「TEZMO SYNDOROME」とHOゲージのEB10のはなし
先日最新作がアップされたWEBコミック「TEZMO SYNDOROME」のはなしから。

今回はNゲージではなく16番モデルを紹介するという変化球。
題材は「天賞堂のEB10」です。
このモデルを肴に風奈と高島先輩の二大鉄女キャラが模型談議に花を咲かせ、更に所縁の場所へと遠征するというのが今回のストーリー。
(そういえば最近の本作はW鉄女ネタが続いていますね)
例によってこの先は本編を読んで頂いてから、目を通して頂いた方が好いと思います。
リンクは以下の通り。
大きいけど小さい電気機関車に魅せられて。TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)43話

当鉄道でNゲージのEB10は風奈と同様ノス鉄第一弾の仕様が入線していますが、それとは別にワールド工芸から出ていたAB10も10年ほど前に入っています。
(EB10は蓄電池機関車だったAB10にパンタを付けた改修型。天賞堂ではAB10のモデルはラージスケールモデルが存在していた模様です)

で、HOゲージ(16番スケール)のEB10も入線していますが、

うちのEB10はこんな奴です(大爆笑)
実はEB10は天賞堂のそれと同じ形式名でカツミ模型店から「EH10の短縮版フリー機関車」が出ており「『HOゲージ EB10』などと名前だけで画像検索すると両車がちゃんぽんして表示されてしまう」という難儀な存在です。
(当時の「工作ガイドブック」でも同じページに両車が掲載されていたりします)
まあ、冗談はそれくらいにして、
実は今回のコミックを読むまで天賞堂のEB10がプラ製品だったというのを知りませんでした。当時のHOモデルは金属製かペーパーキットが主流で完成品でプラ車体のモデルというのは相当に珍しかったのではないかと思います(例外的に「HOの線路を自走できる電池式プラモデル」としてオリエンタル模型なんかのキットがありましたが)


この頃、同じ金属モデルでもビギナー向けや小型車両なんかではプラ製よりも「ダイカスト製」のモデルがポピュラーな存在で、見た目の細密感や質感もプラ成形品に似ている立ち位置でした(まあ、どちらも「一種の鋳造製法という共通点がありますから似てくるのも当然かも)
当鉄道でもエンドウのB20、カワイモデルの60、天賞堂のCタンクなどのダイカストモデルが入線していますがブラスモデルとは一味違う重量感があるのが特徴といえます。

また、1960~70年代にかけた時期、HOのプラ製機関車としてはマイクロキャスト水野の「DD13」が存在しました。こちらもプラ鋳造(適当な造語ですみません)らしい彫りの深い造形が特徴でブラスモデルと並べると幾分うるさく感じられるくらいですが、不思議と憎めない雰囲気もあります。

今回のコミックで取り上げられていた天賞堂EB10、Nのノス鉄に似た雰囲気が感じられる造形ですが、マイクロキャストのDD13もトミーナインスケールのNゲージ版DD13によく似ています。
トミーやトミーテックの企画の方でこの両者を参考にしていた可能性はありそうな感じもしますね(笑)
ともあれ、当時金属製が中心だった16番の世界でプラ成形のエントリーモデルを出したという事はかなり先進的な出来事だったと思います。
光山鉄道管理局
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今回はNゲージではなく16番モデルを紹介するという変化球。
題材は「天賞堂のEB10」です。
このモデルを肴に風奈と高島先輩の二大鉄女キャラが模型談議に花を咲かせ、更に所縁の場所へと遠征するというのが今回のストーリー。
(そういえば最近の本作はW鉄女ネタが続いていますね)
例によってこの先は本編を読んで頂いてから、目を通して頂いた方が好いと思います。
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当鉄道でNゲージのEB10は風奈と同様ノス鉄第一弾の仕様が入線していますが、それとは別にワールド工芸から出ていたAB10も10年ほど前に入っています。
(EB10は蓄電池機関車だったAB10にパンタを付けた改修型。天賞堂ではAB10のモデルはラージスケールモデルが存在していた模様です)

