宮沢模型のBタンクに驚いたこと

 昨日、当ブログの訪問者数が46万を越えました。
 内容の方が今年に入ってN、HO、Zとジャンルの振幅が広がり気味(まあ、元々浮気性ですが汗)で読みずらいかもしれませんが、今後ともよろしくお願い致します。
20240614SE (8).jpg
 今回は先日入線した宮沢模型のHOゲージBタンクのはなしですが、実は前回だけでこの話は終わりませんでした。

 親類の形見として持っていた同じ宮沢のBタンクの存在は前回も書きましたが、帰宅してからそちらのBタンクも引っ張り出して今回のモデルとの2ショットを撮影したのですが、改めてよく見るとどうもおかしい。

 今回のモデルが黒塗装の仕様で親類の物が黒染め(または黒メッキ)の仕様の色違いくらいの認識だったのですがボディそのものにもかなりの相違点があるのです。

 こうして並べる迄は二つのBタンクは単純な色替え製品くらいに思っていましたが・・・

 親類の方をA、今回入線のをBとしてざっと相違点を上げると
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 1)Aがボイラーが太い
 2)ボイラーの長さは心持ちBが長い
 3)煙突はどちらもダイヤモンドスタックだが形状が異なる
 4)サイドタンクは微妙にBが高い
 5)シャシの形状も異なる
 6)動輪もBは簡易式だがAはスポーク入り
 7)点灯式のヘッドライトもケースの形は同じだがAが方が大きい
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 驚いた事にキャブ周り以外、このふたつは造形自体が異なっていたのです。
 それでいて見た目の印象が全く同じに見えていたのですから凄いはなしです。

 形状の変更に金型の改修が必要なプラ製模型と異なり金属製の手作り模型の場合は設計図の書き換えで対応できるからか、この種の設計変更が比較的容易だったのかもしれません。
20240614SE (11).jpg
 いずれにしても今回の製品が単なる色替えではなかったのはある意味収穫だったと思います。
 何にせよ「同じ模型の2両目をわざわざ買った」という罪悪感は多少軽減できますから(笑)

 走りっぷりは年代の差は感じるものの動力の構造は同じなせいか、ほぼ同じ印象でした。

 それにしても「同じに見えて実はかなり違う造形」というのは準ハンドメイドのモデルが多い昔のHOゲージモデルらしいところであり、面白い所でもあります。

光山鉄道管理局
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この記事へのコメント

レサレサ
2024年07月30日 20:33
ということは、Bの「ギアがすり減っている」ことについてA側から移植とかも無理でしょうかね?

小林信夫さんの記事みていると、自作模型に時々輪ゴムのベルト伝達手段があるのですが、ベルトではなく(ギアで直接触では距離がなさすぎる)ギア部分にすぐ固まるゴムのようなもの塗って摩擦伝達ってのは無理でしょうかね?
光山市交通局
2024年07月30日 22:35


>レサレサさん
>
 ギアのすり減りが問題なのは前にレストアしたカワイの60の方ですが、宮沢のモデルの方はギアよりモータ自体の劣化の要素が大きいですね(汗)
 モータとギアは共通の様ですから仰るような移植は可能だと見ています。

 余談ですが、わたしの手持ちでも「ベルトドライブの劣化でモータが空転する」個体があるのですが、交換するにしてもベルト自体をどう調達するかが課題となっています(輪ゴムよりもはるかに腰の強い工業用ベルトの様です)

 先日紹介した修理マニュアルでは「スプリングでベルトを自作する」手が紹介されていましたが、スプリングをどう調達するかが課題ですね。