道管理局
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題材がこれまたわたしに刺さる「Nゲージのミニ車両」それもマイクロエースの「フリースタイル3軸機関車」と来ています(笑)
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今回の題材に選ばれたマイクロエースの「工事用凸型ディーゼルタイプ」ですが、このモデルはわたしも今は無き天賞堂エバーグリーンで他の機関車と共にまとめ買いをした事があります(その理由は後述)
マイクロのCタイプ機関車は、いわゆるショーティタイプのフリー機関車をNゲージで本格展開した最初のケースでしたが、DD51みたいに一瞬使い道に困る様な中途半端なデザインのもあれば、ED91タイプの様に「2両合わせてスケール機を作ってみたくなる」と「鉄道模型考古学・N」で書かれたような(で、わたしみたいなボンクラが実際にやってみたりする)大穴モデルもあり、わたし的には憎めないシリーズではあります。
これらはミニSLレイアウトの「棚幡線」を製作したあたりから注目していたシリーズでした。
が、お手軽度は非常に高かったものの走行性に難のあるモデルが多かったのもこのシリーズの特徴でして、コミック本編でも触れられている様にモータは回るのに動きがぎこちない→シャシの変形でモータがギアから浮き上がって空転してしまい、事実上不動品と化している確率が非常に高いシリーズでもありました。
上記の凸型機関車も一緒に買った3両中1両が不動だったので1両を動力ドナー用に追加購入したものです(尤も1両1200円でしたから悲壮感もそうなかったですが)
この種のモデル、それもマイクロのCタイプが出ていた頃は、作中で風奈が語っている様に「小さく可愛らしい車両がちょこまかと走る小動物的な魅力」がありました。
が、それは同時に大型車(あるいは標準車)の様なスローな走行が困難だったという事でもあり、小レイアウトでもある程度勢いをつけないとポイントやクロッシングの無通電区間で立ち往生したり、急カーブの抵抗に負けてしまったりしやすく、結果として「小動物みたいな走りにならざるを得なかった」面もあります。
このジャンルは後にトミーテックのノス鉄が追随したり、津川洋行やワールド工芸がスケール機でこれより小さい機関車を製品化したりして以前には考えられない活況を呈しています。
とどめにKATOのちびロコシリーズが動力をリニューアルしてこの種の小型機の泣き所だった走行性を劇的に改善させるに及び、新たな楽しみとしてこれにオリジナルの車体を載せたり他社の動力とコンバートする様な楽しみ方も出てきています(ノス鉄の動力もマイクロに比べると走行性はかなり良いですし)
まあ、わたし的には、トラブルが多いとはいえマイクロのこのシリーズは他社の小型機シリーズにない独特の地位と魅力を感じているのも確かで、そうでなかったら不動モデルの多さを承知で買ったりすることもなかったでしょう(苦笑)
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この記事へのコメント
分解して調べてみましたが中央の軸はギアがなく駆動しないし、集電板も避けるように置かれていて関与していません。
2軸にした方が車軸と側面のレリーフ加工の手間の倹約になってよかったんじゃ・・・
実は私もこの点を疑問に感じている一人です(笑)
以前入手した不動モデルで「シャシが微妙に反り返って端の1軸が浮き上がる」と言う奴があったのですが、中間の1軸を撤去したら走りはともかくきちんと2軸が接地した事がありました。
殊鉄道模型の場合(いや、実車もそうか)3軸だけと言う形式は走行性の面でも不利な事が多い気がします。
ノス鉄で小型機関車が出て、更に不利になったのではないでしょうか。
電気機関車やディーゼル機関車は日本形なのに、何故か蒸気機関車だけアメリカ形でニューヨークセントラル鉄道とユニオンパシフィック鉄道の2タイプありました。
ケース裏の解説文に、バルディン機関車製作所で造られたと書かれていて大爆笑しましたよ。
ボールドウィンの間違いですよね。何だよバルディンって…
本当にマイクロエースは鉄道模型のプロなんだろうか。
比較的最近、マイクロエースの3軸小型機関車シリーズが再生産されましたが、何故か蒸気機関車だけ再生産されませんでした。
そういえば、河合商会を引継いだポポンデッタもB6シリーズは再生産してません。
最近の若い初心者には小型蒸気機関車はウケないのでしょうか…
