"書籍"の記事一覧

JTB時刻表とテツドウモケイ

 先日、久しぶりに行きつけの書店に出かけた時のこと  (近所の書店が閉店してからというもの、本屋に行く事自体が大仕事になってしまい全く困ります)  お目当ての本を購入し、ふと周りを見回すと  JTBの時刻表の表紙が目に入りました。  何しろそのタイトルが「はじめての鉄道模型」ときていますw  最初、表紙のレイアウトの写…

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「全国鉄道博物館」

 今回は書籍ネタから。  JTBキャンブックスの「全国鉄道博物館」(白川 淳 著)  様々な展示物が集積している博物館という場所はジャンルを問わず見る者をワクワクさせてくれるスポットですが、そうした施設が手近にない田舎者にとってはなかなか手の届かない場と言えます。  子供の頃のわたしにとって万世橋時代の交通博物館は…

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「少年サンデーとテツドウモケイ」のはなし

今回は1970年代の一般雑誌における鉄道模型の扱いのはなしから。 1970年代前後の時期、一般も読むような雑誌類では鉄道模型のステイタスというか立ち位置がどの様なものかについてはかねて断片的にこのブログでも書いてきました。 中でも今わたしが読みたいと思っているのがかつて水野良太郎氏が自著で取り上げていた「レイアウトの連載…

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ローカル私鉄車両20年・第3セクター・貨物専業編

 今回は書籍ネタです。   JTBキャンブックスの「ローカル私鉄車両20年」のシリーズは私にとってはそれまで注目してこなかった「地方私鉄」という存在に脚光を当てた意味でエポックとなった本です。  この本を入手した時期がたまたま鉄道コレクションの登場時期と重なっていた事もあって鉄コレの車両の出自を知る上でもかなり役に立ちました。その意…

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「交通博物館のすべて」

 今回は鉄道書籍ネタから。  JTBキャンブックスの「知られざる歴史と魅力 交通博物館のすべて」  ここで言う「交通博物館」と言うのは万世橋駅の跡地にあった頃のものを指します。  わたしが初めてここを訪れたのは昭和50年。  機関車や電車はもとより、鉄道施設や各種車両の模型展示、あの当時でも扱いがぞんざいだったものの車や飛行…

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「駅舎再発見」とレイアウトの駅本屋のはなし

 今回は久しぶりに書籍のはなしをば。  これまでいくつかレイアウトやモジュールを作ってきましたが、他の建物は市販品の吊るしで間に合わせる事が多いのに駅本屋だけはどこかしらにオリジナリティを加えることが多いです。  (まあ、上手い下手は置いておいて、ですが)  やはりレイアウトのランドマークとしての駅本屋の存在感…

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カラーブックスの「日本の私鉄 東武」

 鉄道ネタのカラーブックスから  今回は先日ようやく古本を入手できた「日本の私鉄 東武」(花上嘉成 安田理 共著)をば。  東日本最大規模の私鉄である東武は、それゆえに貨物列車が走ったり路面電車や非電化路線までも擁していた非常にバラエティに富んだ私鉄と言えます。  電車ひとつとってもDRCやスペーシアに代表されるデラックス…

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カラーブックスの「ディーゼルカー」JR編

  先に紹介したカラーブックスの「ディーゼルカー」ですが、私鉄編が①になっている以上②も存在する訳で。  幸い今回の古本屋さんには両方揃っていましたので大いに助かりました。  という訳で「ディーゼルカー」の②はJR編となっています。  (飯島巌 諸河久共著)  本書の初版は昭和63年1月31日(最も、①の方も初版は「昭和62…

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カラーブックスの「ディーゼルカー①私鉄」

 久しぶりに鉄道ネタのカラーブックスから。  (実は先日サブブログで紹介している「さつき入門」はたまたまワゴンセールで見つけた奴でしてわたし的な本命はこちらの方でした)  「ディーゼルカー①私鉄」(飯島 巌 諸河 久共著)  カラーブックスの鉄道ネタは随分入手していましたが今回古本屋の店頭で現物を見つけるまで「気動車の本がある…

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「Nゲージモデル撮影術」

 先日、コロナ禍をついて久しぶりに街の大書店を覗く機会があり、普段買えないような本を何冊か買い込んできました。  今回はその中の一冊。いわゆる「衝動買い」の本です。  イカロス出版の「Nゲージモデル撮影術」  隔月刊の「N」の毎号の表紙を飾るジオラマ写真の見事さはつとに知られるところですが、それらの撮影ノウハウを一冊にまと…

