カワイモデルの蒸機のレストアに感じたことw

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 5月からこのかた、当ブログのネタの中心になっていたカワイモデルの60型蒸機のレストア。

 思えば、N/HO/Zの各ゲージのモデルでレストアや動力の分解・整備、改造はこれまでにも時々やってきたのですが、今回の物ほど考え込み、試行錯誤し、手古摺ったものはなかったと思います。
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 モーターの不動から始まり、集電系の製作、モーターマウントの調整などわたしレベルの素人が思いつく事はすべて試し、曲がりなりにも走らせる事は出来ましたが。
 その結果分かったのはこのモデルが「走行系のすべての要素に問題を抱えていたモデルだった」という事くらいです(笑)
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 わたしがこれまで見てきたHOの小型蒸機モデルに比べて特に特徴のない、言い換えれば「ごく単純な機構の動力」だったにも拘らずこのふた月悩まされました。

 結局根本の問題のひとつであるギアの摩耗については現時点で打つ手が思いつけない状態です。
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 ですが、その一方で今回のレストアほど勉強になり、且つ面白かった物もありませんでした。

 単純な機構でも微妙な調整次第でコンディションが激変するのは、精密度の高い今のNゲージやHOの動力には見られない性質のものと思います。

 が、それだけにこの機関車についてはアナログ的というか「工作の愉しみの原点」の様な物が感じられ、トラブルが起きても「では次にどうするか」を考えて実験を重ねつつゴールを目指す過程が一つの愉しみになっていた様な気がするのです。
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 現時点での結果としてスムーズさとは程遠い走りではありますが、曲がりなりにも不動品をここまで持ってこれた事自体には一種の達成感を感じてもいます。
 少なくとも今の時点でわたしにできる範囲の事はすべて試しましたから。それでも手に負えなかったとはいえ、がっかりはしていません。
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 実をいうと、この手の修理系の作業は子供の頃からわたしが最も苦手としてきた事で、玩具にしろ模型にしろ「動かなくなったらただ泣いているしかない」状態で、わざわざ手を掛けて修理するなんてのもほとんどできなかったくらいです。
 それが今では走らない模型を走れるように持って行く事、そのために手を動かし、頭を使い時間をかける様になっているのだから世の中は分からない物です(笑)

 流石にこれより複雑な機構の動力の修理なんてなったら、今のわたしでもお手上げになるだろうとは思いますが、それでも昔ほどには尻込みはしないだろうという気もしています。
 少なくとも自分の手に負えるかどうかの見当くらいは付くでしょうから(恥)
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 でもこんな事ができるのも「これが趣味だから」なのかもしれません。
 改めて思うのですが趣味の一面には「金を払って苦労を買う」という側面があり、それは「好きだから」こそ可能な事と思えるからです。

 今回のレストアでは色々と試行錯誤はしましたが、それと同時にそういう事も考えたりもしていました。

光山鉄道管理局
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