で、HOゲージ(16番スケール)のEB10も入線していますが、

うちのEB10はこんな奴です(大爆笑)
実はEB10は天賞堂のそれと同じ形式名でカツミ模型店から「EH10の短縮版フリー機関車」が出ており「『HOゲージ EB10』などと名前だけで画像検索すると両車がちゃんぽんして表示されてしまう」という難儀な存在です。
(当時の「工作ガイドブック」でも同じページに両車が掲載されていたりします)
まあ、冗談はそれくらいにして、
実は今回のコミックを読むまで天賞堂のEB10がプラ製品だったというのを知りませんでした。当時のHOモデルは金属製かペーパーキットが主流で完成品でプラ車体のモデルというのは相当に珍しかったのではないかと思います(例外的に「HOの線路を自走できる電池式プラモデル」としてオリエンタル模型なんかのキットがありましたが)


この頃、同じ金属モデルでもビギナー向けや小型車両なんかではプラ製よりも「ダイカスト製」のモデルがポピュラーな存在で、見た目の細密感や質感もプラ成形品に似ている立ち位置でした(まあ、どちらも「一種の鋳造製法という共通点がありますから似てくるのも当然かも)
当鉄道でもエンドウのB20、カワイモデルの60、天賞堂のCタンクなどのダイカストモデルが入線していますがブラスモデルとは一味違う重量感があるのが特徴といえます。

また、1960~70年代にかけた時期、HOのプラ製機関車としてはマイクロキャスト水野の「DD13」が存在しました。こちらもプラ鋳造(適当な造語ですみません)らしい彫りの深い造形が特徴でブラスモデルと並べると幾分うるさく感じられるくらいですが、不思議と憎めない雰囲気もあります。

今回のコミックで取り上げられていた天賞堂EB10、Nのノス鉄に似た雰囲気が感じられる造形ですが、マイクロキャストのDD13もトミーナインスケールのNゲージ版DD13によく似ています。
トミーやトミーテックの企画の方でこの両者を参考にしていた可能性はありそうな感じもしますね(笑)
ともあれ、当時金属製が中心だった16番の世界でプラ成形のエントリーモデルを出したという事はかなり先進的な出来事だったと思います。
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この記事へのコメント
自分は今回のテーマである天賞堂製品の1991年生産分を買いました。2軸駆動でありながらワム80000を10両牽引することができます。
1960年代前半にプラスチック製品として発売されたことは、普及するにあたって素材はもちろん先行して販売されているプラスチックの2軸貨車の牽引機関車として販売されていたのでしょう。
ただ「鉄道模型考古学」に記述されている通りプラスチック製品に対するアレルギーのせいか、ほとんど見向きもしなかったのは残念なことです。
金属製品が当たり前だった時期に格安の普及モデルを販売したことを改めて評価されてもいいですかと考えますがどうでしょうか?
(とれいん1999-12から)
知っていると思いますが天賞堂製品のダイキャスト製Cタンク蒸気機関車にはプロトタイプがあるのは承知してますか。昔の鉄道ピクトリアルで紹介していた「流山のピッツバーグ」です!
今回の記事に関してはやや舌足らずでわかりにくかったですね。
>金属製品が当たり前だった時期に格安の普及モデルを販売したことを改めて評価されてもいいですかと考えますが~
この点はわたしも全く同意見でしたが、本文にそれが反映されていなかったので結語の追加、修正を行いました。ご指摘ありがとうございます。
天賞堂のEB10が掲載されていた科学教材社の「工作ガイドブック」は1977年版でしたが、その時点では「品切」と書かれていてそれ以降発売がなかったかと思っていましたが、1991年の時点でも買う事ができたのですね。
今でも買えるなら欲しいモデルのひとつです。
お久しぶりとなりますが…
今回の「EB特集」筆者の興味をそそる機関車の画像がいっぱいですが… 中でも凸型の茶色のEBに関して、HOゲージ(16・5㎜)の機関車が良いですねぇ!
筆者のクラブに所属してくれている福会長が製作した茶色の凸型のEBタイプは、Oゲージ(32㎜)で自作したものがあります。
(EDだったかも?)
その凸型の茶色の機関車は、伊豆箱根鉄道の保存されている凸型機関車をイメージして製作したもので、今年の5月に実施予定の「トレインフェスタ」でも公開予定です。
開催日につきましては、まだ公式発表ではないので、グランシップ の公式サイトを参照願います。
>
伊豆箱根鉄道の機関車というとED31の事でしょうか?
仰る様に見た目は一瞬EB10に見えてしまう(特にボンネット上の点検蓋などの共通点もありますし)位似ていますねw
電車を牽く写真ばかり見かけますが、二軸の混合貨物なんかを牽かせる方が似合いそうですね。
今年のトレインフェスタ、今から楽しみにしています。