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「鉄道模型 少年時代」のはなし2

 先日、鉄道模型少年時代のレールクリーナーの話を書きましたが、肝心の本誌のことを書く機会を逸しておりました(汗)  本誌が出ていた頃は毎週買うだけの資力と根性(と置き場所)がなかったので通しで読むことができなかったのですが、先日クリーナーと一緒に本誌を数冊買うことができ何冊か通しで読むことができました。  だいぶ前に創刊号を…

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TMSの「アニバーサリーチャレンジ」に思うこと

前回のRM MODELSに引き続いて今月のTMSのはなしから。  先日RM MODELSが300号を迎えた折に「次のイベントはTMSの1000号かな」みたいな事を書きましたが、先日買ったTMSは通巻945号で1000号にはまだ大分あります。  なので特に節目の事を考えるのもまだまだ先の事だろうとか思いながらページを開いてみた…

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RM MODELSの「映える撮影用背景紙」

 今回は雑誌の付録ネタです。  私がこれの存在を知ったのが今月号のTMSを本屋に引き取りに行ったとき。たまたま店頭にあったRM MODELSの今月号も並んでいるのを手に取ってその付録に手が止まりました。  その名も「映える撮影用背景紙」  この間から鉄道模型の飾り方とか撮影なんかのネタを書いていましたが、全くタイムリーな話…

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「大人の鉄道趣味入門」

 今回は久しぶりの書籍ネタから  「大人の鉄道趣味入門」(池口英司著 交通新聞社)  以前から折に触れて紹介している「鉄道趣味の俯瞰本」ジャンルの中でも最も新しい一冊と思います(初版2019年2月)  カバー裏には「鉄道趣味の多種多様なありようを振り返りながら、現代の鉄道の楽しみ方を具体的に提言する(中略)これは還暦を過ぎ…

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「幽霊列車~日本と世界の廃車図鑑~」

 私の場合、最近はコロナ禍はもとより近所から本屋が払底した影響で「新刊書を衝動買いする」行為自体が今では大変な贅沢になっています(涙)  そんな訳で今回紹介するのはイカロス出版の「幽霊列車~日本と世界の廃車図鑑~」(笹田昌宏著)  幽霊列車とは言っても別に心霊本ではありません。  最近の物を中心に廃線跡や野原の隅、ある…

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「小さなものへの愛情」に鉄道模型の魅力を考えるはなし

 鉄道模型に限らず、ミニカーや文庫本など私の趣味を形作る嗜好の重要な要素のひとつに「ミニチュア」或いは「コンパクト」というキーワードがあります。  (特撮物などのミニチュアワークものを好んで観るのもそうした性向の一つと言えるかもしれません)  それもただ小さいというだけではなく「小さいながらも密度が濃い」或いは「小さいなりに…

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RM MODELSが300号だそうで

 そういえば今月のRM MODELSは25周年、300号でした。  先日定期購読のTMSを引き取りに出かけた折それに気づいてRMも買って帰りました。気づいた時に買っておかないと次はいつになるのか見当もつきませんし  (近所に本屋さんが払底して以来、本当に本一冊買うのも億劫さを感じる様になりました。困った物です)  さて、R…

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「とれいん」創刊号と菊地文雄氏のはなし

 今回は古本にまつわる思い出話から  かねて欲しかった「とれいん」の創刊号。  TMSの創刊号ほどにはレアものではないのですが、それでもなかなか出物に当たる事が珍しくなり、ここ数年探していた一冊でした。  それが先日ようやく奥の出物に当たり晴れて入手できるようになった次第です。  なぜそんなにこの号が欲しかったかと言いま…

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カラーブックスの「私鉄の機関車」

 今回はカラーブックスの鉄道ネタから  先日当ブログで「私鉄ローカル線」を取り上げた折、九度有さんから「私鉄の機関車」のコメントを頂いたのですが、それ以来妙にその本が心の隅に引っかかっていました。  幸いというか古本の出物を見つけて割合安価に入手できました。  さて、このところ私が本を読む場面というと「寝る前に布団の中で」…

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「上野発の夜行列車・名列車~駅と列車のものがたり」とあの頃の上野駅

先日久しぶりに覗いた古本屋で見つけた一冊から  JTBキャンブックス「上野発の夜行列車・名列車~駅と列車のものがたり」(山田亮著)です。  かつて日本人の多くが「ハワイにはハワイという島が一つしかない」と思い込んでいた時期がありました(笑)が、それと同じ様に田舎者のガキにとっては「東京」と言う都会は「東京」という町がひとつし…

