「やりたいことから引ける!鉄道模型Nゲージテクニックバイブル」

ここひと月ほどの間に、わたしの覗いているブログのいくつかで時期を合わせたかのように「初心者向けレイアウト製作&プランの作成」のネタがいくつか続いています。
まあ、新生活の春ですし「ここいらで自分もレイアウトのひとつも挑戦してやるか!!」と言う気分になるビギナーも結構居そうですから、時宜にかなった企画とは言えると思います。
そんな折に出先の本屋で「新たなレイアウトの入門書」がまたひとつ、それも書棚に平積みされているのを見ると、これはつい手を出してしまう訳でw
物は成美堂出版から出た「やりたいことから引ける!鉄道模型Nゲージ テクニックバイブル」(SHIGEMON 著)
著者はYouTubeでも作品をアップし、フォロワー11万を誇る方だそうですが、そのせいか紙の書籍でもヴィジュアルメインで直感的に項目を引けることに意を用いているらしいのが最大の特徴と思います。

裏表紙の説明に端的に示されている様にとにかく写真が豊富!
しかも製作プロセスを連続写真で見せるのが非常に上手く、必要な道具をその都度きちんと紹介しているのも親切です。
それでいてページ当たりの情報密度は非常に高く「隅々まで読ませる、見せる」様になっているので読みごたえもたっぷり。
何より「やりたいことをどこからでも引ける」という構成は単にビギナー向けと言うだけではなく、ある程度年季を積んだレイアウトビルダーにとっても有り難い内容の一冊ではないでしょうか(最新の素材や道具の効果を知る上でも好適ではないかと)
わたしが本書に手を出したのも「現行のレイアウトの改修の手助けに」と言う思いがあったのは確かなのですがw
で、これらの構成、何かに似ていると思ったのですが「よく出来た受験参考書」のそれである事に気が付きました。
受験参考書も基本的には「わからない事、苦手な事を検索する」と言う使い方をしますから、入門書と同じような立ち位置ではあるのですが。
「やりたいことから引ける!」と言う事は「やりたい事を直感的に検索できる」と言う事でもあり「ネットの検索に近い要領で拾い読みできる」とも言えますから、ある意味ネット時代にふさわしい紙の入門書というところでしょう。
それでいて、レイアウトのとっかかりで最も重要な「情景モチーフの膨らませ方」にも意を用いていて、この種の入門書では希薄になりがちな「情感に訴えるイメージづくり」が巧みな点も見逃せません。これも情景写真や作例写真が非常に豊富であるが故の本書らしいところと思います。
ヴィジュアル主体で「眺めているだけでも楽しい」「やりたい事のイメージが膨らんでくる」と言う点でも本書の出来は群を抜いている印象でした。
光山鉄道管理局
HPです。

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