ワールド工芸のED91とうちの「ED91のようなもの」

 先日ついに入線を果たしたワールド工芸のED91。
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 前回のブログにも書きましたが、入線のきっかけはマイクロエースの3軸フリーのED91風モデル2両の切り継ぎモデルを作っていた事でした。
(故松本吉之氏が著書の中でマイクロのモデルを「2両切り継いでスケール機を作ってみたくなる傑作モデル」などと持ち上げていたのに誘惑されまして汗)
DSCN9763.jpg
 その時のモデルはほとんど勢いとノリだけででっち上げた要素が濃厚だったのですが、そうなるとどうしても正調のモデルが欲しくなってきたという面も大いにあったと思います。

 その時の夢が叶った以上、この二つを並べて比べてみるのは必然であります(笑)

 さて、実際に二つを並べてみてまず気付くのはマイクロの仕様の小ささです。

 元々のモデルがスケール機を出す意図ではなく、既存の3軸動力のサイズに合わせたディフォルメを行っていたからだと思われますが、ワールドのモデルに比べて幾分ほっそりした印象がありました。
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 側面がワールドが3窓4ルーバーの仕様なのに対し、うちのモデルは「驚異の4枚窓8連ルーバー」という豪快さ(笑)
 ここは当然実車準拠のワールドのモデルが上回ります(当たり前か)

 因みにマイクロの「タイプ」はルーバーが「田の字」表現で、前面飾り帯がボディ下部にモールドされているところから見て1号機を想定している模様です。ワールド付属のナンバープレートは21号機のものでした。

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 ですが前面の印象は松本氏のご指摘の通り、ED91らしさがよく出ており、ここばかりはワールドと遜色ありません。
 (なお、デッキ周りはKATOのDD13の転用です)
20250330SE (8).jpg
 屋根上はマイクロの仕様がパンタ以外が一体成形のパーツなのでもう勝負になりません。一応銀河の碍子などパーツの追加と配線をしてはいますが、そもそもこちらのED91は作者の勘違いで屋根上を黒に塗装してしまっていますので(大汗)

 因みにうちのプロトタイプが、1号機とすると裾の黄色帯やその下の黒色は必要無かったことになるので、ますます「ED91の様な物」に近づきます(もう少しちゃんと調べてから作ればいいのに大汗)

 走行性はワールドの方はテンダードライブの蒸機のそれに準じた構造の様で車輪の径も機関車用の大径。当然4軸駆動です。
 そこへゆくとこちらのモデルはボディサイズから動力を逆算する形で決定したため鉄コレのTMー01Rを使っており車輪の径が小さいのは勿論、片代車駆動が祟り牽引力も貧相な物です。

 ・・・とまあ、結果についてはどっから見てもワールドの圧勝なのですが、出来の悪い子ほど可愛いとの故事の通り(笑)マイクロ切継ぎモデルの方もなんとなく憎めないのも確かです。

 まあ、この辺りは個人の好みということでw

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この記事へのコメント

秋津のOB
2025年04月20日 19:01
なるほど実際に「2台繋げて〜」をやるとこうなるのですね。これはこれでフリーランス私鉄機の趣きはあると思います。

もし当方がこの手のを作るなら下回りとデッキはDD13、車体はEF15かEF57を切り継ぐところでしょうか。いずれもKATOの古い奴で。古いDDは重連のため2両持ってますがEFの方は無いです。

とにかく基本的メンテ出来ればあっさり復調するモーター以下の駆動系、経年劣化なぞ知らぬダイキャストに車輪メッキ。全く左右分割動力のKATO機関車群には恐れ入るのみです。
光山市交通局
2025年04月24日 23:16


>秋津のOBさん
>
 帰省のおかげで返信が遅くなってしまいすみませんでした。

 本気でED91をキットバッシュするなら仰るような57か15辺りをベースにした方が手っ取り早いですね。動力と台車枠の問題はありますがそこをスクラッチするのも楽しみと割り切れれば悪くないと思います。