「ジオラマ作品集」

 帰省ネタからまたまた順番が前後して今回はJAMの戦利品から。
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 JAMの展示の中にNゲージスケールで畳一枚ちょっとのサイズで実物準拠に近い「新宿駅」のジオラマを出展されている方が居られまして、まるで黄金期特撮映画のミニチュアセットを思わせるスケール感((なにしろ南口前の道路の幅ひとつとっても運転主体のレイアウトではまず拝めないものです)圧倒されまくりだったのですが、そのすぐ後にYFSさんのブースを覗いたら、そのジオラマを含めた作品が写真集になっているのを発見。

 速攻で財布を開いてしまいました(汗)
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 作者のMAJIRI氏はYOU TUBEでもこれらのジオラマを公開されており、その界隈では有名なモデラーとの事ですが、これだけの密度の高いリアルな作り込みを見るとそれもむべなるかなと思います。

 レイアウトやジオラマで大都市を造形するのは21世紀に入ってからの鉄道模型トレンドのひとつと思いますが、その中でも今回の写真集の題材は実物準拠でスケール感のあるジオラマをものしている点が最大の特徴と思います。

 しかも実景準拠故に市販のアイテムがほとんど使われておらず、一部を除いてレールとミニカー、人形や樹木以外はほぼフルスクラッチかそれに近い形で製作されている様でその熱意と粘りは半端ありません。

 (それでいて、比較的市販のストラクチャーを多く使っている夜景のジオラマでもその印象が変わらないのも凄いところです)

「やろうと思えばNゲージスケールでもここまでできるのか!」という驚きと共に、その風景の切り取り方のセンスや模型と背景のつながりの自然さなどに学ぶところを多く感じる一冊でした。

 なお、同氏の作品で現在最も手軽に見られる印刷物はたぶんKATOの新照明システム「ジャストプラグ」のパンフレットの作例だと思います。

光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

匿名希望
2024年09月17日 00:25
ちょっと趣は異なりますが、昔のTOMIXのカタログを飾っていた大レイアウト写真の写真集が出ていたのを思い出しました。
あれも夢がありましたね。
光山市交通局
2024年09月17日 20:55


>匿名希望さん
>
 確か「TOMIXジオラマワールド」でしたか。

 あのジオラマのスケール感にはカタログに載っていた頃から圧倒されましたが、後から知ったところでは「特撮映画のスタッフが本当に6畳間くらいのスペースのジオラマを作っていた」のに驚かされました。

 まるで「山の頂上から下界を見下ろしている様なリアリティ」の秘密はそんなところにもあった訳ですね。

 そういうジオラマ(というかレイアウト)は私にとっても夢ですね。