わたしの鉄道模型マンガの原点(笑)「ちいさな町とちいさな太郎」
10年以上前の話ですが、当ブログでわたしが子供の頃に読んだ藤子不二雄の「鉄道模型が出てくるドラえもん」のはなしを書いたことがあります。
その時は該当するはなしを見つける事ができず、また後にドラえもんの全集が出た時も調べてみたのですが、見つけられなかったため以後長い事「謎のドラえもん」としてわたしの心の隅に引っかかっていました。
その辺りの経緯は以下のリンクをご参照ください
「のび太のレイアウトのはなし」
「まぼろしのドラえもんと16番レイアウトのはなし」

ところが先日、当ブログを読んでいたレサレサさんからのご指摘と情報があり長年の謎がようやく解けました。
わたし自身は長い事該当作を「ドラえもん」と思い込んでいたのですが実際はドラえもんの直前まで藤子不二雄が連載していた「ウメ星デンカ」の一編「小さな町の小さな太郎」(1969年)だったのです。
というのが大雑把なストーリーです。
掲載誌は「小学1年生」ですが、掲載時期がドラえもんの連載開始前後と時期が接近していたのと、話の骨格がドラえもんそっくりだった(事実「デンカ」の設定やストーリーが後のドラえもんの雛形になっていた事はあちこちで指摘されています)事からわたしの中で記憶がごっちゃになっていたというのが真相の様です(汗)
冒頭にHOゲージのお座敷運転が出てくるところは作者の鉄道模型志向が伺えますし、カメラで電車を始め、駅や街並みをミニチュア化する後半の展開は「レイアウトの魅力が横溢した名シーン」ではないかと思います(藤子f不二雄氏がアーノルドラピードのNゲージレイアウトを所有していた事は1970年代前半の一般誌にも紹介されていた様ですし、ファンには周知の事実なのでしょう)
それでいてオチは何となくTMSの水野良太郎氏のマンガを連想させるものでしたし。

見様によっては本作は後の「四畳半SL紀行」や「のび太の模型鉄道」の原型のひとつかもしれません。

で、情報をいただいた朝、あまりの驚きと嬉しさに早速単行本をポチしてしまうわたしがそこにいます(爆笑)
本作をわたしが読んだのは小学生の頃でしたが、この作品がわたしにのちの鉄道模型志向、レイアウト志向の原点の一つになった事は間違いありません。それを思うとこれはどうしても欲しかった一冊でしたから。
(以前紹介したあさのりじの鉄道模型マンガ「模型工作教室」が出たのは本作の翌年くらい、当時はNゲージすら碌に知られていませんでしたし、Zゲージの登場はまだ先の話)

本作は6月限定でWEBコミックで読める様ですのでよろしければご一読頂くと宜しいかと。
リンクは以下の通りです
「ちいさな町と小さな太郎」
最後に
今回の情報をくださったレサレサさんにはこの場をお借りして改めてお礼を申し上げます。
その時は該当するはなしを見つける事ができず、また後にドラえもんの全集が出た時も調べてみたのですが、見つけられなかったため以後長い事「謎のドラえもん」としてわたしの心の隅に引っかかっていました。
その辺りの経緯は以下のリンクをご参照ください
「のび太のレイアウトのはなし」
「まぼろしのドラえもんと16番レイアウトのはなし」

ところが先日、当ブログを読んでいたレサレサさんからのご指摘と情報があり長年の謎がようやく解けました。
わたし自身は長い事該当作を「ドラえもん」と思い込んでいたのですが実際はドラえもんの直前まで藤子不二雄が連載していた「ウメ星デンカ」の一編「小さな町の小さな太郎」(1969年)だったのです。
友達の三角(スネ夫に相当)の家で鉄道模型のお座敷運転を自慢された太郎くん(のび太に相当の主人公)は、帰宅後早速お母さんにおねだりするがそのお値段の高さに断られる。
がっかりした太郎が部屋に戻るとネズミのような大きさのライオンが!
次々に現れるミニチュアの動物たちに驚く太郎。
実はそれらの動物はウメ星デンカがミニチュアカメラで撮影した生けるミニチュアだった(ミニチュアカメラはドラえもんのポケットならぬデンカの乗り物でもある「空とぶ壺」にしまわれていたウメ星のアイテムらしい)
それを知った太郎はデンカに頼み込み、鉄道や駅、街並みのミニチュアを出してもらう。そして・・・
というのが大雑把なストーリーです。
掲載誌は「小学1年生」ですが、掲載時期がドラえもんの連載開始前後と時期が接近していたのと、話の骨格がドラえもんそっくりだった(事実「デンカ」の設定やストーリーが後のドラえもんの雛形になっていた事はあちこちで指摘されています)事からわたしの中で記憶がごっちゃになっていたというのが真相の様です(汗)
冒頭にHOゲージのお座敷運転が出てくるところは作者の鉄道模型志向が伺えますし、カメラで電車を始め、駅や街並みをミニチュア化する後半の展開は「レイアウトの魅力が横溢した名シーン」ではないかと思います(藤子f不二雄氏がアーノルドラピードのNゲージレイアウトを所有していた事は1970年代前半の一般誌にも紹介されていた様ですし、ファンには周知の事実なのでしょう)
それでいてオチは何となくTMSの水野良太郎氏のマンガを連想させるものでしたし。

