「TEZMO SYNDOROME」と「趣味のカラー」のはなし(笑)
単行本の発売、RM MODELSへの出張版の掲載とここにきて動きが急なWEBコミック「TEZMO SYNDOROME」丸3か月ぶりの新作が掲載されました。
今回は一読者の立場から見ると「そう来たか!!」感の強い「マイクロエース・趣味のカラー」ネタです。
例によって本編をお読みになってから、以下の思い出話(というか一読者の勝手な駄弁り)に移って頂くのがよろしいかと思います。
「趣味のカラー」でピンと来た?TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)40話
実物をご存じない方もおられると思うので補足すると「趣味のカラー」とは1980年代末期にマイクロエースが既存の日本型車両に外国のTGVやアムトラックなどのカラーリングを施してセット販売していたシリーズの事です。
当時としてはあまりにぶっ飛んだコンセプトのせいか売れ行きは芳しくなかった様で昭和の末期頃「池袋の駅前広場近くの露店で趣味のカラーのセットがたたき売り状態になっていた」現場を見たことがあります(懐かしいなw)
こんな事を書いているわたし自身からして、新製品当時はあまりの企画のぶっとびぶりに少なからず引いてしまっていたマイクロの「趣味のカラー」ですが、21世紀以降の趣味の再開後何年かしてから、ばらしの中古モデルを何両か入線させています。
あの頃は際物臭さが全開でしたが、それから時代は流れ実物の鉄道でもオリエント急行がD51に牽かれて日本の線路を走り、新幹線のコスプレをした気動車が登場したり、キティちゃんやエヴァンゲリオンのカラーリングの新幹線が疾走する時代になってみると、ある意味実物の方がテツドウモケイ趣味人の先を行っている感じすらしますから、逆に「趣味のカラー」も実際にありえそうな錯覚すら感じさせますね。
185系の157系風カラーを見たときなんか思わず「リアル版趣味のカラーだ!!」と思ったものですが、まさかそれがラウンドハウスで模型化されるとは思いませんでした(笑)
そう思うとマイクロの「趣味のカラー」はそうした傾向の先取りともなっているのかもしれません(尤も、先取りしすぎて今の時点ですら時代が追い付いていない気もしますがw)
尤も、当のマイクロ自身は後にイベント限定品名目で「ブルトレカラーのEF61」とか「581系カラーの715系編成」とかのオリジナルモデルを出してはいますが、趣味のカラーに比べるとマニア受けする範囲内に小さく収まってしまっている感じもしないではありませんw
まあこういうのはコミック本編で風奈が語っている様に「個人レベルのお遊びみたいなネタをメーカーが正規品として発売した事のユニークさ(もっと言えばある種の趣味人にとっての「嬉しさ」「解放感」)を素直に愛でる事が王道なのだろうなとは思います。
ところで、作中で風奈がTGVカラーの185系につなげるために手持ちのEF200をSNCF風のカラーリングにリペイントする展開があるのですが、それに近い例としてわたしも大昔に前ユーザーが塗り替えたと思しき「カシオペア牽引機カラーのED75」というのを新宿のぽ〇で格安で入手した事があります。
安かったのも確かですが、実は店頭でこれを手に取った時「なんだか無性にワクワクする様な嬉しさ」を感じたのも確かで、その時はこのED75に模型という趣味が持つ自由さ、闊達さを教えてもらったような気がしたものです。
(で、その半年後くらいに実際の「趣味のカラー」の10系を入手するのですがw)
実際に自分のレイアウトを持ってみて気が付いたのですが最初は「自分のお気に入りを走らせる」ので十分満足していたのが、やがて「レイアウトにも何かお祭りが欲しい」という気分が徐々に湧き上がってくるものです。そうした自分イベントのひとつとして「年越し運転」とか「聖夜運転」があるのですが、そこで走らせる編成として「適度に傾奇いた車両とか編成」があるとお祭り気分がより盛り上がる事があります。
(これはレンタルレイアウトの運転でも同様w)
昔ならそういう「お祭り編成」みたいなのは、単なるおふざけ以上の印象がなかったと思うのですがあらゆる車両がモデル化されている今の時代ならもう少し受け入れられるのではないかと思えるのです。
あるいはJAMとかグランシップみたいなイベントの中でもお祭り気分の彩として傾奇編成がちらほらみられるようになって来ていますし(でも傾奇者ばっかりでも困るのも間違いないのでそこはまあ、各自の節度という奴でw)