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今月の一冊から「Nゲージプラス05」

 先日久しぶりに購入した鉄道模型の新刊書から。  以前別な巻を紹介したことがあるイカロス出版の「Nゲージ+(プラス)05」です。  前に紹介した02では主にコレクター寄りの視点でとらえたNゲージ入門書というイメージがありましたから、今回のもそういう内容かと思って手に取ったのですが。  今回の特集は「省スペースで鉄道模型を遊…

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カラーブックスの「私鉄ローカル線」

 今回はカラーブックスネタから  今回は「私鉄ローカル線」をば。  本書はいわゆる「地方私鉄」を中心にその沿革とそこを走る車両の紹介を中心に著されたものです。  本書が出た平成5年当時は鉄道ファンの間でも地方私鉄への注目度はそう高くなく、ましてや一般レベルでは利用者でもない限り「田舎の私鉄」を意識すること自体がまれな時…

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今月のTMSから

 肺炎騒ぎの余波に加えて行きつけの本屋さんの閉店に伴ってうちの近所にまともな本屋さんがなくなってしまい、ここふた月ばかり本屋さんに行くのが億劫になっています。  まあ、行ったところで密閉度の高い本屋さんでの立ち読みは難しいですし。  TMSの定期購読自体は閉店前に紹介してもらった本屋さんに引き継いでもらったのですが、そこがまた自…

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「日本の私鉄 都市の電車ー西日本ー」

 今回はカラーブックスネタから  今回は「日本の私鉄 都市の電車ー西日本ー」をば。  タイトルから受けるイメージが今一つあいまいなのですが、本書で言うところの「都市の電車」とは地下鉄をはじめ路面電車、モノレール、新交通システムなどをひとくくりにしたものの総称らしいです。  現在だと新交通システムは更に増えているので、問題は…

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「子供の科学」と鉄道模型

先日、中野の古本屋さんで見つけてきた古雑誌から  昭和40年代前半、50年以上前の「子供の科学」です。  (正確には1968年の2月号と10月号)  子供の科学自体は近日創刊100周年を迎えるのだそうで数ある科学史の中でも群を抜いた息の長さを誇る老舗雑誌です。  私がリアルタイムでこれを読んでいたのは昭和50年代初めころ…

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月刊「地理」とレイアウト

 今回は先日の朝刊の1面下のいわゆる「三八広告」を見たのがきっかけで見つけたネタです。  2月に発売された月刊「地理」という雑誌。  その名の通り地理、地学の専門誌(とはいえ趣味性が強い印象ですが)の様なのですが3月号の特集  「ジオラマの世界 見る・知る・魅せる」というタイトルに惹かれました。  なんとなく専門誌っぽい…

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昭和20年代(70年前)のTMSから

 今回は昨年古本を入手していた大昔のTMSから。  昭和20年代のTMSの古本は専門店なんかだと大概4桁価格で並んでいたものですが、最近は状態が古ぼけているようなものだと今の新刊TMSよりも安価で入手できることが多くなりました。  ですから例えば上京の折に、帰りの電車の暇つぶし代わりといった用途にも使える程度のお値段にこなれて来…

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「日本電車発達史」

 1月末頃の地元イベントで入手したカラーブックスから  「日本電車発達史」(吉川文夫著)  カラーブックスの鉄道ネタは基本的に発行当時の最新の鉄道を中心に国鉄や各私鉄の沿革を後半のモノクロページでざっと流すというのが普通の形式です。  ですからたいていの場合は(発行年次に合わせて)昭和50年代か60年代の車両ばかりが俯瞰さ…

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「蒸気機関車大百科」

 今回はケイブンシャ大百科の鉄道ネタから  昨年暮れに「鉄道大百科の時代」を先日紹介しましたが、これを購入した直後くらいのタイミングでに実家に帰省しました。  「大百科の時代」にリスペクトしていた折ですから、弟が子供のころに買っていた大百科の中に「時代」に取り上げられていた鉄道ネタがなかったかチェックしてみたのですが、他社の本は…

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謎の鉄道模型雑誌「鉄道模型の友」それから

 一昨年の暮れ頃、閉店間際の銀座エバーグリーンで当時は謎の雑誌だった「鉄道模型の友」の4号を入手しこのブログでも紹介した事があります。  その時には雑誌の存在自体を知らなかったこともあって大したレビューを書ききれなかったのですが、先日創刊号から3号までの同誌が入手でき(休刊号だったらしい)4号と合わせておぼろげながらこの雑誌のアウ…

