「日本プラモデル50年史」と鉄道模型のはなし
先日の上京では結構重いお土産が多かったのですが、これが「帰りの電車でくたびれ切ってしまい電車の間違えに気付かずに車内で眠ってしまった」遠因になっていますw
その重量級のお土産の中から十数年前に出ていた「日本プラモデル50年史」(文芸春秋)をば。
この本の存在自体は以前から知っていたのですが何分高価だったのと、ミリタリーとかアニメモデルとかのはなしが中心の様に見えた事もあってこれまで注目してこなかった一冊でした。
中野の古本屋でこれを見つけて何の気なしに立ち読みしてみたのですが、本の中ほどに「鉄道模型の一章があった」のを見て驚きました。
元の題材がプラモデル全般の歴史を俯瞰する物なので、その性質上鉄道模型もプラ製系のモデルが中心に扱われているのですが、これまで、鉄道模型の歴史についてのはなしは専らブリキやブラスの模型の視点で書かれていた物が多く、プラ素材の観点から鉄道模型史を俯瞰する物には当たらなかったので、これだけでも面白く(わたし的に)新鮮さを感じる題材です。
いわゆるプラキットとは異なる成り立ちの鉄道模型の場合、Nは勿論HOの方も完成品モデルが中心に取り上げられることになりますが、そこでも天賞堂やカツミ模型店はもとよりマイクロキャスト水野といったプラモデルとはなじみの薄いメーカーの名前がポンポン出てきて驚かされます。
が、かつて飛行機なんかもソリッドモデルが主流でプラが傍系だった時代があった様に金属モデルが主体だった鉄道模型でもプラ素材はかなりの期間傍系として扱われた経緯があります。
その壁を破ったのがNゲージの勃興にあったのも間違いありませんが、その後のHOでのプラ製品の増加や有井、長谷川といったプラモデルメーカーの鉄道模型進出など、これまでの専門誌の視点とは異なる形で「プラの鉄道模型の盛衰」が語られているのはなかなかに興味深い内容でした。
(そしてそれは同時に20世紀末のNゲージ模型の盛衰の歴史でもあります)
この本は400Pほどのボリュームと本格的な装丁のされた本だったので、立ち読みしてもずっしり来る重さです。
しかも400Pの中で鉄道模型の話はわずか10P弱のボリュームに過ぎないのですが、その10ページの内容がなかなか濃密だったのに加えて、定価の半額以下という安さと他のプラモデル史の部分も読ませる内容だった事もあって、つい財布を開いてしまいました。
で、帰りに道すがらで他の土産と共にこの本のずっしり来る重さが堪えたのも確かです汗
光山鉄道管理局
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その重量級のお土産の中から十数年前に出ていた「日本プラモデル50年史」(文芸春秋)をば。
この本の存在自体は以前から知っていたのですが何分高価だったのと、ミリタリーとかアニメモデルとかのはなしが中心の様に見えた事もあってこれまで注目してこなかった一冊でした。
中野の古本屋でこれを見つけて何の気なしに立ち読みしてみたのですが、本の中ほどに「鉄道模型の一章があった」のを見て驚きました。
元の題材がプラモデル全般の歴史を俯瞰する物なので、その性質上鉄道模型もプラ製系のモデルが中心に扱われているのですが、これまで、鉄道模型の歴史についてのはなしは専らブリキやブラスの模型の視点で書かれていた物が多く、プラ素材の観点から鉄道模型史を俯瞰する物には当たらなかったので、これだけでも面白く(わたし的に)新鮮さを感じる題材です。
いわゆるプラキットとは異なる成り立ちの鉄道模型の場合、Nは勿論HOの方も完成品モデルが中心に取り上げられることになりますが、そこでも天賞堂やカツミ模型店はもとよりマイクロキャスト水野といったプラモデルとはなじみの薄いメーカーの名前がポンポン出てきて驚かされます。
が、かつて飛行機なんかもソリッドモデルが主流でプラが傍系だった時代があった様に金属モデルが主体だった鉄道模型でもプラ素材はかなりの期間傍系として扱われた経緯があります。
その壁を破ったのがNゲージの勃興にあったのも間違いありませんが、その後のHOでのプラ製品の増加や有井、長谷川といったプラモデルメーカーの鉄道模型進出など、これまでの専門誌の視点とは異なる形で「プラの鉄道模型の盛衰」が語られているのはなかなかに興味深い内容でした。
(そしてそれは同時に20世紀末のNゲージ模型の盛衰の歴史でもあります)
この本は400Pほどのボリュームと本格的な装丁のされた本だったので、立ち読みしてもずっしり来る重さです。
しかも400Pの中で鉄道模型の話はわずか10P弱のボリュームに過ぎないのですが、その10ページの内容がなかなか濃密だったのに加えて、定価の半額以下という安さと他のプラモデル史の部分も読ませる内容だった事もあって、つい財布を開いてしまいました。
で、帰りに道すがらで他の土産と共にこの本のずっしり来る重さが堪えたのも確かです汗
光山鉄道管理局
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この記事へのコメント
確かに間違いではありませんけど。
アオシマやフジミ、バンダイなどの鉄道プラモデルや、有井のHOプラモデルなどは掲載されてないのでしょうか?
帰りの電車を間違えたとのことですが、目が覚めたら全く知らない駅に居たのですか?
まさかとは思いますが、目が覚めて北海道や九州に居たら、さぞかし驚くでしょうね。
>鉄道模型大好きおじさん
>
>アオシマやフジミ、バンダイなどの鉄道プラモデルや、有井のHOプラモデルなどは掲載されてないのでしょうか~
もちろん記事のメインは鉄道プラモデルの方ですが、プラモデルの本としては鉄道模型寄りに書かれているのも確かです。むしろ筆者は良くここまで調べて書いたなあと思われるくらいで(驚)
>帰りの電車を間違えたとのことですが、目が覚めたら全く知らない駅に居たのですか?
わたしが間違えたのは京王の電車ですが高尾に向かう特急に乗った積りが1本前の橋本行きの相模原線に乗ってしまいました。で、気が付いたら京王永山までお付き合いしていたと(汗)
京王は特急も普通電車も同じ車両を使っている上に新宿駅のホームは同じ。加えて路線で車両の色分けをやっていないので気を付けていないとこういうへまをやる事があります(調布までの間に気付けば乗り換えもできたのですが大汗)
あと,この本の付属のCD-ROMは,日本模型新聞の広告を基に,各社のプラモデルの発売年代をまとめた力作で,私もブログ執筆に当たってかなりお世話になっています。
>高志国太郎さん
>
お久しぶりです
普通の鉄道模型本ではあまり大きく取り上げられないトミーHOスケールや中村精密の16番キットにスペースが割かれているのはわたし的には新鮮でしたね(笑)
CD-ROMは未チェックですが今度見てみます。