そこまでレイアウト(レンタルを含む)が普及し、大概のマニアが「トランク一杯のブックケースの編成を持ち歩く」様な時代となった今なら或いは「趣味のカラー」の意義も再認識されるかもしれません(爆笑・・・でも半分本気)
以下余談(笑)
今回の話は基本「風奈と高島先輩(単行本未登場)がTDFの駅前ビル(笑)の中の居酒屋で模型談議にふけるだけ」の内容なのですが、このまったりとした雰囲気は魅力的であると同時に田舎者のファンには眩しい「都会のマニアのライフスタイルの理想像」でもあったりします。こういう風に「気の置けないファン同士でテツドウモケイをネタに一杯やる」なんて事はイベントを別にするとなかなかできませんから。
光山鉄道管理局
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今回は一読者の立場から見ると「そう来たか!!」感の強い「マイクロエース・趣味のカラー」ネタです。
例によって本編をお読みになってから、以下の思い出話(というか一読者の勝手な駄弁り)に移って頂くのがよろしいかと思います。
「趣味のカラー」でピンと来た?TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)40話
実物をご存じない方もおられると思うので補足すると「趣味のカラー」とは1980年代末期にマイクロエースが既存の日本型車両に外国のTGVやアムトラックなどのカラーリングを施してセット販売していたシリーズの事です。
当時としてはあまりにぶっ飛んだコンセプトのせいか売れ行きは芳しくなかった様で昭和の末期頃「池袋の駅前広場近くの露店で趣味のカラーのセットがたたき売り状態になっていた」現場を見たことがあります(懐かしいなw)
こんな事を書いているわたし自身からして、新製品当時はあまりの企画のぶっとびぶりに少なからず引いてしまっていたマイクロの「趣味のカラー」ですが、21世紀以降の趣味の再開後何年かしてから、ばらしの中古モデルを何両か入線させています。
あの頃は際物臭さが全開でしたが、それから時代は流れ実物の鉄道でもオリエント急行がD51に牽かれて日本の線路を走り、新幹線のコスプレをした気動車が登場したり、キティちゃんやエヴァンゲリオンのカラーリングの新幹線が疾走する時代になってみると、ある意味実物の方がテツドウモケイ趣味人の先を行っている感じすらしますから、逆に「趣味のカラー」も実際にありえそうな錯覚すら感じさせますね。
185系の157系風カラーを見たときなんか思わず「リアル版趣味のカラーだ!!」と思ったものですが、まさかそれがラウンドハウスで模型化されるとは思いませんでした(笑)
そう思うとマイクロの「趣味のカラー」はそうした傾向の先取りともなっているのかもしれません(尤も、先取りしすぎて今の時点ですら時代が追い付いていない気もしますがw)
尤も、当のマイクロ自身は後にイベント限定品名目で「ブルトレカラーのEF61」とか「581系カラーの715系編成」とかのオリジナルモデルを出してはいますが、趣味のカラーに比べるとマニア受けする範囲内に小さく収まってしまっている感じもしないではありませんw
まあこういうのはコミック本編で風奈が語っている様に「個人レベルのお遊びみたいなネタをメーカーが正規品として発売した事のユニークさ(もっと言えばある種の趣味人にとっての「嬉しさ」「解放感」)を素直に愛でる事が王道なのだろうなとは思います。
ところで、作中で風奈がTGVカラーの185系につなげるために手持ちのEF200をSNCF風のカラーリングにリペイントする展開があるのですが、それに近い例としてわたしも大昔に前ユーザーが塗り替えたと思しき「カシオペア牽引機カラーのED75」というのを新宿のぽ〇で格安で入手した事があります。
安かったのも確かですが、実は店頭でこれを手に取った時「なんだか無性にワクワクする様な嬉しさ」を感じたのも確かで、その時はこのED75に模型という趣味が持つ自由さ、闊達さを教えてもらったような気がしたものです。
(で、その半年後くらいに実際の「趣味のカラー」の10系を入手するのですがw)
実際に自分のレイアウトを持ってみて気が付いたのですが最初は「自分のお気に入りを走らせる」ので十分満足していたのが、やがて「レイアウトにも何かお祭りが欲しい」という気分が徐々に湧き上がってくるものです。そうした自分イベントのひとつとして「年越し運転」とか「聖夜運転」があるのですが、そこで走らせる編成として「適度に傾奇いた車両とか編成」があるとお祭り気分がより盛り上がる事があります。
