東京ジオラマファクトリーの「マンションA」

 この夏のJAMの折に各メーカーのペーパーストラクチャーキットを買い込み、夏から秋にかけて「夜長のホビーライフ」を堪能しましたが、今回のアイテムがJAMでゲットした最後になります。
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 物は東京ジオラマファクトリー(TDF)のマンションA

 このアイテム自体は初期の頃から出ていた模様ですが、以前製作したCタイプ(横長の5階建て)とは形状の異なる「4階建てのサイコロ状のビル」なのが特徴。
 これくらいのサイズであれば都会だけではなくローカル色の強い場所でもちらほら見かけたものですから、レイアウトへの親和性は割合高い建物ではないかと思います。
 (まあ、一番似合いそうなのは「昭和の地方都市の郊外」辺りでしょうか。これに似た外見のものは盛岡や静岡、甲府なんかでも見かけます)
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 前回製作したマンションはサイズが大きかったのとTDF初挑戦の気負いもあって、完成までにたっぷり10日は掛けていたので、今回もそれくらいの期間を見込んでいたのですが。
 いざ製作に掛かってみたら「土日の二日間、3時間弱で出来上がってしまった(但しボンドの乾燥時間を除く)」のには何か狐にでもつままれたような気分(笑)
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 今回が同社のキットの3作目という事もあって、それなりに製作の呼吸が呑み込めてきたという事でしょうか。
 昭和の「ちょっとオサレなマンション」の持つ中途半端にメルヘンなテラス回り(多分施主は「ヨーロッパ風」と思っていたのでしょうが)のイメージ把握はさすがTDF。
 1階の床がやや持ち上げられていて中二階みたいな高さに玄関がある構造もそれらしいですね(昨今のバリアフリーの風潮からは出てこない構造ではあります)
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 ペーパーキットとはいえ「マンションの表札」「玄関の丸いテラスライト」はもとより「玄関内の郵便受け」まで造形している配慮の細かさもすごいです。
 そうそう、この手のマンションのモデルでは時として見落とされてきた「管理人室」を想定した構造も素晴らしい!(1階左側がそうだと思われます)

 ただ、例によって「室内灯には対応していないのでLEDを仕込むなら組み立て当初から各パーツを加工しておく」必要があります(でもうまくいったらさぞ映えるでしょう)
 わたしの場合は今回は素組みに近いので配線用の穴とかはあけていないのですが、テラスを中心に窓にカーテンやブラインドを仕込む加工はしてあります。
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 完成したマンションをこれまで作った商店街の背後に配置してみるとそれまで芝居の書割みたいだった街並みに奥行きが生まれ、一気にリアリティが向上するのにはワクワクします(笑)
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 なお、建物を裏返すと「味も素っ気もない普通のビル」の壁面が現れるリバーシブル性もレイアウトで使うには良い配慮かもしれません。

 

光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

匿名希望
2024年12月18日 10:26
このマンション、ベランダはあっても反対側に通路がないんですね。
どういう内部構造を想定しているんでしょう?
2024年12月18日 20:35
>匿名希望さん
>どういう内部構造を想定しているんでしょう?

裏側見ると中央の窓が左右より一段高くなっていますので、ここに階段があって左右に1つづつ部屋がある構造じゃないでしょうか?
つまり、玄関入って左手に管理人室、右手に101号室があって正面に階段。
階段を上ると窓のある踊り場、向きを変えてさらに登って2階につくと左手(玄関から見て右)に201・左手に202、さらに向きを変えると3階の階段…って感じの「階段室型」と呼ばれるタイプの集合住宅です。
レサレサ
2024年12月18日 20:36
すみません、2024年12月18日 20:35の書き込みは私でございます。(名前忘れた)
匿名希望
2024年12月18日 23:29
なるほど、ベランダ二窓で一室ということですか。
階段の左右に一室ずつ廊下なしというのは昭和の公団マンション等でたまに見かける構造ですね。
(それらは階段がオープンで横に3~4組連なってる印象ですが)
光山市交通局
2024年12月19日 22:03


>匿名希望さん
>
 実はわたしも「通路側がきちんと再現されたマンション」のモデルを望んでいるのですが、ペーパーキットではまだ当たらないですね。
 プラ製だとTOMIXの他、ふきの芽さんのキット程度です。

 アパートやマンション系は北向き・南向きがはっきり出る建物なのでもう少しバリエーションが欲しいところです。

 レサレサさんがご指摘の形式のマンションは主に昭和30~40年代の物に多い形状で、特に寒冷地では開放系の通路が避けられる傾向があるせいか屋内に通路を設けるものが流行りでした。
光山市交通局
2024年12月19日 22:09
>レサレサさん

 コメントありがとうございます。

 故郷ではマンション自体が少なかったのですが札幌よりも気温が低い県庁所在地(笑)のせいか、吹きさらしの通路のあるアパートやマンションは昭和50年代までは殆ど見なかった記憶があります。
(通路の外側がガラス窓の連なりになった形式も多い)

 ご指摘の階段室の左右に居室のある形式のマンションは昭和40年代前半頃までは多かったと思います。公団住宅でも階段室に窓や壁を付けて寒風が吹き込まない構造の物は多かったですね。
匿名希望
2024年12月19日 22:57
私は四国産まれ関西育ちの暖地住人なのですが、寒冷地だと建物構造も違うのですね。
勉強になります。
西日本だとマンションの開放廊下側にガス給湯器というのが定番構造なもので、閉構造の廊下というのがあまり想像できません、