KATOのEF58&スハ44系「青大将」(初代モデル)

 今回は久しぶりに地元の中古ショップでの拾い物です。
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 かつて人気のあったアイテムが、時を経てから手頃な価格に下がった中古としてショップに並ぶというのは一般的にもよくあるパターンなのですが、それでも手が出せない(あるいは出さない)モデルというのもわたしの場合結構あったりします。

 KATOが1980年代末頃にリリースしたスハ44系青大将なんかはその典型でした。
 別に青大将が嫌いだったとか言う訳ではなく、それどころかわたし自身が以前「青大将みたいなカラーリングのクルマを自家用車に使っていた」くらいですから適当な出物にでも当たればおそらく入線させていたであろうモデルです。
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 ではなぜ今までそれが出来なかったかというと、これまでお目にかかっていた中古モデルというのが「機関車単体だけ」とか「客車編成だけ」という形でしか店頭に並ばなかったから(さりとて大枚はたいて新品を揃える程の甲斐性もなかった汗)です。
 編成によって牽引機が変わるブルトレとかと違い、スハ44系の青大将は同じカラーリングのEF58が牽いて初めて様になる(と私が勝手に思っている)訳でどちらか単体だけしか無かったらどうしても二の足を踏みます。
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 そんな状態が20年くらい続いていたのですが、ようやく先日「機関車と客車両方が揃ったセット」の出物が店頭に並びました。
 物はKATOの初期モデルで、EF58はKATO独自のアンカプラー対応のアーノルドを装着しているのが特徴ですが、造形に関してはKATOらしい破綻のない造りで今のレイアウトで走らせても違和感はそれほど感じません。
 スハ44系の方は本来なら入っている筈のマイテがなく、代わりにスハ44が1両多い仕様の様ですが、偶然にも別のショップでマイテの単品を見つけたのでどうにか編成を組めます(とはいえ、実車準拠という訳にはいかず機関車を含めて7連ですが)
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 これで機関車込み1両当たり3桁価格に近いならお買い得ではあります。

 ただ、前ユーザーは結構この編成を走らせ倒していた様で足回りの汚れは結構出ていますからクリーニングは必須。
 その一方で付属品のナンバープレートが未装着という微妙にちぐはぐなコンディションではあります。
 これについてはふと感じたこともあるので次の機会にでも書いてみようかと思います。
光山鉄道管理局
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この記事へのコメント

2024年03月17日 10:25
よく見つけました。
KATO製品品番3006のEF58小窓仕様とスハ44のセット販売は1979年からはじめてました。
画像を見るとスロ60とマシ35があるので、展望車は別にして保管していたと思います。でなければ臨時特急「さくら」(展望車はない)にしていたと考えます。そう考えると話が合います。
EF58のナンバープレートがないのは該当する小窓仕様のナンバープレートがないためです。89と90が上越線仕様にあるのでそれを活用しようとするも手に入らないからでしょう。
現行製品では青大将は大窓仕様だけなので大切にしてください。
鉄道模型大好きおじさん
2024年03月17日 11:13
青大将、近頃中古でよく見掛けます。
特に日本橋のポポンデッタでは、客車はジャンク扱いのバラシ売りで、ざっと20両以上見掛けることも。
どういう訳か通常の茶色のスハ44系と比べて安めの価格設定になってますね。

中古の機関車を購入すると、車輪が真っ黒というのはよく有りますね。
しかし、前のオーナーがよく走らせていたという証拠でもあるので、ある意味幸せな模型だと思います。
たまにナンバープレートも含めて付属品未使用で新品同然なんてのが有りますけど、嬉しい反面寂しくもなります。
鉄道模型大好きおじさん
2024年03月17日 11:24
青大将のEF58、ナンバープレートが欠品しているのですね。
Assyパーツ等で調達が難しい場合、自作してみるのは如何でしょうか?
もし手元にEF58のナンバープレートの余りがあれば、目の細かいサンドペーパーで番号を削り落とし、青大将と同じ色に塗装。
乾燥してからGM等の汎用インレタで希望のナンバーを転写するのです。
非常に小さなナンバープレートにインレタを転写するので難易度は高めですが、私はこの方法で欲しいナンバープレートを作ることがあります。
目が疲れて大変ですけどね。

秋津のOB
2024年03月17日 11:27
まずは掘り出し物の入手を寿ぎます。それにしても旧仕様はかなり緑が淡いのですね。もっとも実車のカラー写真を見ると色褪せしやすい塗料なのか、かなり濃淡の差があるように見えます。
光山市交通局
2024年03月17日 22:47
>ささん

