トレインフェスタ・あるいは鉄道模型イベントの愉しみのはなし

 先週からぶっ続けでグランシップトレインフェスタ2024のはなしが続いていますが、今回もそのネタです。

 いい加減辟易している向きもあるかもしれませんが、準備も含めた3日間の会期の間に(わたし的に)得られたもの、触れたもの、感じた事がそれだけ多かったという事でご勘弁頂ければと思います。

 今回はこの種のイベントならではの愉しみについて書きたいと思います。
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 コロナ禍の前までは設営直後の全メンバー参加の前夜祭(オークション付きw)で、昨年までは第一日目の夜の懇親会などオフィシャルな飲み会(笑)がこのイベントの名物でした。
 こういう機会でもないと話が出来ない遠方からの参加者の方々、あるいはメインスタッフのいずれもが「酒を飲みながら模型談義、鉄道談義ができる」面子でしたから、多少下戸でも酒が進まない訳がありません(笑)

 今年はその種の大掛かりな飲み会こそありませんでしたが、それでも会場回りをしている時とか休憩所で顔を合わせた面子なんかと他愛もない(それでいて話題が結構濃い)話ができるというのは未だに何物にも代えがたい楽しみでもあります。

 互いに初対面の方も多いですし、異なるクラブ同士の話題の中から今後へのヒントを頂いたり、励まされたりした事も一度や二度ではありません。これだけでもこのイベントに参加できた甲斐があったという物でしょう。

 また、それとは別にこういう機会でもないと顔を合わせづらいネットでの交流の方が見えられたりした時にはこれまた盛り上がる訳でしてw
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 ここ数年毎回のように顔を出してくださっているレサレサさんは、自作・改造モデルを持ち込んでくださるのですが毎回何かしら刺激を与えられます。
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 例えば「客車の乗客の表現に凹凸を付けたプラ棒を使う」なんて言うのは目から鱗でした。この種のアイテムはいくつか製品化されていますが、妙に平面的だったり混み具合の表現に難があったりするものですが、一見オブジェに見える塊が車両に載せると突然乗客らしく見えてくるマジックには驚きます(写真よりも実物を見た方がもっと衝撃的だと思います)

 こうしたヒントは必ずしも交流だけではなく他のクラブの作品の中からも見つけることが出来ます。
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 例えば結伝社さんのモジュールで見つけたジオコレの警察署。
 このアイテムはわたしも組み立てた事がありますが「建物の下に駐車場を継ぎ足す」という発想には思い至りませんでした。
 しかも「報道陣が詰め掛けた連行」のシーンもなかなかのアイデア。
 今回「やられた!その手があったか!!」と思ったひとつです。
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 レサレサさんからはもうひとつ「KATOの地上駅を唐竹割りしてローカルなバスターミナルに改造する」というのも見せて頂いてこれまた「やられた!!」と思う訳です(汗)

 こうしたアイデアやヒントをライブで見る事ができるのもこうしたイベントのメリットではないでしょうか。
 なにかしら手を使って模型を楽しんでいる人ならば得る所も大きいと思います。

 次回はどういう刺激を得られるのか、今から楽しみでもあります。

光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

秋津のOB
2024年05月29日 19:56
レサレサ様の作品を見て衝撃を受けました。香港TOMY?のワフ28000前面に前灯とエンジングリルっぽいのを付けた単端っぽい自走貨車、この発想を全くできなかった自分の頭の固さが厭になります……。

そしてKATO製地上駅舎の唐竹割りしてバス営業所!小林画伯もかくやの発想に感じ入るのみです。
光山市交通局
2024年05月29日 22:45


>秋津のOBさん
>
 ワフの自走貨車はわたしも「やられた!」と思った口です(汗)

 あの編成だと片側運転台でも気になりませんし、下手なナロー以上に小私鉄っぽさを感じさせてくれますね。
レサレサ
2024年05月30日 23:28
>単端っぽい自走貨車
これ、昔のTMSに写真が載ってた車両がモデルです(有蓋緩急車の改造であることまで含め)。何号かは思い出せませんが、向こうはボンネットが突き出たタイプだったような…。
材料はご想像通り、車体がTOMY(河合?)の「ワフ28000」、足回り「ノス鉄のジハ31」、前面部は窓が何かの窓(GMキット、おそらくスハ32の残骸)、ライトがアルナインの「おわん型ヘッドライト」、グリルがウェーブの「U・バーニア フラット4」です。
ステップや内部リブ撤去(あると動力にはまらない)後、車掌室側の妻面をくりぬいて窓をはめ、ライトを設置、窓下にバーニアをエンジングリルに見立てて貼り付け、後部の隙間をプラ板で塞ぎました。
動力は台枠部分のレリーフが微妙に長いので単端式なら後進は考慮しないだろうと砂箱らしいパーツを後ろだけ切り取り、前側のカプラーをダミーの根元に穴をあけたものに交換してあります。

後方の客車はトミックスのワム80000(昔のブレーキてこがない奴)の床板を加工(ウェイト金属板を骨組みに片方にGM旧型気動車の台車をねじ止め、片方の軸受け周辺を切り取ったプラ台枠接着)した片ボギーの足回りに合うように、脱線が頻発し休車中だった津川洋行の銚子ハフ1・2を切りつないだもので、設定上は「戦前のガソリンカーのキハニがエンジンを降ろして客車(ハニ)になった物」です。
ちなみにバス営業所も小林信夫氏の「田舎のバスターミナル(1999年11月号)」と「小さなバスターミナル(2019年12月号)」をモチーフにしております。
(当初「小さな~」をモチーフに地上駅舎を分解せず、行き止まり式の車庫の亜種のような代物にする予定でしたが、内部が碌に見えないという致命的な問題に気が付き、他のバスターミナルを見ているうちに「田舎の~」の要素を足して2つに分け開放的なデザインにしました。)

>凹凸を付けたプラ棒
これ、タミヤの5㎜角を両面テープで板に仮止めして、はんだごてで成形したものなのですが、
その後やっているうちにここまで厚みは必要ない(特にクロスシート車両に使いにくい)ので、
タミヤのL型角材に1mm厚プラ板を帯材のように切って接着した方が良いんでないかという気がしてきました。
(プラ板だけだと変形時にゆがむのであとで固定が困難のため、下部は平らなものにつけておいた方が良い。)

ボコボコにゆがませた後は灰色系(多少他の色も混ぜてよい)でまだらに塗装すると、車内照明でもない限りごまかせます。
万全を期すなら、これに加えて窓際に通常同様に乗客人形を置いてもいいかと。
光山市交通局
2024年05月31日 21:21


>レサレサさん
>
 あの乗客のアイデアは目から鱗でした。仰る様に室内灯付きだと辛いかもしれませんが、日中の通勤電車のラッシュ状態の再現なんかにはぴったりではないでしょうか。
(特にGMのキットメイク辺なんかには使える手法と思います)