其の割にはトミックスのトーマスシリーズは大人気なようですが。
松本吉之氏の「鉄道模型考古学N」では,「中央の車輪は省こうと思えば省けるのですが,敢えてつけてあるのはバネ入りの立派な集電ブラシがかかっている事から集電性能を安定させるためでしょう。」と書かれていますね。小型車ゆえ,少しでも集電を安定させようという努力だったのでしょうか。No.9235で予定されていたレールクリーニングカーとの関係もあるかもしれません。
>鉄道模型大好きおじさんさま
横からすみません。マイクロエースのCタンク蒸気機関車は,米国ライフライク社の製品で,Cタイプ機関車とは別系統ですね。ライフライク製品は現在,マイクロエースから再登場する気配が全くありません・・・
河合のB6は,ダイキャストの変形がしばしば生じたそうなので,その辺が再生産されない理由かもしれません。
かなり前にも書いた気はしますが……本記事のお題になったマイクロCタイプ機関車。なかなか渋くて刺さる向きは結構絞られるかもしれませんな。まああの漫画はこういうネタを扱ってこそとも感じますが。
富山地鉄/関西電力タイプと工事様ディーゼルを紙箱(かなり傷んでましたが)付きで蘇我ポポンにて発掘してます。どちらも不動に悩み中央車輪抜いて再起……したら富山地鉄タイプがまた不動となり休車状態です。
小型車は各種ごとに独特な造りとなるため、メンテは通常のボギー電車とは違ったノウハウが要るので意外と入門向きとは言えない気もします。
なるほど。
では、Nゲージ入門初年度からカトーのチビ電やチビ凸、マイクロエースのC形小型蒸気機関車を面白半分に購入した私は無謀者だったんですね。
幸い私が購入したものはトラブル無しでしたけど。
Nゲージ入門前はHOを少しやってましたから、完全な初心者ではなかったですが…
マイクロエースのサドルタンク機はわたしも持っていますが、Cタイプフリー機関車よりもきちんとした構造で走りに危なげなところはありませんでしたね。
入門セットの中古でしたが繋がっている貨車がもろにアメリカ型だったので、旧しなのマイクロのラインとは別物と言う印象を持っています。
(裏付けされる根拠はないのですが)
詳細な情報、ありがとうございます。
あの機関車をベースとしたクリーニングカー、どういう構造になっていたのか興味はありますね。
河合のB6は元々ナインスケールのKSKタイプの代役として企画されたものらしいですね。
KSKも「鉄道模型考古学」では走行性に難がある様に書かれてい
ましたがB6も割合それに近い走りっぷりと記憶しています。KSKと同じ所に発注していたのだとすると前作の経験があまり生かされなかったのかもしれません。
仰る通りであの手の小型機の動力は、メーカー毎ばかりか車種によってすら動力機構が千差万別で機種毎に調整が異なる事が多いですね(汗)
そもそも小型機は小レイアウトのニーズが高いと思っていましたが小型になるほど急カーブをスムーズに走れない(この点では昔のGMやTOMIXの電車の方がよほどスムーズです)のはストレスがたまります(大汗)
この点では外国メーカー特にフライッシュマン辺りは急カーブでもなかなか安定した走りを見せるので日本メーカーにない何らかのノウハウが蓄積されているような気もします。
その点で先日出たKATOのコアレス動力は革命的と言っていいほど走りがスムーズで安定していますね。動力も単品で買えますし小型機の救世主的な存在になりそうです。
>鉄道模型大好きおじさん
>
小型機と言うのとは少し違いますがわたしが趣味を再開して最初に手を出した新車はMODEMOの東急300や江ノ電500でした。
小型車両としては急カーブでも非常に安定した走りで「これなら小型車両主体のレイアウトが行けるのではないか」と思った事も最初のレイアウト着工の後押しになっています。
Nゲージの場合HOと異なり入門セットでも300R前後のエンドレスが標準だったので小型車よりも編成物が優先されがちな感じがありますね。この点が入門セットがショーティ主体だったHOとの大きな違いだと思います。
全般に小型機関車は走行性を確保するのに大型機にないノウハウが必要な分、設計が難しいのではないかと思います。尤もここ10年くらいはサードパーティ中心に小型でもスムーズに走る動力が次々出てきているのでNゲージ小型機も新時代に入っている感がありますが。
>バネ
そういえばジャンク箱に入れてあったこれの動力を再分解して確認したところ、確かにばねがあって中央軸周辺に当たって・・・いるのかな?
第1・3軸は車軸からがっちり集電なのでいまいち効能がよくわかりません。