(これはレンタルレイアウトの運転でも同様w)
昔ならそういう「お祭り編成」みたいなのは、単なるおふざけ以上の印象がなかったと思うのですがあらゆる車両がモデル化されている今の時代ならもう少し受け入れられるのではないかと思えるのです。
あるいはJAMとかグランシップみたいなイベントの中でもお祭り気分の彩として傾奇編成がちらほらみられるようになって来ていますし(でも傾奇者ばっかりでも困るのも間違いないのでそこはまあ、各自の節度という奴でw)
そこまでレイアウト(レンタルを含む)が普及し、大概のマニアが「トランク一杯のブックケースの編成を持ち歩く」様な時代となった今なら或いは「趣味のカラー」の意義も再認識されるかもしれません(爆笑・・・でも半分本気)
以下余談(笑)
今回の話は基本「風奈と高島先輩(単行本未登場)がTDFの駅前ビル(笑)の中の居酒屋で模型談議にふけるだけ」の内容なのですが、このまったりとした雰囲気は魅力的であると同時に田舎者のファンには眩しい「都会のマニアのライフスタイルの理想像」でもあったりします。こういう風に「気の置けないファン同士でテツドウモケイをネタに一杯やる」なんて事はイベントを別にするとなかなかできませんから。
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この記事へのコメント
実際、地方でも東京程では無いにせよ安売りされたりしてましたから人気無かったんでしょうね。アリイがどう絡んでたのかは分かりませんが取り敢えず思い付きで出来る事はやってみる、みたいなアリイという会社のカラ-は出ている製品ではありました(笑)。
自分も今はオッサンとなり、この製品に対する許容度は爆上がりとなりました。逆に以前レンタルレイアウトであった自分の趣味の許容範囲以外に排他的な奴と出会ったら横でこの車輌走らせて楽しみたい位です。
実際に線路上を走ったわけではないですがこれがある意味実車が模型に追い付いた最初の例ではないでしょうか。
近年だとTOMIXがオリジナルデザイン貨車をたくさん出してますが、個人的には優先度低めでそこまで予算が回らないです。
(でも75周年セットはED75目当てで持ってたり)
>さん
>
コメントありがとうございます。
マイクロエースの10系の細密感はKATOとは異なる雰囲気がありますが、床下の表現は初期のTOMIXのそれを彷彿とさせてわたしも好みです。
>排他的な奴と出会ったら横でこの車輌走らせて楽しみたい~
ある意味イベントなんかは逆に排他的な奴が割り込みにくいくらいのお祭り騒ぎが拝めるので精神衛生的には楽しいです(笑)
もちろんリアリティに拘りを持つ方やクラブもいますが、あくまでクラブ内の約束事や自分が走らせる編成の中での拘りに留めているので、それは却って清々しいと感じはします。
が、それ以外の大概の展示では外国型やフリー、お遊び編成の乱入が当たり前にあってそれもなかなか楽しいですw
わたしも写真を拝見しましたが、サロ581の「趣味のカラー」も実車がそこそこ重厚なデザインのせいか意外と様になっていますね。
余談ですが学研の中古モデルが安価なせいで何故か複数のサシ581(とナシ20)が存在する当鉄道、何両かが「鉄道博物館の食堂」として機能しています。これを「趣味のカラー」でリペイントしてみるのも面白そうな気がしてきました(爆笑)
>秋津のOBさん
>
アメリカントレインとかOE88も比較的キャンペーン車に近い(あと忘れちゃいけない「ポンパ号」もw)コンセプトですね。
本文でも書きましたが、今では実車でこういうのがポンポン出てきそうな勢いなので各自のオリジナリティを生かして使ってみるのも面白いですね。
フリーランスの中でも「趣味のカラー」は既存モデルを使って文字通り作り手の「趣味」(或いは売れ線の読み)が前面に出てきているのが特徴的ですね。
TOMIXの75周年モデルはマイクロよりも確信犯的な記念モデルなのであそこまでの違和感は少ないですが(笑)
マイクロの予告にも出ていましたがオリジナルカラーのDE10などは鉄コレの富井電鉄と同様にフリーと言い張ることで各鉄道会社への版権料分を安く上げようという試みの様な気がするので同じようなフリーでも意味合いが変わってきている気はしますね。
わたしが入手した「趣味のカラー」は殆どが同形の客車モデルの半額以下、どうかすると4分の1位だったのでどうにか買えましたがw