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秋葉の戦利品から「LITTLE PEOPLE IN THE CITY」

 先日の上京の折に某中古鉄道模型店で見つけた古本から。  物は洋書の写真集なのですが、わたし的になかなか面白かったので紹介させて頂きますw。  「LITTLE PEOPLE IN THE CITY」  直訳すると「街中の小さな人々」とでも言いましょうか。  (恐らく)1/87スケールの鉄道模型用フィギュアを使って…

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「鉄道『大百科』の時代」

今回は久しぶりのケイブンシャの「大百科」ネタです。 南正時著「鉄道『大百科』の時代」(実業之日本社) 表紙を見て懐かしさに焦がれる向きも多いかもしれませんが、本書はかの「ケイブンシャの大百科」シリーズの中でも特に鉄道ジャンルに特化して当時の著者の南正時氏が当時の思い出とシリーズの俯瞰を記したものです。 更に当時の「特急・急行大…

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「レイアウトBOOK」とスタンプラリー(笑)

 昨年クリスマスのイベントでの購入品とそれにまつわるはなしから  会場に着いて中を見て回った折、たまたますれ違った幼児連れのお母さんが手にしていた本の表紙に目が止まりました。  その本というのが「TMS別冊 レイアウトサロン」!  TMSの別冊というと昭和30年代の16番のレイアウトを語る上では外せない古典的な…

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「鉄道珍百景」

先日の運転会の折、メンバーとの雑談の中でクラブの女性メンバーから紹介された一冊から。 山と渓谷社刊「鉄道珍百景」(坪内政美著) タイトル通り鉄道にまつわる珍百景を紹介した一冊です。 私も運転会の隙を見てパラパラめくって見たのですがこれが結構面白い。 紹介されているのは変わった形の駅舎、車両をはじめ偶然…

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60年前の「模型とラジオ」に燃える(笑)

 前にも書きましたが、今年は週末に地元の活動が集中したため昨年は行けた埼玉のソニックシティのイベントには参加できずじまいでした。  何かただ忙しいだけで潤いに欠ける週末(しかもクリスマス直前)になるかと思われたのですが、捨てる神あれば拾う神ありとでも言いますか。  昨年夏に行われた中古鉄道用品チェーン主宰の鉄道フェアが今年は…

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PECOのパンフレットから

先日久しぶりに訪問したホビセンの戦利品。 KATOが先日からPECOのレールを扱い始めたことは知っていましたが、書籍売り場でそのPECOのレイアウトプラン集を始めとするリーフレットが何冊か並んでいたのを見て、驚くと同時に血が触るものを感じました。 一冊150円から一番分厚いものでも700円(感覚としてはチラシ並みに薄…

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TMSの12月号に思うこと

 先日、発売日からやや遅れましたがTMSの12月号を書店から引き取って来ました。  巻末の年間索引のページを見ると今年も押し詰まって来た事を実感します。その意味でこの時期のTMSは私にとっても一種季節の風物詩化していますね(笑)  さて、今号ではこれまで20年以上に渡ってTMSを牽引して来た石橋春生前編集長の訃報が掲…

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「模型車両デザインブック」

 先日中野で出かけた折に入手した古本です。  実は中野には鉄道書籍を扱う準専門店みたいなのがあるにはあるのですが、今回はそう言うのとは関係ない古本屋で発掘できました。  こういうタイプの本が普通の古本屋にあるというのは私の現住地とか故郷とかではまず見られないケースなのですが、田舎に対する都会の古本屋の層の厚さと言う奴を実感させら…

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JAMの入手本から

 いい加減遅いタイミングになってしまいましたが先月のJAMの戦利品(?)から  JAMのショップやメーカーの各ブースではジャンク品とか中古モデル、あるいは在庫処分的な性格の物が安価に売られている一種「蚤の市」的な性格があります。  これはグランシップではなかなか見られない物で(イベントの性格がそもそも違うので当然と言えば…

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今月の「まんだらけZENBU」から

 先日近所の古本屋で見つけた一冊から 「まんだらけZENBU」94号  これまでこういう本が存在している事自体知らないで来たのですが、まんだらけで扱っているアイテムのオークション目録と言う構成らしいです。  まあ、それだけだったら手を出さないのですが表紙を見て気になったのがこの号の特集が「鉄道」だった事です。  鉄道…

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