GMのコアレス動力で鉄コレ山陽700をN化する
先日紹介したGMのコアレス動力の利用のはなしの続きです。


今回、わたしが動力化を思い立ったのは鉄コレ第9弾の山陽電鉄700形。
思い出話になりますが、鉄コレの第9弾は「国鉄62系が2両しか入っておらず、編成化するには二箱箱買いを強いられる」という難儀なシリーズでした。
それでも当時は「1両600円」だったから何とか我慢もできたのですが、今みたいな値付けで出されていたら絶対切れていたと思います(笑)
二箱目の車両は62系と東武7300系(シクレが入っていた為)を残していたのですが、それと共に山陽700も4連化を目論んで取っておいていました。
(個人的に「スカ色っぽいカラーリングが好みだったから」という割といい加減な理由ですが汗)

今回、購入17年目にしてN化・動力化を思い立ったのですが、純正動力が殆ど(と言うか全く)見つからなかったので、ほぼ同寸法でGMのコアレス動力が入手できたのはまさに渡りに船だった訳です。
が、鉄コレの車体にGMの動力をコンバートするには車体、ユニット双方に加工が必要でした。

車体については幅と長さはユニットにほぼ適合していましたが、高さについては鉄コレ車体のサッシのパーツが車体の裾まで下がっているので、そのままではユニット本体に干渉してしまいます。
このためサッシ側のカットは不可欠です。
今回の場合は窓の下ぎりぎりでカットし、窓と車体をはめ込みでなくクリアボンドで接着する様にすると、寸法的にはどうにかユニットが収まりました。
一方、ユニットの方もそのままでは微妙に車体より長いのですが、TNカプラーを装着する為のパーツが取り外し可能なので、これを外して短くしてしまえばあとは問題なく収まります(元々のユニットの台車は最初からアーノルドカプラーを装着)
第9弾用の台車枠はGMのユニットにも取り付け自体は可能でした。ただ、床下機器はユニットの外側に配置するのですが、鉄コレの様にはめ込むわけには行かなかったので、こちらもボンドで接着せざるを得ませんでした。

後はトレーラーをN化し、屋根上にPS13パンタを装着すればどうにかみられる山陽700の4連編成が完成。
実はこのユニットを買う時に、そこの店員さんから「鉄コレに使うには加工が必要ですね」とおどかされたのですが(笑)大体想定内の加工で収まりました(マイクロの701系に鉄コレ動力を移植した時よりも多少楽なレベルでした)
試運転では予想以上にGM動力の滑らかな走りが印象に残ります。コントローラ操作のレスポンスも良く、走りに不満はありませんでした。

但しKATOやマイクロに比べるとややノイジーですし、カプラーポケットとギアの押さえを兼ねた独特の構造の台車の内枠が「ちょっとしたはずみで外れてしまう」どうかすると「台車自体がドライブシャフトごと外れてしまう事がある」など、動力ユニットとしてはやや華奢で繊細な構造である点には注意を要します。
光山鉄道管理局
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今回、わたしが動力化を思い立ったのは鉄コレ第9弾の山陽電鉄700形。
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それでも当時は「1両600円」だったから何とか我慢もできたのですが、今みたいな値付けで出されていたら絶対切れていたと思います(笑)
二箱目の車両は62系と東武7300系(シクレが入っていた為)を残していたのですが、それと共に山陽700も4連化を目論んで取っておいていました。
(個人的に「スカ色っぽいカラーリングが好みだったから」という割といい加減な理由ですが汗)

今回、購入17年目にしてN化・動力化を思い立ったのですが、純正動力が殆ど(と言うか全く)見つからなかったので、ほぼ同寸法でGMのコアレス動力が入手できたのはまさに渡りに船だった訳です。
が、鉄コレの車体にGMの動力をコンバートするには車体、ユニット双方に加工が必要でした。

車体については幅と長さはユニットにほぼ適合していましたが、高さについては鉄コレ車体のサッシのパーツが車体の裾まで下がっているので、そのままではユニット本体に干渉してしまいます。
このためサッシ側のカットは不可欠です。
今回の場合は窓の下ぎりぎりでカットし、窓と車体をはめ込みでなくクリアボンドで接着する様にすると、寸法的にはどうにかユニットが収まりました。
一方、ユニットの方もそのままでは微妙に車体より長いのですが、TNカプラーを装着する為のパーツが取り外し可能なので、これを外して短くしてしまえばあとは問題なく収まります(元々のユニットの台車は最初からアーノルドカプラーを装着)
第9弾用の台車枠はGMのユニットにも取り付け自体は可能でした。ただ、床下機器はユニットの外側に配置するのですが、鉄コレの様にはめ込むわけには行かなかったので、こちらもボンドで接着せざるを得ませんでした。

