TOMIXのキハユニ26
わたしがこの趣味に入った時、一番最初に入線させたのがKATO(当時は関水金属)のキハユニ26(M車)でした。
あの当時のNゲージのラインナップで故郷の近所で一番(と言うか唯一)馴染みがあったのがキハ20系で、その中でもキハユニ26はどの編成の端っこにも必ず付いていた車両でしたし、当時のNゲージ動力の典型だった「車内に不自然に出っ張ったモーター」を隠す上で窓の少ないキハユニは好適だったのです。
(KATOのキハ20系は今でも入手は可能ですがキハユニ26はT車だけになっています)
実際、入線以降もこれはなかなか重宝する車両でしたし入線第一号という事もあって思い出もひとしおのモデルでもあります。
ですが完成品のキハ20系はKATOに関する限りあの当時とほぼ変わらない造形のまま50年近く経過していて、当のKATOが後にキハ52をリリースした時には流石に造形の年代差が大きくてキハユニを繋いだ時の違和感も感じる様になっていました。
(当時の山田線なんかではキハ20よりもキハ52の方が主力で普通列車でもこれにキハ58なんかが繋がっていたものです)
最近ではTOMIXが造形をバージョンアップさせたキハ20系をリリースしていますが、当時物のKATOのキハユニに愛着が残っていた事と増車のタイミングを逸していた事もあってこれまで入線させることもありませんでした。
ようやく先日になって近所の中古屋さんにTOMIXのキハ20系の出物を見つけキハユニとキハ25を入線させました。
KATOのキハユニが彫りの深い造形で強い印象を与えていたのに比べるとTOMIXのは幾分のっぺりした印象ですが、イマドキのキハ52(KATO TOMIX共)を繋ぐなら違和感はありません。
TOMIX同士でつないだ場合ですがHG仕様の強みで連結間が短く収まっているのは今どきのNゲージらしい美点です。
ただ、すっぴんの状態だとタイフォンも信号炎管も付いておらずユーザーが後付けしなければならないのですが、これは近いうちにやろうかと思います。
さて、キハユニが入線した事で手持ちのTOMIXモデルでも「あの頃の山田線」の編成が可能になります。
前にも書いた様に昭和40~50年代にかけては普通列車でもキハ58が繋がっているのが当たり前。主力は58と同様に2エンジン仕様のキハ52でしたがある時期から国鉄色と首都圏色がちゃんぽんされる様になり「3両編成で3両ともカラーリングが異なる」のが半ば当たり前になっていました。
わたしの手持ちのTOMIXのキハ52(これも中古モデル)も首都圏色なので今回は「あの頃のちゃんぽん編成」の再現になりました。
キハユニ26は大概の編成につながっていたのですが、荷物室や郵便室が使われているのはごく少なかった様で車内に入るとガラガラな状態だったと記憶しています。
(だからこそ遠足の子供たちが客室からあふれそうになると郵便室や荷物室が「床上地べたに体育座りの即席客室に転用された」w)
TOMIXのキハユニのいいところは荷物室や郵便室の窓周りにリアリティが感じられるところですが、扉の桟の部分がガラスにモールドされた仕様なので「窓が開いていて桟だけが残った状態」が再現できないのがわたし的には寂しいところです。
あるいはそれを想定した「桟だけ」のパーツかなんかが出ているかもしれませんが。
光山鉄道管理局
HPです。
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この記事へのコメント
元に戻せなくていいのでしたら、タブレットからガラス保護用のパーツがあちこちから売られているので、窓を切り取ってこれを中から張り付けてはどうでしょうかね?
目が細かすぎというならHO用もありますし。
KATO製品は承知の通り103系(オリジナルタイプ)とキハ20系においては動力ユニット単体の改良以外の変更はしませんと言明しているので、落差の大きさを感じます。
ただ、気動車なのに機関車並の高価格なのが痛いですけど…
それと、トミックスの気動車はTNカプラーなので連結間隔が狭いのはリアルですけど、他社の気動車と連結する時に制約があるのが悩みの種でしょうか。
一応、アーノルドカプラーと連結出来るアダプターが付属してはいますが、これを使うと連結間隔が若干開き過ぎになってしまいます。
その点カトーは、カトカプのマウントに其のまま交換可能なアーノルドカプラーが付属しているので、連結間隔がそれ程開きません。
トミックスもアダプターではなく、マウントは其のままでカプラー本体だけ交換するようには出来なかったのでしょうか…
機関車はカプラー本体のみ交換する仕様ですけど。
其のような理由で、トミックスの気動車はトミックスだけで編成するようにしています。
勿論、旧製品のキハ58系や金属製キハ35系はアーノルドカプラー標準装備なので他社の気動車とも混成していますけど。
特に普通列車に連結されていることが多かったですね。
荷物室や郵便室を活用していたか否かは分かりませんでしたけど。
>レサレサさん
>
細かい事を言えば荷物室の扉はガラス窓の外側に桟が付いていたと記憶していますが、そこまで模型で再現しようとしたら荷物室だけ窓が極端に奥まってしまうので難しいところです。
素直にガラス部をカットして桟だけを付けるという手はあると思いますが、そこまでしたものかどうか考えています。
窓を開けるか否かについては、基本的に個人の趣味で加工する性質の物でしょうね。誰もが開いた状態を望むものでもないでしょうし。
KATOのキハ20系はモールドがやや強めですが不思議とそこがキハ20系らしさを良く表現している様な気がします。同じKATOでもキハ52と繋ぐときは多少しんどいですが(笑)
>キハ20系においては動力ユニット単体の改良以外の変更はしません~
KATOのキハ20系は動力のモデルチェンジがありましたし、鉄コレのキハ20系との動力コンバートもある程度可能なので走りの変更については面白い存在ですね。
次にモデルチェンジする時はコアレスモータ搭載でヌルヌル走るキハ20系が拝めそうな気もします(笑)
>気動車なのに機関車並の高価格~
実はこれもこれまでキハユニが入線できなかった理由のひとつです。ようやく中古の出物が見つかったのは有難かったですね。
TOMIXのカプラーアダプターはわたし的に「一種の奇策」という印象があります。確かにアーノルドで連結できるのは有難いですが何かのはずみで外れてしまいそうな不安は付きまといますね(汗)
TNカプラー開発時になぜケーディー互換にしてくれなかったのか……
あとTN密自連は弱いのか連結時にナックルの付け根が折れて壊れることがたまに。
最近のTOMIXのモデルはKATOに対して相対的に高価になりつつあるイメージですね。
まあ、ボディ造形に関しては値段に見合うだけの細密感は感じますが昔の様においそれと増備する訳に行かないのが辛いところです。