「蒸気機関車」という雑誌の話・5・銀座の模型店


 今回は季刊「蒸気機関車」の話。やや余談めきます。

 この雑誌、模型関係の記事も意外に多いのですが、製作記事の類は殆ど無し。
「鉄道模型をどう楽しむか」というスタンスの記事が多く「趣味人として視野を広げる」という観点からは非常に好感を持てます。

 そんな中で銀座の時計屋兼有名模型店(これだけ書けば大概の方はお分かりと思います)の探訪記事がありました。

 昭和43年頃の店内の写真を見ると雰囲気が今と殆ど変わらないのに不思議な安心感を感じます。私がこの店のお世話になり始めたのはついここ3年位の事なのですが・・・
 (何しろそれまでは上京しても銀座に行く事自体がありませんでした)

 ここは16番がメインとはいえ現在でもZゲージやらTT9やら、16番プラ車体の新幹線やらと新しいコンセプトのモデルのリリースには積極的なところですが、この号では「人が乗れるライブスチーム」を製品化していたのに驚かされました。
 別の号では工場探訪と称してこのモデルの製造過程が紹介されておりなかなか興味深かったです。


 ですが、一番感動したのは当時の店舗の写真でした。
 現在のビルの前の旧店舗なのですが、見るからに「昭和40年代の老舗」という雰囲気があってつい引き込まれる感じがします。
(隣接のビルや裏店の料亭?もいい味を感じますが)

 この建物、いつかスクラッチで作ってみたいですね。

 ここで余談ですが鮎川哲也編の鉄道ミステリのアンソロジー「下りはつかり」の最後に収録されている小説に斉藤栄の「二十秒の盲点」というのがあります。

 これは銀座の宝石店から有名な宝石を盗み出した強盗団と刑事の駆け引きとトリックを題材にした小説ですが、今読み返してみると銀賞堂という宝石店のネーミングといい新築中の仮店舗が襲われる設定(当該の店は昭和50年代初めに今のビルになりました。この小説の発表は昭和50年です)といい、どうもこの店がモデルになっているように思えます。
 流石に模型店の描写は見当たらないので断言はできませんが…

 更に余談。
 この号の裏表紙は東映映画「旅路」の広告でした。
 これも昭和40年代の文芸映画らしいいい雰囲気のポスターです。どうかしてレイアウトの映画館にでも組み込んでみたくなりますね。

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