後はトレーラーをN化し、屋根上にPS13パンタを装着すればどうにかみられる山陽700の4連編成が完成。
実はこのユニットを買う時に、そこの店員さんから「鉄コレに使うには加工が必要ですね」とおどかされたのですが(笑)大体想定内の加工で収まりました(マイクロの701系に鉄コレ動力を移植した時よりも多少楽なレベルでした)
試運転では予想以上にGM動力の滑らかな走りが印象に残ります。コントローラ操作のレスポンスも良く、走りに不満はありませんでした。

但しKATOやマイクロに比べるとややノイジーですし、カプラーポケットとギアの押さえを兼ねた独特の構造の台車の内枠が「ちょっとしたはずみで外れてしまう」どうかすると「台車自体がドライブシャフトごと外れてしまう事がある」など、動力ユニットとしてはやや華奢で繊細な構造である点には注意を要します。
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この記事へのコメント
車輌単体として見たときの精密感はある程度必要ですが、展示運転のように車体が暖まるほどの連続走行でもへこたれないタフさや、部品が容易に脱落しない構造も具えておいて欲しいものです。
もちろんひところのワラビ製品みたいに崩壊するユニットは論外です。
私の手元にはコアレスGMが無いのでよくわかりませんが、走行性が良くてもそうした部分がどうなのか、設計思想によって左右されるところですね。
> ●全幅(突起部含む):16.6mm
> ●全幅(突起部除く):15mm
と意味深なことが書かれていますが、実はGMコアレス動力は側面のリブ(突起部)を削ると鉄コレ動力とほぼ同幅になってガラス加工しなくても鉄コレ車体にポン付けできるようになります。
(という先人の発見をWeb検索で知りました)
GMコアレス動力は台車と台車固定の車端プラパーツがやたらバラけやすく扱いが難しいですね。シャフトが分売されているのも紛失対策なのかもしれません。
走りは絶品なのですけどね……
自分はこれで第2弾の南武100形を改造した客車に第10弾のアーチバー台車台枠をつけて、チビロコの動力にしていますが意外に似合うものです。
よく考えてみると山陽電車については阪急・阪神と相互に乗り入れするにもかかわらず製品としてはあまりないようです。別に1950年代の山陽電車の写真に700形が出てくるわけではないですが、3000系がマイクロエース製品であるだけで、鉄道コレクションの山陽700形はそのまま使用しないで改造した他の鉄道会社の電車に部品として活用されているようです。
>ホビぽっぽさん
>
わたしが手に入れた個体がたまたまそういうコンディションだった可能性もあるのですが、今回のコアレスユニットは微妙に癖のある構造だと思います。
走行性については文句はないのですが・・・
グリ完時代からGMの動力はどれもが他社モデルよりも癖のある構造ですが、従来のモデルは動力自体の信頼性は高かったと思います(構造がごく単純だからというのもありますが)
何となくGMキットでの使用も想定していた「しなのマイクロの動力ユニット」みたいな印象ですね。今ではGMが鉄コレを狙っているのかもしれません(笑)
シャフトを分売というのは知りませんでしたが、予備を何本か用意できるのは良い事だと思います。
TM-19や20も今ではなかなか入手が難しくなってきていますね。
箱根のモハ3にしか使えないTM-22なんかは今ではまず入手不能なのではないでしょうか。
ですが自作やショーティモデルの動力としてはいい素材なので鉄コレと関係なくコンスタントに入手できれば有難いですね。
16番ならともかく、Nで1両に2モータという構造は動力の同調やギアへの負担を考えると不利な気はしますね。
(ワールドみたいな台車内蔵式のコアレス動力だったらEDで2モータもありかもしれませんが)
今回の700は当鉄道でも唯一の山陽の電車ですが4連での運用は少なかった様ですね。模型化されたのは改修後の仕様のようですが初期型はどこから見てもモハ63にしか見えないスタイルでTOMIXの72系の塗り替えでも成立しそうな感じもしますね
(私は知らずに買い集めて3編成6両持ってます)
>匿名希望さん
>
実車が1編成しか無くても、模型としての編成美を重視すれば4連・6連でも様になればよいのではないかと思います。
そう言えばわたしも鉄コレ第二弾が出た時琴電62の改造前、改造後の2連をやった事があります(つまり時代の差がある同一車両の2連というSF編成w)
このところ鉄道模型以外の趣味が忙しく、鉄道模型はご無沙汰してました。
山陽の700系更新車、格好良いですね。
実物は1編成のみに終わりましたが…
理由は20m車だと山陽には若干大き過ぎたのと、阪急や阪神への乗入れには運用出来ないからだと思われます。
なので、当時増備中の2000系と同じ車体を利用して旧700系の機器類をリサイクルした2700系を量産したようですね。
>
お久しぶりです。
私の手元にある700の実車写真は更新前の奴しかないのですが、更新車同様のツートンカラーの63系2連という感じですね。
更新車は小田急1800にごく近い雰囲気を感じますが、1編成しかなかったのは残念です。2700系の名称が「2000系と700系の組み合わせだったから」というのは何だか頓智みたいな話です(笑)