見様によっては本作は後の「四畳半SL紀行」や「のび太の模型鉄道」の原型のひとつかもしれません。

で、情報をいただいた朝、あまりの驚きと嬉しさに早速単行本をポチしてしまうわたしがそこにいます(爆笑)
本作をわたしが読んだのは小学生の頃でしたが、この作品がわたしにのちの鉄道模型志向、レイアウト志向の原点の一つになった事は間違いありません。それを思うとこれはどうしても欲しかった一冊でしたから。
(以前紹介したあさのりじの鉄道模型マンガ「模型工作教室」が出たのは本作の翌年くらい、当時はNゲージすら碌に知られていませんでしたし、Zゲージの登場はまだ先の話)

本作は6月限定でWEBコミックで読める様ですのでよろしければご一読頂くと宜しいかと。
リンクは以下の通りです
「ちいさな町と小さな太郎」
最後に
今回の情報をくださったレサレサさんにはこの場をお借りして改めてお礼を申し上げます。
この記事へのコメント
・キャラがこれ以上はないというぐらいドラえもんに似ている
・連載開始時期はドラえもんとほぼ同時(1970年7月号)
・さらに幼児向けだった連載初期はカラー
・サブタイトル検索で鉄道模型ネタだなと分かるものがあった(「ダイナミック模型鉄道」)
・内容をウェブ上で確認できた回でオチが同じ(人形の自分が本物同様のドジして他の人の人形に笑われる)ものがあった
ネックなのが、
・初期は1話1ページと極端に短くどう考えても説明の内容が収まらない
・ページ数が増えたのは1975年からなので時期が合わない(前述のダイナミック~もかなり後の話)
・・・結局偶然公式サイトで他の話調べてた際に「扉絵でどう見ても鉄道模型と分かるネタをやってた」ことで気になって見たのが『ウメ星デンカ』の話でございましたw(本当に運が良かった)
ちなみに上記で名前を出した「ダイナミック模型鉄道」は地中にトンネルを掘ってそこに線路を敷いて地下鉄して電車の模型(単行のボギー車で貫通扉がないなど地下鉄車両ではない)を走らせるお話でしたw
>レサレサさん
>
改めて今回はありがとうございました。
今回の一連の探索で改めて感じたのは藤子f不二雄のテツドウモケイ嗜好の強さでした。
72年当時でNゲージのレイアウトを所有していた(それもアーノルドラピードの!)のもその過程で知った事ですが、当初はもろに欧州風だったのを年を重ねる毎に建物を差し替えて順次日本風に近づけていった事実からも嗜好の深さを感じさせます。
そうした下地があればこそこれほど多くのテツドウモケイネタのマンガを物する事も出来たのでしょうね。
ポコニャンもこれから読んでみようと思います。
あと「四畳半SL紀行」はラスボスに近い扱いだったので、このブログで取り上げるのを躊躇して来たのですが、そろそろ取り上げたいと考えています。
(真のラスボス「バ〇ル〇ージ」の掲載誌は未だに見つからないですし汗)
『ポコニャン』でも「床に直接線路敷いてグルグル回すだけの模型(でもパワーパックで動く)を持っている主人公がポコニャンに小さくしてもらってそれに乗る」というある意味夢の基本やってますしね。
ただそこまでマニアックで『四畳半SL紀行』で片運転台のEF58みたいな電気機関車が出てくるのが謎です。
・こんな車両は日本にはない(EF55にしてもおかしい)
・車両は市販というのでフリーランスではない
・アップシーンや「ブルートレイン」と言い切っている事などから先頭車にダブルパンタがある電車列車でもない。
・外国機でも片運転台の電気機関車は稀
・さらに劇中のコマで絵コンテ的に「EF58」と書かれた車両の絵があるのでEF58を藤子先生が知らないとも思えない。
あの頃の藤子先生はメインキャラクター以外の作画を何人かのアシスタントに分担させていたと思います。なので、わたし個人は「大雑把な指示を基にアシスタントの手で適当な列車が描かれた」可能性が高いと見ています。
ところで「四畳半SL紀行」のある部分、わたしは一種の「予言の書」ではなかったかとか穿った見方(変態の視点とも言うw)をしています。
それについては本作を取り上げた時にでも書きたいと思っています。