 コメントありがとうございます。

 さすがにナンバーが無いのは見た目に締まらなかったので27号機を使いましたが他のナンバーは42・74・82・54号機でした。

 ヘッドマークはつばめとはとでしたが、このモデルにはなぜか旧モデルの20系のマークも同梱されていました。前ユーザーの趣味なのかは謎ですw
光山市交通局
2024年03月17日 22:53


>鉄道模型大好きおじさん

 ナンバープレートは欠品ではなく一応同梱されていました。ただ、ささんのコメントにある様に該当機のナンバーがなかったので前ユーザーが敢えてつけなかった可能性はあると思います。

 車輪の汚れは半端なかったですが動力車用のホイールクリーナーを使ったらかなり走りは改善しています。
 問題は先輪の方でこのタイプの58は左右の車輪が独立して回る様なので綿棒を使ってもなかなかうまくクリーニングできません。

 とはいえ、走行性は40年前のモデルとしてはかなり良い方でした。
 問題は客車の方で室内灯装備モデルの台車の転がり抵抗が大きいので6連でも平坦線がやっとというところです。
光山市交通局
2024年03月17日 22:58


>秋津のOBさん
>
 実は現行かそのちょっと前のモデルはバラの中古を時々見かけるのですが色調が今回のモデルよりも濃いので混結できないのが困ります(汗)

 青大将のNモデルを初めて見たのは1975年11月号のTMSのレイアウト記事でGMのキットメイク品(当時の事とて、展望車はスロの改造版でした)なのですが、今回のモデルと非常に似た色調でした。

 確か6~7連くらいの編成がC62に牽かれていたのですが「この編成でも長さは1Mちょっとに過ぎない。まさにNゲージの醍醐味であろう」とキャンプションに書かれていたのが時代を感じますw
さいとう たいいち
2024年03月18日 18:56
1970年代後半のKATO製品のアーノルドカプラーは自動解放ピンがついている独自のものでした。EF57とEF58の先台車の前側は独立した車輪でした。が、途中からそのようなものをやめて一体化したものになりました。

当時のEF58の添付されているナンバープレートは27.42.74.154で自分は一般色を42、ブルートレイン仕様を154にしました。ディティール加工しやすい車両がそれだからです。

㊟「さ」は氏名を入力するとそうなってしまったためです
Citron
2024年03月18日 21:13
初めてコメントさせて頂きます。
昔の製品の青大将が淡い色合いだったのはその当時の解釈の問題なのか濃い色合いの塗料を作るのが当時の技術では難しかったからなのかが気になりますね。
匿名希望
2024年03月19日 11:27
一般に小スケールの模型ほど実物より明るい色で塗らないと同じ色に見えないという法則があるのですが、これは少しやりすぎた感じですかね。
でも実車の数少ないカラー写真と見比べると現行品より旧仕様の方がまだ似ている気がします。今のは実物カラーチャートの色そのまま塗ってしまった印象で私は嫌いです。
光山市交通局
2024年03月19日 22:44
>さいとう たいいちさん

自動開放ピンの付いたアーノルドカプラーはあの頃のKATOの電機やDLのステイタスシンボルでしたね。

TOMIXのマグネットカプラーと共に80年代のNゲージの象徴だったと思います。

あの先台車はとにかくクリーニングがしにくいのが泣き所ですね。同年式のEF57や58(茶色)も持っているのですが今回の奴ほど汚れた車輪のモデルに当たるのは初めてです。
光山市交通局
2024年03月19日 22:46
>Citronさん
>
 コメントありがとうございます。

 青大将から離れますが、昔のEF70やEF71、ED75のモデルも実車より淡い、オレンジがかった色調でしたね。メーカーが違っても同じ様な傾向でしたから、あるいは技術的な問題だったのかもしれません。

(実際これらのモデルは後に今と同じ色調にマイナーチェンジされています)
光山市交通局
2024年03月19日 22:56


>匿名希望さん
>
一般に小スケールの模型ほど実物より明るい色で塗らないと同じ色に見えないという法則~
 実物カラーチャートの色そのまま塗ってしまった印象で嫌い~

 実はこれと同じ事はミニカーの世界でも当てはまります。最近のトミカサイズのミニカーは昔からすれば信じられないレベルの造形なのですが、肝心の色調が実車より派手(と言うか彩度が高い)なものが多く、どうかすると一種の族車に見えてしまう様なのが最近多いですね。