小高模型のペーパーキット・20系客車から

 昨年後半の帰省ラッシュの影響で現住地周辺の中古ショップを覗く習慣が丸半年途切れていたのですが、そのブランクを取り戻す様に1月2月はあちこち回りました。
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 中でも今回訪問したのは一昨年以来丸1年半ブランクが空いてしまった鉄道民宿のショップでしたが、わたし的に意外なアイテムがいくつも拾えましたから全く油断ができません。

 今回はその中でも(わたし的に)最大級のサプライズでしたのでまずはその話から。

 Nゲージの世界ではここ数年の間にストラクチャーや貨車、古典車両を中心にペーパーキットが随分とのして来ています。
 が、1960〜70年代にかけて「鉄道模型のペーパーキット」といえば専ら16番の小高模型の客車、電車、気動車のボディキットの事を指していたと思います。

 ここのモデルの存在は、わたしは1970年代の「工作ガイドブック」(科学教材社)でしか知らなかったのですが、それでもラインナップにはキハ82系や153系、80系電車などのメジャーどころから旧国電車、旧客も相当充実しており、そのボリュームには圧倒されたものです。
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 特に印象的だったのは16機種もラインナップされていた20系の客車群で(同時期のカツミの完成品でも8種しかなかった)で理論上ペーパーキットだけでほぼ全てのブルトレ編成が再現可能になると思われます。
 (上の写真はKATOのNゲージ仕様のナハㇷ21です)

 実は今回、このショップで発見したのがその小高模型の20系客車2両でした。
 組み合わせはナハフ21とナハフ20でギリギリ編成になりそうです。
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 ご覧の通り屋根板と床板が木製、側板、妻板がペーパー製ですがナハフ21には金属製の先頭部パーツが付いており、床下機器も付属しているので比較的楽に20系を物にできそうです。
 (台車、貫通幌、カプラーは各自用意)

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 このキットの元々の値札は500円だった様ですが帰宅後、前述の「工作ガイドブック」(77年版)に掲載されていた値付けは1200円だったので今回の個体はかなり初期の仕様と思われます(因みに今回は1両300円で買えました)

 ともあれ、昨年の帰省で入手した中村精密の10系と併せて、うちでは最近16番の客車が熱い感じです(笑)
光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

さいとう たいいち
2025年03月21日 21:51
小高のペーパーキットの制作はオハ35系を作ったことがあります。
メーカーの別売りパーツは一切使わないでエコーモデルのパーツで仕上げました。こちらの方が取り付け作業がしやすいからです。何で作ったかというと市販製品では製品化できない試作車ができるからです。

価格について述べていますが、1979年のTMSカタログにおける段階で中間車両が1100円、電源車と緩急車が金属前面つきで1500円(床板パーツつき)となってました。
数百円で販売されていたのは1970年代前半と思います。

床板パーツがないとのことですが、ナハ10系と同じくエコーモデルのパーツを使ってみましょう。クーラーはオロネ10のものが使えます。


当時のカツミ製品では寝台車だけで座席車の販売はありません。画像の製品は座席車改造のナハネフ20とナハネフ21と見ました。窓ガラス1つが通風ダクトで埋められているので間違いないです。あと前面パーツはバラキットと同じくはんだ付けをしないとうまくできないので頭に入れてください。
光山市交通局
2025年03月21日 22:19
>さいとう たいいちさん
 
 幸いと言いますか、今回のキットは床下機器も付属していたので、その点はどうにかなりそうです。

 問題だったのは昨年入手していた中村精密の10系の方(こちらは床下機器、幌が欠落)でしたが、実は今回の買い物ではそちらも含めて手当てが付いたものもあるので、順次紹介したいと思います。

 ただ、今回の20系で難物はそちらも仰った通り「ナハネフの展望室」部分ですね。
 ここ10年くらいキサゲとフラックスにご無沙汰しているので(大汗)エンジンをかけるのに時間が掛かりそうです。